最終更新日:2018/07/31
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)秋期 開講時限 木1,木3
開講学部・学科等 体育
科目コード 671318400 科目ナンバー PSC01132
授業名 造形2
英文授業名 Foundations of Art 2
担当教員 宮川 友二朗

授業形態 実験・実習・実技
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード わくわくどきどき造形活動の楽しさを体験しよう!

授業の概要・ねらい ・図画工作科の立体表現(造形遊び・立体に表す・つくりたいものをつくる・鑑賞)の活動を実際に体験することにより、その基本的な能力を培うとともに、創造的な造形活動の楽しさを味わう。
・造形活動の実習を通して、材料や用具の適切で安全な扱い方を習得するとともに、造形教育の大切さ、必要性を実感する。
到達目標 立体に表わす造形活動の楽しさを味わい、造形教育の大切さを、表現活動を通して感じ取ることができる。
教科書と準備するもの 使用しない
参考書 使用しない
評価の基準 図画工作科教育の4観点に準じた評価を行う。
1.造形への関心・意欲・態度ー実習における造形活動(準備・片づけを含む)に進んで取り組もうとする。自分の表現や活動を大切にしようとする。
2.発想・構想の能力(創造的な思考)ーアイデアスケッチや構想等に、自分らしい創造性が発揮できる。
3.創造的な技能ー自分の思いを表現するために、表現方法を工夫することができる。
4.鑑賞ー自他の作品の造形的な鑑賞をし、そのよさを味わうことができる。
具体的評価方法 1.造形遊びー活動場面での発想や意欲を評価(①5%②5%)
 ①「新聞紙を使って」材料や場所を生かした造形活動ができているかを評価
 ②「粘土のかたまりで遊ぼう」大きな粘土と格闘する姿を評価
2.立体に表す(①5%②5%③20%)
 ①「木っ端を組み合わせて」いろいろな大きさ・形の木っ端を組み合わせて形作ることを楽しんでいる様子を評価
 ②「枝や自然素材を組み合わせて」枝や自然素材の特徴を生かして組み合わせることを楽しむ様子を評価
 ③「将来の自分」心材を使った粘土の立体造形への取り組みを評価
3.工作に表す(①10%②20%③20%)
 ①「立体迷路をつくろう」紙でつくる工作を評価
 ②「パズルをつくろう」電動糸鋸を使用した工作を評価
 ③「一枚の板から」木工作に関わる活動を評価
4.鑑賞(5%)
 「作品鑑賞会」作品発表や作品鑑賞におけるコメントを評価
5.関心・意欲・態度(5%)
 準備や後かたずけ、表現活動に向かう姿勢、自分の作品への愛着などを評価                   
授業評価アンケート
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受講生へメッセージ
子どもたちがわくわくどきどきする図工の授業を創りあげるためには、授業を考える人が造形活動を楽しむことが大切である。そのためにわくわくどきどきの造形活動を体験し、造形的な創造活動の楽しさを十分に味わうことが一番のねらいである。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
「オリエンテーション」
 造形Ⅱのねらい  立体表現と工作の重要性を理解する
「新聞紙を使って」「足跡を並べて」(場を生かした造形遊び)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)当科目のシラバスを見ておく。
(復習)造形遊びのねらいや必要性について確認する
授業実施特記
第2回 内容
「粘土のかたまりで遊ぼう」(造形遊び)
 多くの量(5㎏前後の)の粘土をさわり、自然の土の質感や量感に親しむ。グループで力を合わせ粘土の造形を楽しむ。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)粘土でつくったものを思い出し、どんな方法だったか確認しておく。
(復習)自然土と油粘土とのちがいを知り、長所・短所を理解する。
授業実施特記
第3回 内容
「木っ端を組み合わせて」(立体に表す)
 木を切る、並べる、つむ、接着・接合する、組み立てる等をして、立体の造形を楽しむ。 のこぎりや金づちの安全な使い方を知る。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)のこぎりや金づちを使ってつくったことを思い出しておく。
(復習)木材のよさを生かした表現になっているか、途中の作品をみて、次回につなぐ。
授業実施特記
第4回 内容
「枝や自然素材を組み合わせて」(立体に表す)
 枝木の輪切り、並べる、重ねる、組む等、木の枝を構成したり、自然素材(木の実や落ち葉など)でできるおもしろい構成をしたりして楽しむ。 小刀や錐、グルーガンなどの安全な使い方を知る。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)どのように立たせるかバランスをとるかなど工夫を考える。
(復習)小刀の安全な使い方の指導ができるようにする。できた作品を自宅に展示してその面白さを味わう。
授業実施特記
第5回 内容
「立体迷路をつくろう」(紙工作)1回目
 カラーの厚紙や帯状の紙を使用して、立体の構成を考えながら迷路を作る。ビー玉の動きを考えながら、面白く遊べるパズルの工夫を考える。はさみやカッターナイフの安全な使い方や、紙の折り方接着の仕方等を知る。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)はさみやカッターナイフの使い方、のりづけの指導の仕方など、安全で扱いやすい使用法を確かめておく。
