最終更新日:2018/09/07
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)春期,(週1コマ)秋期 開講時限 木4
開講学部・学科等 体育
科目コード 671312800 科目ナンバー PSC02140
授業名 教科教育法(図画工作)
英文授業名 Teaching Method of Arts and Handicrafts
担当教員 宮川 友二朗

授業形態 講義、演習、実験・実習・実技
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード わくわくどきどき図工の授業を考えよう

授業の概要・ねらい 1.学習指導要領の図画工作科教育目標をふまえ、造形活動を通して子どものよりよい育ちと豊かな自己実現を達成するための図画工作科の意義とねらいを理解する。
2.図画工作科の基本である目標・内容・指導・評価等について理解し、それらを実現する授業を考える。
3.子どもの造形活動の発達による表現の特徴を知り、子どもの表現活動をみとることができるようにする。
4.造形教育及び図画工作科教育の変遷と現行学習指導要領について理解する。
5.図画工作科の授業について、実際に行うことを想定して授業構想及び指導案を考える。
到達目標 「子どもと教師が共に夢中になるような図工の授業づくりを学ぼう。」図画工作科の基本的な指導法を身につけ、教材研究を深め、子どもがわくわくドキドキする授業の指導案をつくり、授業提案及び実践に取り組む。
教科書と準備するもの 特になし
参考書 使用しない
評価の基準 1.図画工作科学習の意義や必要性を考え、教科目標を理解できる。
2.図画工作科の基本的な学習についての目標、内容、方法、評価を理解できる。
3.子どもの造形活動における発達段階の表現を理解でき、発達に応じた指導のあり方を考えることができる。
4、造形教育の変遷を知り、その上にある現行指導要領を理解できる。
5、自分の担当する授業題材の教材研究を行い、その指導案を作成できる。
6、授業提案を通して協議を行い図画工作科の授業のありかたを考えることができる。
具体的評価方法 1.授業記録と考察(30%①~⑥までのワークシートの記述を評価、)
 ①造形教育はなぜ必要か考えることができる。
 ②図画工作科の学習内容を知る。
 ③造形教育の変遷と現行学習指導要領を理解できる。
 ④子どもの造形表現の発達を理解している。
 ⑤教材研究を試作や調査等通して行い、指導案を作成できる。
 ⑥図画工作科の模擬授業を参観し、授業の協議を行い、授業の基本を考えている。

2.指導案の作成と教材研究(30%①~⑤)
 ①教材研究(模擬授業の試作を通した教材研究や鑑賞教材の調査)20%        
 ②題材の考え(教材研究を通して、豊かな表現を生む指導の工夫)
 ③指導の手だてや工夫 ②~⑤10%
 ④題材の目標とその評価 
 ⑤授業の展開と評価 

