最終更新日:2018/04/03
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)春期 開講時限 木1,木3
開講学部・学科等 体育
科目コード 671318300 科目ナンバー PSC01131
授業名 造形1
英文授業名 Foundations of Art 1
担当教員 宮川 友二朗

授業形態 実験・実習・実技
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード わくわくどきどき造形活動の楽しさを体験しよう!

授業の概要・ねらい ・図画工作科の平面表現(造形遊び・絵に表わす・版に表わす・デザイン・鑑賞)の活動を実際に体験することにより、その基本的な能力を培うとともに、造形的な創造活動の楽しさを味わう。
・造形活動の実習を通して、材料や用具の適切で安全な扱い方を習得するとともに、造形教育の大切さ、必要性を実感する。
到達目標 平面に表す造形活動の楽しさを味わい、造形教育の大切さを、表現活動を通して感じ取ることができる。
教科書と準備するもの  使用しない
参考書  使用しない
評価の基準 図画工作科教育の4観点に準じた評価を行う。
1.造形への関心・意欲・態度ー実習における造形活動(準備・片づけを含む)に進んで取り組もうとする。自分の表現や活動を大切にしようとする。
2.発想・構想の能力(創造的な思考)ーアイデアスケッチや構想等に、自分らしい創造性が発揮できる。
3.創造的な技能ー自分の思いを表現するために、表現方法を工夫することができる。
4.鑑賞ー自他の作品の造形的な鑑賞をし、そのよさを味わうことができる。
 
具体的評価方法 1.造形的な遊びー活動場面での発想や意欲を評価(①5%②10%)
 ①「版あそび」ローラーを使った表現を楽しんでいる様子を評価
 ②「モダンテクニックを体験」さまざまな技法を進んで試し表現の面白さに気づいている姿を評価
2.クレヨン・パスによる表現(①5%②10%)
 ①「〇△□で花を描こう」クレヨンの線描による表現を評価
 ②「不思議な花」クレヨン・パスの技法を効果的に生かした表現を評価
3.水彩絵の具による表現(①5%②10%③5%)
 ①「色しりとり」水彩絵の具の基本的な扱い方と彩色の仕方を評価
 ②「自画像を描こう」見て描くデッサンと水彩絵の具の表現技法を評価
 ③「名前でアート」モダンテクニックを生かした表現と毛筆による構成を評価
4.版に表わす(①10%②10%)
 ①「〇〇している私」(木版画)木版による効果的な表現を評価
 ②「版による抽象表現」(スチロール版画)スチロール版による版表現と多色刷りによる表現を評価
5.デザイン(15%)
 ①「お国自慢のポスター」目的をもった構想と伝えるための表現を評価
6.鑑賞(①5%②5%)
 ①「名前でアート」画家による抽象画の鑑賞活動を評価
 ②作品の名札と鑑賞カードによる評価
7.関心・意欲・態度(5%)
 準備、後かたづけ、活動に向かう姿勢、自分の作品や表現への愛着
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
子どもたちがわくわくどきどきする図工の授業を創りあげるためには、授業を考える人が造形活動を楽しむことが大切である。そのためにわくわくどきどきの造形活動を体験し、造形的な創造活動の楽しさを十分に味わうことが一番のねらいである。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
「オリエンテーション」造形Ⅰ・Ⅱのねらいと学習の意図
「版遊び」(造形遊び)
 ローラーを使った版遊びをグループで体験する
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)当科目のシラバスを見ておく。
(復習)版遊びを通して感じたことをまとめる。
授業実施特記
第2回 内容
「モダンテクニック体験」(造形遊び)
 マーブリング、スパッタリング、ストリング、デカルコマニー等の技法を造形遊びを通して体験する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)モダンテクニックとは何か調べておく。
(復習)モダンテクニックを使って表現した作品を生かす方法を考える
授業実施特記
第3回 内容
「◯△□で花を描こう」(クレヨンによる表現①)
 クレヨンの線描による表現を体験する。
 クレヨンによるモダンテクニック(フロッタージュ・スクラッチ・パチック等)を体験する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)クレヨンの使い方を思いだし、いろいろな表現方法を試してみる。
(復習)クレヨンのモダンテクニックを活用してみる。
授業実施特記
第4回 内容
「不思議な花」(パス・クレヨンによる表現②)
 混色・重ね塗り・ぼかし・グラデーションなどの表現方法を体験しながら、それぞれの特徴やよさを感じる。自分の思いを表す表現を工夫しながら自分なりの不思議な花を表す。
        
