最終更新日:2020/02/01
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2020 (週1コマ)秋期 開講時限 金4,金5
開講学部・学科等 政経・理工・法・文・経営
科目コード 110101800 科目ナンバー LAH01104
授業名 日本史B
英文授業名 Japanese History B
担当教員 高松 百香

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
日本史A
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード テーマ「院政期の女院をめぐる政治・文化」、キーワード「日本中世史、平安時代、院政期、女性史、ジェンダー史」

授業の概要・ねらい 摂関時代に成立した女院という地位は、皇后の地位や国母(天皇生母)の権威、そして摂関政治という政治形態を背景に創設された。
ただし女院の身分は、男性の院に準拠していたため、ジェンダーを超えた存在となり、院政期の政治・文化に多くの影響を与えていくことになる。
本科目では、女院からみた院政期の政治・文化を考えていく。
到達目標 院政期の政治や文化において女院たちが果たした役割を確認することができる。
歴史資料・文学資料に触れ、理解することができる。
単に新知見を受け入れるだけでなく、既存の自分の知識と照らし合わせた上で、自分なりの意見を持ち、それを他者に口頭や文章で伝えることができる。
教科書と準備するもの 教科書は指定しない。必要に応じてプリントを配布する。板書するのでノートと筆記用具を持参。
参考書 日本の女性史・ジェンダー史に関心があれば、読みやすく入手しやすいものとして以下の文献を勧める。
総合女性史研究会編『時代を生きた女たち―新・日本女性通史』(朝日新聞出版、2010)
大口勇次郎・成田龍一・服藤早苗編『新体系日本史9 ジェンダー史』(山川出版社、2014)
久留島典子・長野ひろ子・長志珠絵編『歴史を読み替える ジェンダーから見た日本史』(大月書店、2015)
この他、授業内で紹介するものもある。
評価の基準 院政期の政治や文化において女院たちが果たした役割を確認することができたか。
歴史資料・文学資料に触れ、理解することができたか。
単に新知見を受け入れるだけでなく、既存の自分の知識と照らし合わせた上で、自分なりの意見を持ち、それを他者に口頭や文章で伝えることができたか。
具体的評価方法 評価の基準に示した項目それぞれの到達割合を合計する。成績の評価は、平常点(30%)・中間試験(20%)・学期末試験(50%)。
平常点とは、授業への積極的な参加態度や、リアクションペーパーなどの提出状況や内容を含め、総合的に判断するものである。なお、口頭で出席の確認をしたり、配付資料を輪読してもらうことがある。
中間試験・学期末試験への持ち込みは、配付資料と自筆のノートのみ許可する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
はじめは国母=天皇の母に与えられた地位である女院は、中世においてその歴史的立場を変容させ、そして幕末まで制度が続いていきます。この授業の受講者は、現在の天皇家のことにも興味が出るのではないでしょうか。過去を学び、現代の問題を考える糧にしていきましょう。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス:授業のねらいや進め方を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】高校の「日本史B」程度の平安時代史の知識と、古典(古文・漢文)の文法を理解していることを前提に授業を進める。自信がない場合は、授業開始前に確認しておくこと。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第2回 内容
女院の成立—摂関政治と後宮制度—
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】「女院」について日本史の辞書で調べておく。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第3回 内容
女院の制度—男院との比較を中心に—
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】男性の「院」「太上天皇」「上皇」について日本史の辞書で調べておく。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第4回 内容
東三条院—最初の女院—
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】「東三条院」について日本史の辞書で調べておく。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第5回 内容
上東門院—二人目の女院、最強の「吉例」—
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】「上東門院」について日本史の辞書で調べておく。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第6回 内容
陽明門院—三人目の女院、院政期への架け橋—
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】「陽明門院」について日本史の辞書で調べておく。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第7回 内容
二条院・郁芳門院—四・五例目の女院、国母ではない女院—
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】「二条院」「郁芳門院」について日本史の辞書で調べておく。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第8回 内容
中間試験および解説
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】これまでの授業をふりかえり、中間試験に向けて自ら学修する。
【復習】中間試験でできなかったところを補っておく。
授業実施特記
第9回 内容
高陽院・待賢門院・美福門院—六・七・八例目の女院、鳥羽院の妻たち—①
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】「鳥羽院」「高陽院」「待賢門院」「美福門院」について日本史の辞書で調べておく。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第10回 内容
高陽院・待賢門院・美福門院—六・七・八例目の女院、鳥羽院の妻たち—②
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】「鳥羽院」「高陽院」「待賢門院」「美福門院」について日本史の辞書で調べておく。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第11回 内容
八条院—鳥羽院鍾愛の娘、后を経ない女院、内乱における特異な役割、女院領荘園とは—
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】「八条院」ほか鳥羽院の子どもたちについて日本史の辞書で調べておく。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第12回 内容
建春門院—後白河院の寵妃、平氏政権との架け橋ー
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】「建春門院」について日本史の辞書で調べておく。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第13回 内容
建礼門院—清盛の娘、悲劇の女院の人生とはー
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】「建礼門院」について日本史の辞書で調べておく。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第14回 内容
中世後期の女院たち
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】中世後期にはどんな女院がいるのか、日本史の辞書で調べておく。
【復習】授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第15回 内容
学期末試験と授業のまとめ
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】これまでの授業をふりかえり、学期末試験に向けて自ら学修する。
【復習】授業のまとめを自分なりに整理して、今後の学びに活かす。
授業実施特記