3.授業観察記録と考察(40%6回の授業提案の記録)
 ①授業観察記録 次の点で評価する。・子どもの意欲や思いを引き出す視点 ・導入の工夫 ・支援の手立て ・教師の発言 ・授業の成果と課題 30%(1回5パーセント×6回)  ②提案者10%(授業内容に応じて最高10%)または協議会における発言10%(造形教育の視点から内容のある発言)
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
学ぶことは楽しいことである。子どもたちが生き生きと取り組む授業は楽しい活動や学びがある。本授業も楽しく学ぶことを第一に、学び手が主体的に考え活動する授業を求めていきたい。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
15回の授業計画を知り、学習の見通しをもつ。造形教育の重要性「造形教育はなぜ必要なのか」を考える。造形教育の必要性についてのグループ協議を行い,全体で話し合う。子どもの造形作品の映像をみて、造形教育のねらいや大切にしたいことを理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)本シラバスを読んでおくこと。                        (復習)学習指導要領を見て、図画工作科の目標を確認する。                       
授業実施特記
第2回 内容
『図画工作科の学習はどのようになっているのか?」 
図画工作科の授業の様子を画像や動画でみて図画工作科の基本について考える。
「造形遊びの学習とはなにか?」「工作と立体表現の違いは?」「デザインと絵に表わすの違いは?」等、図画工作科の内容構成について、グループ協議や全体での話し合いを通して考える。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)図画工作科の学習内容は何か学習指導要領解説(図画工作編)により把握しておく。
(復習)どんな図画工作科の授業をつくるか大まかな計画を立てる。
授業実施特記
第3回 内容
造形教育の歴史や変遷を追いながら、造形教育で大切にしてきたことや変わったことと変わらないことを探る。現行学習指導要領と新学習指導要領の比較をして、気が付いたことや考えたことを話し合う。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)学習指導要領の内容の変遷について調べておく。
(復習)新学習指導要領の目指す方向についてまとめておく。
授業実施特記
第4回 内容
「子どもの造形活動は、成長につれてどのように変わっていくのか。」自分の子どもの頃の記憶に残る造形活動というテーマでのグループ協議を行う。 
子どもの作品や造形活動の画像を見て、子どもの造形活動の発達段階を理解する。
授業提案に向けて、班の担当内容にそった題材と学年の担当者の希望を話し合う。やってみたい授業の学年を決め、指導案のためのメモを作る。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)子どもの頃の記憶に残る造形活動をメモする。                (復習)自分の受け持つ授業の作品づくりの計画を立て、必要な材料や用具を準備する。
授業実施特記
第5回 内容
「図工の授業を体験しよう」指導案の作り方を知る。
「くれよんロケット」「絵筆ロケット」2つの題材による授業を体験し、授業の組み立て方や授業を通して育てる力について考える。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)子どもがわくわくどきどきする図工の授業を考える。              (復習)図工の授業で大切なことをまとめる。
授業実施特記
第6回 内容
「わくわくどきどきの図工の授業を考えよう」
低中高学年に分かれて、班の分担を確認する。班の担当授業内容(造形遊び・絵や立体に表す・工作で表す・鑑賞の4領域から一つ)を決める。班の担当内容の中での、自分がやってみたい授業を考える。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教材研究の準備をする。                          (復習)子どもが表現すると予想される表現方法を考え、試作の準備をする。
授業実施特記
第7回 内容
「教材研究をし,指導案をつくってみよう。」
一人一題材の指導案を作る。教材を選び、実際に作品をつくる。鑑賞の授業については、鑑賞対象の作品について研究を行う。授業題材をもとに試作を通して教材の研究をする。その学年に応じた用具、材料、指導の手立等を考え、指導案の作成を行う。 
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)自分の指導案が完成するように指導の手立てや評価の方法などを考えておく。
(復習)教材研究を元に指導案を完成させる。
授業実施特記
第8回 内容
「グループで授業提案の準備をする」
 各自の指導案を検討し、グループとしての題材を決定する。決定したグループの題材について、指導案及び授業構想図を考え、協力して作成する。教材研究の準備をする。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)各自の指導案をグループ内で提案できるようにしておく。
(復習)グループで決めた題材について教材研究を行う。絵や立体に表す授業提案の指導案を印刷しておく。
授業実施特記
第9回 内容
授業提案1 提案後は協議会(授業の成果と課題)を行う。 授業提案の記録を作成をする。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)担当班は授業準備を協力して行う。模擬授業の指導案を読んで、授業の問題点や質問点をまとめておく。
(復習)提案授業のポイントをまとめる。次回授業提案の指導案を印刷しておく。
授業実施特記
第10回 内容
授業提案2 提案後は協議会(授業の成果と課題)を行う。 授業提案の記録の作成をする。授業提案の指導案を配布する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)担当班は提案準備を協力して行う。提案や模擬授業の指導案を読んで、授業の問題点や質問点をまとめておく。                              (復習)提案授業のポイントをまとめる。次回授業提案の指導案を印刷しておく。
授業実施特記
第11回 内容
提案授業3 提案後は協議会(授業の成果と課題)を行う。 授業提案の記録の作成をする。授業提案の指導案を配布する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)担当班は提案準備を協力して行う。提案や模擬授業の指導案を読んで、授業の問題点や質問点をまとめておく。
(復習)提案授業のポイントをまとめる。次回授業提案の指導案を印刷しておく。
授業実施特記
第12回 内容
提案授業4 提案後は協議会(授業の成果と課題)を行う。 授業提案の記録を作成する。授業提案の指導案を配布する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)担当班は提案準備を協力して行う。提案や模擬授業の指導案を読んで、授業の問題点や質問点をまとめておく。
(復習)提案授業ポイントをまとめる。次回授業提案の指導案を印刷しておく。
授業実施特記
第13回 内容
授業提案5 提案後は協議会(授業の成果と課題)を行う。 授業提案の記録を作成をする。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)担当班は提案準備を協力して行う。授業提案の指導案を読んで、授業の問題点や質問点をまとめておく。
(復習)提案授業ポイントをまとめる。次回授業提案の指導案を印刷しておく。
授業実施特記
第14回 内容
授業提案6 提案後は協議会(授業の成果と課題)を行う。 授業提案の記録を作成をする。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)担当班は提案準備を協力して行う。授業提案の指導案を読んで、授業の問題点や質問点をまとめておく。
(復習)提案授業ポイントをまとめる。
授業実施特記
第15回 内容
「現場での図工授業をみてみよう。」ビデオ視聴
「図画工作科では,評価はどうすればいいのか」子どもの造形作品を見ての評価について話し合う。子どもの能力や表現のよさを引き出すための評価とはどんな評価なのかを理解する。指導と評価の一体化について理解する。本授業のまとめをする。 
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)学校の現場での図工の授業はどんな様子なのかいくつか思い出すようにしておく。
    図画工作科の評価はどう行われたらよいのか、自分の考えをまとめておく。
(復習)子どもの力を伸ばす評価はどうあるべきか、文部科学省発行の指導と評価の資料を見て、授業の中での評価の実際を確認する。
授業実施特記