(復習)のりのつけ方、はさみの使い方、紙のおり方、カッターナイフの使い方等子どもへの指導ができるように、再度やってみる。できた作品を自宅に飾る。
授業実施特記
第6回 内容
「立体迷路をつくろう」(紙工作)2回目
迷路としての遊びの面白さを考えたり、色や形の構成を工夫しながらつくる。
完成た作品で、お互いに交換しながら遊んで楽しむ。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)ビー玉の動きを予測しながら、どうすれば楽しく遊べるか考えておく。
(復習)作品を作っているときや、できた作品で遊んだりしているときに面白いなと感じたことを、どのように指導に生かしたらよいかを考える。
授業実施特記
第7回 内容
「パズルをつくろう」(工作)1回目
  大きな形の中に、面白い形のピースが入る、子どもを楽しませるパズルを考える。板に下絵を描く。安全な電動糸鋸の使い方を知る。曲線、直角、ジグザグの線等の切り方をマスターしながら板を切る。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)大きな形は何にするか。中に入るピースの面白い形を何か。子どもが喜ぶパズルのデザインを考え、スケッチしておく。
(復習)大きな形とピースの形の関連性を考えおもしろいデザインができたか、再度見直し、手直しする。電動糸のこぎりの安全な使い方はできたか準備や片付けは、曲線切り、直角切りなど子どもに指導できるようにマスターしたか確かめる。
授業実施特記
第8回 内容
「パズルをつくろう」(工作)2回目
 電動糸鋸で板を切る。サンドペーパーの使い方(荒研、中研、仕上げ研)を知り、板の研磨をする。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)パズルとして子どもが楽しめるデザインかどうか、ピ-スのおもしろさはなど見直す。
(復習)研磨の足りない所はないか、不十分なものに磨きを入れる。
授業実施特記
第9回 内容
「パズルをつくろう」(工作)3回目
研磨をする。底板とパズルの枠をボンドで接着する。そのさい、よくプレスして、そりのないようにする。パズルを絵具で彩色する。
ニスの塗り方(うす塗で3回塗り)を知り塗装する。できたパズルで遊ぶ。作品カードをつけて展示し鑑賞する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)デザインを見直し、彩色について考えておく。
(復習)ていねいな塗装ができたか確認する。不十分なところは手直しする。
できたパズルをお互いに交換して見合ったり遊んだりする。
授業実施特記
第10回 内容
「将来の自分」(立体に表すー粘土)1回目
 彫塑作品の画像を鑑賞し、量感や動きのおもしろさを味わう。立体に表したい自分をスケッチする。心棒をどのように組み立てるか考え、計画図を描く。
 ペンチの使い方や心棒の作り方を知り、針金を使って安全につくる。回転器を使い、バランスや動きはとれているか確かめながら、心棒をつくり、台座の板に固定する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)立体に表わす自分の思いや願いはどんな形か、どんな動きかラフスケッチをする。(復習)自分の思いや願いは何か、どう立体に表現するか、そのための心棒はどうつくるか等確かめ、手直しする。
授業実施特記
第11回 内容
「将来の自分」(立体に表すー粘土)2回目
 量や動きを出すように、紙粘土で形を作る。回転器で回しながら、バランスや動きを取りながら立体を意識して形作る。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)自分の様子がよく表れるようにするにはどのような形や動きがいいかを考える
(復習)立体としての量感や動きが表れているかを確かめる。
授業実施特記
第12回 内容
「一枚の板から」(木工作)1回目
 一枚の板を使って、何かに使うものや飾るものなどを作る計画を立てる。
 板を効率的に木取りしながら、つくりたいもののアイデアスケッチと簡単な設計図を描く。
 
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)何かに使えるものや飾りたいもので、自分が作ってみたいものを考えておく。
(復習)アイデアスケッチや設計図を見直し、作れそうかどうかを確認する。
授業実施特記
第13回 内容
「一枚の板から」(木工作)2回目
 アイデアスケッチや設計図を基に、木取りをして板を切る。切断面を研磨した後、釘や木ねじ、ボンドなどを使って接合する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)アイデアスケッチや設計図を基に、制作の見通しをもつ。
(復習)制作過程を見直し、計画の変更や手直しがあれば確認する。
授業実施特記
第14回 内容
「一枚の板から」(木工作)3回目
 切断した板を組み立てる。研磨した後、彩色やニス塗りを行う。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)塗装方法や彩色について考えておく。
(復習)仕上がり具合を見直し、手直しが必要な部分を確認しておく。
授業実施特記
第15回 内容
「一枚の板から」(木工作)4回目
 作品を仕上げる。
 作品発表会をする。自分の作品の思いや願いをどのように形で表現したか、感想を加えて発表する。友達の作品のよさを見つける。自他の作品のよさを味わう。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)自分の作品や友達の作品の良さを見つけておく。
(復習)自分の作品を自宅に展示して、作品を眺める。
授業実施特記