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)クレヨンやパスで表現された作品を見つける。
(復習)クレヨンやパスによる表現を生かした作品を考える。
授業実施特記
第5回 内容
「色とりどり」(水彩絵の具による表現①)
 水彩絵の具の基本的な扱い方を知る
 混ぜる水の量や重ね塗りの効果などを感じながら、のびのびと表現する       
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)水彩画の使い方を思い出し、絵の具の出し方、溶き方、筆の扱いなどを確かめる。
(復習)絵の具の基本的な扱いができているか、確かめる。
授業実施特記
第6回 内容
「自画像を描こうⅠ」(水彩絵の具による表現②)1回目
 自然光での円柱の立体をよく見て鉛筆で表すことにより陰影や立体の表現方法を知る。顔の基本的な表現法を知る。鏡の自分の顔をよく見て鉛筆などで下絵を描く。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)自分の顔を鏡に映して、今の自分を表現するには、どんなポーズ・向き・服装が効果的かスケッチする。
(復習)描いた下絵は、今の自分の表現しようとしているか、見直して、修正する。
授業実施特記
第7回 内容
「自画像を描くⅡ」(水彩絵の具による表現②)2回目
 水彩絵の具の基本的な扱い方を知る。濃淡、にじみ、混色や重色の仕方、ウオッシュ・ウエットオンドライ・筆致などの表現法を知る。自画像の下絵に水彩絵の具を使って彩色する。 
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)水彩絵の具の基本的な扱い方を思い出しておく。
(復習)肌の色、立体感、影の表現はどうか、途中の段階で修正したり、塗り重ねたりする。
授業実施特記
第8回 内容
「名前でアート」(鑑賞から表現へ)
 ミロやクレーなどの抽象画家の作品を鑑賞して、表現のおもしろさや色彩の美しさなどを感じる。鑑賞を通して感じたイメージをモダンテクニックを活用して自分なりに表現する。その画面の上に、自分の名前をデザインして墨で表現する。                 
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)モダンテクニックで表現したものを見直しておく
(復習)モダンテクニックで構成した画面とデザインした自分の名前がマッチしているかを見直す。
授業実施特記
第9回 内容
「◯◯している私」(版表現①ー木版画)1回目
 下絵を版木に転写する。彫り残しを黒に塗る。彫刻刀の種類と彫りの効果を生かした彫りを工夫する。 彫刻刀の種類と安全な彫り方を知る。彫り跡で動きや質感の表し方ができることを知り、いろいろな彫刻刀を使い、効果的な彫りを進める      
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)自分が何をしているところか分かるような下絵を描く 
(復習)彫り跡が質感を出しているかどうか確かめ、さらに工夫した彫り方はないかを探る。
授業実施特記
第10回 内容
「◯◯している私」(版表現①ー木版画)2回目
 刷りの仕方を知る。インクの付け方ばれんの刷り方等自分で体験する。できた作品を並べ、鑑賞する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)ローラーでのインクの練り方やつけ方をを思い出し、効果的な刷りができるよう考える。
(復習)刷りはうまくいったかどうか、再度確認する。不十分であれば、再度彫りを加えたり、インクの色を変えたりして、刷りなおす
授業実施特記
第11回 内容
「版による抽象表現」(版表現②ースチレン版画)
 版表現に色と形の構成要素を加え、抽象的な表現を版で表す。型押し・ペンで描く・ひっかく等、スチレン版による版作りの方法を体験する。   
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)スチレン版に型押しやひっかきができる用具を探す。
(復習)彫り後の表現や刷りの方法など、版表現の基本を振り返る。
授業実施特記
第12回 内容
「お国自慢のポスター」(デザイン)1回目
 自分の住む地域起こしのポスターをアイデアスケッチする。お国を広くとらえ、家族やペットのPRや、その土地しか見られないもの、自分の出た学級や学校、部活などのPRもおもしろい。自分の訴えたいものであれば、そのポスターでもよい。色の3要素など色の基本や配色等のデザインの基本を知る。自分の表現方法で自分の計画のもとに、作品作りを進める。下絵を描く、材料集めをする等、自分の表現法にそって、表現を進める。      
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)自分のポスターに表現したいデザインを考えてスケッチする。どんな表現法にするか、表現用具、描材を考える。
(復習)ポスターのスケッチや下絵を見て、伝えたいことがもっと効果的になる工夫を考え、手直しする。
授業実施特記
第13回 内容
「お国自慢のポスター」(デザイン)2回目
 自分の伝えたいことが効果的に表現できるよう、ポスター作りの計画を立て、構図や配色・レタリングなどの効果を考えたり、表現材料や表現法を考えたりしながら作品づくりを進める。          
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)画面構成や配色計画・レタリングなどの効果を考える。
(復習)自分の伝えたいことが十分伝わるか、構図や配色をもう一度確認して、手直しをする。
授業実施特記
第14回 内容
「お国自慢のポスター」(デザイン)3回目
 伝えたいことが効果的に表現できているかを見直し、表現方法を工夫しながらポスターを仕上げる。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)キャッチフレーズ、文字や図柄の形・色を工夫し、伝えたいことが伝わるように、作品を仕上げる計画を考える。
(復習)仕上げた作品を見たり、友達から評を聞いたりして、手直しできるところを直す。
授業実施特記
第15回 内容
「お国自慢のポスター」(デザイン)4回目
「作品鑑賞会」
 作品鑑賞会 友達の作品のよさを味わい、自分の作品のよさを味わう。作品集の整理をし、持ち帰る。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)伝えたいことが表現できたか、自分の作品を見て、伝えたいことやそのための工夫、感想をまとめておく。
(復習)作品集を整理・まとめをする。
授業実施特記