最終更新日:2020/01/23
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2020 (週1コマ)春期 開講時限 火2,火4
開講学部・学科等 法・政経・理工・文・経営
科目コード 120100700 科目ナンバー LAS01301
授業名 社会学A
英文授業名 Sociology A
担当教員 三上 真理子

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
特になし
後続関連授業 社会学B(三上真理子)
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 社会学的想像力、文化、社会化、社会的相互行為、コミュニケーション、社会的役割、ジェンダー、身体

授業の概要・ねらい 個人と社会のかかわりを、社会を構成するさまざまな領域(文化、身体、性別、家族など)にわたり概観していきます。社会学の基本的な概念や用語をわかりやすく解説するとともに、現在の日本および世界の社会状況や現代社会の抱える問題についても言及します。一見すると当たり前、普段深く考えたことはない、そんな日常生活のありふれたひとコマも、”社会学的想像力”を働かせることで違ってみえてくるかもしれません。講義を通して「なるほど、そういう考え方もあるのか」、「社会学っておもしろい」と思ってもらえたらこの講義は成功です。ただ講義を聞くだけではなく一緒に考えながら、より広い文脈で社会現象をとらえ、理解することができるようになってほしいと思います。
到達目標 身近な社会現象を分析しながら、社会学の基礎を学ぶ。
社会学の分析視点を学ぶことで、さまざまな社会問題をより多角的に分析する力を養う。
教科書と準備するもの 特に指定しません。
授業プリント(書き込み式のプリントと資料など)を毎回配布します。
授業用のノートもしくはルーズリーフを用意して授業に臨んでください。
参考書 特に指定しません。
読んでほしい文献等は講義の際に随時紹介します。
評価の基準 社会学の基本的な知識・概念について理解できる(60%)。
学習した社会学の知識・概念を用いて、現在の社会現象を分析し、自分の意見をまとめることができる(40%)。
具体的評価方法 学期末試験の評価を基準に、授業時の提出物(3〜4回程度を予定)の枚数と内容を考慮して評価します。おおまかな目安としては学期末試験70%、提出物30%です。なお、講義中、他の受講生の迷惑となる行為(私語、携帯電話の使用、途中退席を繰り返すなど)を行った学生については、評価の対象としない場合がありますのでご注意ください。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
さらに受講生が興味を持って取り組めるよう、より身近なテーマ・現代のテーマを授業に取り入れていきたいと思います。なお、受講状況によっては教室が狭い、黒板が見づらいなどの問題が発生することもあり、受講生のみなさんには申し訳なく思っています。この点に関しては大学とも相談しながら対処したいと思います。
単位互換
特記 私語などにより他の学生に迷惑をかける受講生に対しては厳しく対処します。

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション: 社会学ってどんな学問?
授業の進め方や成績評価の方法について説明するととにみ、これから学習する社会学について簡単に紹介します。
授業時間外における学修(予習・復習等) シラバスに目を通しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第2回 内容
社会学的想像力: 社会学に特有の視点・発想・考え方
社会学という学問をより詳しく説明します。社会学の対象、特徴、分析の視点などについて、具体的な事例をあげながら学習します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の授業の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第3回 内容
文化の多様性: 社会のなかで生きる
社会学にとって重要な概念である「文化」について学習します。「文化」の概念やその多様性について学ぶとともに、わたしたち一人一人の思考や行動も「文化」から大きな影響を受けていることを学習します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の授業の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第4回 内容
社会化: ヒトから人間になるプロセス
わたしたちはどのように「文化」を身についていくのか? そのプロセスを学習します。また、その過程で一人一人の「アイデンティティ」が形成されていくことを学びます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の授業の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第5回 内容
社会的相互行為: 人間の行為を分析する
普段何気なく行っている行為を社会学の視点から分析していきます。また、他者との行為に不可欠なコミュニケーションについても学びます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第6回 内容
ドラマトゥルギー: 演技としての日常
わたしたちは他者との関係の中で「わたし・自分」を形成していきます。授業ではそのプロセスについて学習するとともに、わたしたちがいかにして「わたし・自分」を演じ続けていくのかを学習します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第7回 内容
社会的役割: 役割を演じる
「社会的役割」について学びます。日常生活は各人が「社会的役割」を演じることで円滑にすすむこと、しかし、「社会的役割」を演じることについてはさまざまな問題もあることなどを学習します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第8回 内容
ジェンダー(1): 男であること・女であること
最も重要な「社会的役割」のひとつが「ジェンダー役割」です。授業では、わたしたちがいかにして「男性・女性」になっていくのか、そのプロセスを学習します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第9回 内容
ジェンダー(2): アニメにみるジェンダー
わたしたちは身近なアニメを通して「ジェンダー役割」を学習していきます。授業では学生自身に小さい頃に観ていたアニメ(ドラえもん、クレヨンしんちゃん、ちびまる子ちゃんなど)の分析を行ってもらいます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第10回 内容
ジェンダー(3): ジェンダーを超えて
ジェンダーに縛られずにより自由に生きるにはどうすればよいのか? フェミニズムや男性学の歴史や試みを紹介します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第11回 内容
身体と病気(1): 社会がつくりだす身体
きわめてプライベートなものを思われている「身体」も社会と密接なかかわりをもつことを学びます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第12回 内容
身体と病気(2): 社会がつくりだす病気
「病気」という概念も社会により作り出されたものであることを学びます。また、医療の発展が新たな「病気」を生み出すことや生命の格差を拡大することについても学習します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第13回 内容
家族と婚姻(1): 恋愛について考える
「恋愛」という社会現象を分析していきます。「恋愛」の歴史をたどるとともに、「恋愛」や「結婚」のあり方も社会的な制約を強く受けていることを学びます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第14回 内容
家族と婚姻(2): 家族について考える
最も身近な集団である「家族」を社会学的な視点から分析します。「家族」のかたち、歴史、機能について学ぶとともに、現代の「家族」がかかえる問題についても学習します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第15回 内容
前期のまとめとフォロー
前期の授業内容のまとめとフォローを行うとともに、期末試験に向けて準備してほしいことなどを説明します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前期授業の内容を確認しておくこと
期末試験に向けての準備をすすめる
授業実施特記