最終更新日:2020/01/22
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2020 (週1コマ)秋期 開講時限 火5
開講学部・学科等 政経
科目コード 631028400 科目ナンバー BAM02414
授業名 労働問題B
英文授業名 Labor Problems B
担当教員 原 俊之

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
労働問題A
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 日本の雇用社会の仕組みと女性労働問題

授業の概要・ねらい わが国の雇用社会の特徴とその沿革・現状を検証することにより、女性労働問題の本質を理解する。
到達目標 わが国の労働法制に関する基礎的な知識を説明できる。雇用政策や労働問題に関する法令、判例、研究成果などの文献・資料を自ら検索し、正確に読解できる。わが国の女性労働問題の現状と原因を分析し、各種政策や法制度に対して建設的な批判を提示できる。
教科書と準備するもの 濱口桂一郎『若者と労働/「入社」の仕組みから解きほぐす』(中央公論新社、880円+税)
濱口桂一郎『働く女子の運命』(文春新書、780円+税)
参考書 濱口桂一郎『日本の雇用と中高年』(ちくま新書)
今野晴貴『日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか?』(星海社新書)

以上のほか、必要に応じて紹介する。また、理解を助けるためプリントを配布し、ビデオを視聴する場合もある。
評価の基準 わが国の雇用社会の特徴、沿革、現状を的確に説明できる。
女性労働問題の本質と要因を理解できる。
雇用の場における最低限の法知識を理解し用いることができる。
女性労働、均等待遇、ワークライフバランスなどに関する政策や法制度に関して建設的な批判を提示できる。
具体的評価方法 定期試験(80%)、平常点(20%)
関連リンク 教材配布用ホームページ
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
講義中、受講生を指名して各自の考えを回答していただくことがあります。集中して意欲的に取り組んでくれるよう願っています。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 講義開始までに指定テキスト2冊を通読する(完璧に理解できなくてもいいので、軽い読書のつもりで)。なお、本シラバスにおいて、指定テキストをそれぞれ、「若者」、「女子」と略称する。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第2回 内容
前提知識:「ジョブ型」社会と「メンバーシップ型」社会
「ジョブ型」社会と「メンバーシップ型」社会の特徴と相違を明確にしたうえで、欧米型の雇用システムと比較しながら理解する。特に、昇給、教育訓練、人事、解雇などの点について、わが国の企業社会にみられる特徴を把握しておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 「若者」第1章および第2章を熟読し、内容と疑問点を明確にしておく。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第3回 内容
前提知識:若者雇用問題への対処法としての「ジョブ型正社員」
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 「若者」第7章を熟読し、内容と疑問点を明確にしておく。第7章の「3 「一般職」からジョブ型正社員へ」の内容が、「女子」の前振りとなる。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第4回 内容
女性労働に関する裁判例の収集
図書館や付属データベースによる判例・判例解説の収集方法について学び、担当講師が指定した判決文または判例解説を次回までに収集する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 図書館附属のデータベースの使用方法をおぼえ、余力があれば実際に使用する。
(復習) 所定の判例・文献を図書館で収集・熟読し、次回以降の講義でいつでもその概要を報告できる状態にする。
授業実施特記
第5回 内容
女性労働の歴史
明治時代から戦後までの、女性労働の歴史を検討する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 「女子」序章および第1章を熟読し、内容と疑問点を明確にしておく。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第6回 内容
女房子供を養う賃金Ⅰ
戦後確立した「生活給」および一時期導入が検討された「職務給」のルーツおよび内容を検討する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 「女子」第2章を熟読し、内容と疑問点を明確にしておく。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第7回 内容
女房子供を養う賃金Ⅱ
「同一労働同一賃金」および「同一価値労働同一賃金」の意義を検討する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 「女子」第2章を熟読し、内容と疑問点を明確にしておく。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第8回 内容
日本型男女平等のねじれⅠ
男女雇用機会均等法の成立に至るまでの社会的背景を検討する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 「女子」第3章を熟読し、内容と疑問点を明確にしておく。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第9回 内容
日本型男女平等のねじれⅡ
男女雇用機会均等法の制定当初の内容および改正の経緯について検討する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 「女子」第3章を熟読し、内容と疑問点を明確にしておく。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第10回 内容
事例の検討
男女雇用機会均等法の施行と同時に多くの企業で導入されたコース別雇用管理をめぐる紛争事例を検討する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 前回の講義で指示または配布した資料を熟読し、必要とあれば課題を処理しておく。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第11回 内容
均等世代から育休世代へⅠ
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 「女子」第4章を熟読し、内容と疑問点を明確にしておく。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第12回 内容
均等世代から育休世代へⅡ
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 「女子」第4章を熟読し、内容と疑問点を明確にしておく。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第13回 内容
事例の検討
育児介護休業制度をめぐる法的紛争事例を検討する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 前回の講義で指示または配布した資料を熟読し、必要とあれば課題を処理しておく。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第14回 内容
事例の検討
マタニティ・ハラスメントをめぐる法的紛争事例を検討する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 前回の講義で指示または配布した資料を熟読し、必要とあれば課題を処理しておく。
(復習) 講義中指示したテキストの頁および配布したプリントの熟読など。
授業実施特記
第15回 内容
試験と授業のまとめ
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 前期講義内容および配布資料等の確認
(復習) 試験問題の趣旨の確認および解答に必要な文献資料の再読
授業実施特記