最終更新日:2018/04/03
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)秋期 開講時限 水4
開講学部・学科等 大学院
科目コード 011011500 科目ナンバー
授業名 メソポタミア史特論A
英文授業名 History of Mesopotamia A (Specific lecture)
担当教員 小口 裕通

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 メソポタミア考古学研究A、メソポタミア考古学研究B
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
なし
後続関連授業 メソポタミア史特論B
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード 北メソポタミア、スバルトゥ、アッシュール、アッシリア

授業の概要・ねらい [アッシリア史概観] 前3千年紀に始まるアッシリアの歴史を、歴史学的視点からだけではなく考古学的なこともまじえて、その滅亡 (前612年) まで概観する。
到達目標 アッシリアの歴史を学問的な立場から正確に学ぶなかで、アッシリアに係わる充分な知識を修得し、それにより自分の研究を進めるうえで的確な判断ができるようにする。
教科書と準備するもの 教科書はないが、講義の進行にともなって、プリントを配布する。用意するものはB5のノート1冊。
参考書 必要に応じて、随時、紹介する。
評価の基準 ①「アッシリアの歴史」に対して正確な見方ができる。
② アッシリアに関する十分な考古学的な知識を、自らリサーチして得ている。
以上の評価基準に着目して、提出物によってその到達度を評価する。

具体的評価方法 講義内容に対して、履修者が自ら調べて作成したノート提出。あるいはレポートを提出。ノートは、自ら調べた内容の豊富さや適切さをみて評価する。レポートの場合には、リサーチの仕方の妥当性や、論文スタイルの適切性、内容の論理性などの観点から評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
妥当な意見を参考にし、改善の努力をする。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
アッシリア史を学ぶための基礎知識 (ギリシア語としての「アッシリア Assyria」という用語の解説、アッシリア人 [アッカド語のアッシリア方言を話す人々] は自分らの国を何と呼んでいたのかなど)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 当科目のシラバスを読んでおくこと。
(復習) 講義内容に対して、自らもう一度調べ直してみる。それをノートに記載する。
授業実施特記
第2回 内容
都市国家アッシュール (Aššur) が成立 (前2500年頃)した背景
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) アッシュールについて事前に調べておく。
(復習) 講義内容を振り返っておく。
授業実施特記
第3回 内容
伝統的交易都市マリ (Mari) に対峙するアッシュールの交易都市としての発展
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) マリについて事前に調べておく。
(復習) 講義内容を振り返っておく。
授業実施特記
第4回 内容
前3千年紀における、アッシュールを含む北メソポタミアの物質文化の様相と推移
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 必要なし。
(復習) 講義内容をもとにして、前3千年紀に北メソポタミアで使われていた土器とその変遷について自ら調べてみる(ノートに記載)。
授業実施特記
第5回 内容
交易都市・都市国家アッシュールの対アナトリア交易 (前20世紀〜前18世紀)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) アッシュールの対アナトリア交易システムについて調べておく。
(復習) 講義内容の復習。
授業実施特記
第6回 内容
アッシリアの「王名表」からみた前20世紀〜前18世紀の都市国家アッシュールの歴史と、当時の物質文化の様相
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) アッシリアの「王名表」に載る32代目〜40代目の王の名前を調べておく。
(復習) 前20世紀〜前18世紀のアッシュールの歴史を、歴代の王ごとに、文章でノートにまとめてみる。
授業実施特記
第7回 内容
シャムシ・アダド (Šamši-Adad) 王国の興亡 (前18世紀)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) アッシリアの「王名表」に39代目の王として載る、シャムシ・アダド1世について概略調べておく。
(復習) シャムシ・アダド王国の統治システムを図化してみる(ノートに記載)。
授業実施特記
第8回 内容
ミタンニ (Mitanni) 王国の歴史 (前16世紀〜前13世紀)とその物質文化
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) ミタンニ王国の中核をなす民族について可能なかぎり調べておく。
(復習) 講義内容をもとにして、ミタンニ王国の歴史を、概略、文章でノートにまとめてみる。
授業実施特記
第9回 内容
ミタンニ王国支配時代のアッシュールとアッシリアの再興 (前15世紀〜前14世紀)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) アッシリアの「王名表」に73代目の王として載るアッシュール・ウバリト1世 (Aššur-uballit I) について調べてみる。
(復習) 講義内容の復習。
授業実施特記
第10回 内容
中期アッシリア時代 (領域国家アッシリアの成立) の歴史と物質文化 (前14世紀〜前11世紀)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) アッシリアの「王名表」に76代目、77代目、78代目、そして87代目として載るそれぞれの王について調べておく。
(復習) 講義内容をもとにして、アッシリアとミタンニ王国の攻防について自らもう一度調べてみる(ノートに記載)。
授業実施特記
第11回 内容
新アッシリア時代の歴史と物質文化 (前9世紀〜前612年)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 新アッシリア時代の歴代の王の名前を調べておく。
(復習) 講義内容をもとにして、新アッシリア時代のアッシリアの歴史を、文章でノートにまとめてみる。
授業実施特記
第12回 内容
新アッシリア時代の遷都 (アッシュール → カルフ Kalhu [ニムルド Nimrud] →ドゥル・シャルキン Dur-Šarrukin [ホルサバード Khorsabad] → ニヌワ Ninuwa [ニネヴェ Nineveh])とそれらの首都のようす
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 新アッシリア時代の首都の位置を地図上でおさえておく。
(復習) 講義内容をもとにして、遷都を行ったそれぞれの王について調べてみる(ノートに記載)。
授業実施特記
第13回 内容
アッシリアの領土拡大と戦役 (例:前701年における、センナケリブ Sennacherib のラキシュ Lakiš 攻略)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 必要なし。
(復習) 講義で指示された参考文献(ページ指定)を読む。
授業実施特記
第14回 内容
アッシリアの宿敵ウラルトゥ (Urartu) 王国との攻防
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) ウラルトゥ王国のあった場所を地図上でおさえておく。
(復習) 講義内容を参考にして、ウラルトゥの王とアッシリアの王の相関年代順配列を作成する(ノートに記載)。

授業実施特記
第15回 内容
アッシリアのバビロニア支配 (前8世紀〜前7世紀) とアッシリアの滅亡 (前614年のアッシュールの陥落、前612年 新バビロニア・メディア連合軍による首都ニネヴェの陥落)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) バビロニアを支配したアッシリア王の名前を調べておく。
(復習) 講義内容の復習。
授業実施特記