最終更新日:2018/04/04
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)秋期 開講時限 水3
開講学部・学科等 大学院
科目コード 011019100 科目ナンバー
授業名 メソポタミア考古学研究B
英文授業名 Archaeology of Mesopotamia B
担当教員 小口 裕通

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 メソポタミア考古学研究A
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
なし
後続関連授業 なし
教職課程科目
テーマ・キーワード メソポタミア、近東、オリエント

授業の概要・ねらい メソポタミア考古学を学ぶ上で必要となる基本的知識を修得して、メソポタミア考古学に関する事項を自らリサーチできるようにするための基礎を養う。
到達目標 メソポタミアの考古学・歴史学の基礎知識を修得することにより、自らリサーチするうえで的確な判断できるようになること。
教科書と準備するもの 教科書はなし。用意するものはB5のノート1冊。
参考書 参考書は随時紹介する。また、必要に応じてプリントを配布する。
評価の基準 ① メソポタミア考古学関係の本(洋書)やメソポタミアの遺跡の発掘報告書(洋書)を読み理解するための基礎的知識の習得ができている。
② メソポタミアの考古学や歴史関係の論文(欧文)の内容を十分に理解できる基礎能力がある。
以上のことに着目して、基本的には提出物によってその到達度を評価する。
具体的評価方法 授業ノート(見開き右側を使用)の見開き左側に自分で調べたことを記入したノートを提出させて、基礎的知識の習得度の度合いを評価する。また、論文読解に係わるレポートを提出させて、読解力の習熟度を評価する。評価率は、ノート評価が50%、レポート評価が50%。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
妥当な意見を参考にし、改善の努力をする。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
西アジアの現在の国々と民族、言語、宗教
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 当科目のシラバスを読み、西アジアの地図をみておくこと。
(復習) 今日の講義内容を基にして、それに関連する項目や用語を自分で調べて、ノートの見開き左頁に記載する。
授業実施特記
第2回 内容
西アジアの地勢
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 西アジアの地図を再度みておくこと。
(復習) 今日の講義内容を基にして、それに関連する項目や用語を自分で調べて、ノートの見開き左頁に記載する。
授業実施特記
第3回 内容
(1) 年代上の用語概念 (2) 西アジア地域を示す様々な用語概念
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) なし。
(復習) 今日の講義内容を基にして、それに関連する項目や用語を自分で調べて、ノートの見開き左頁に記載する。
授業実施特記
第4回 内容
「メソポタミア Mesopotamia (ギリシア語)」とは? その領域の定義は? 歴史時代が始まって(前3千年紀)、当時そこに住んでいた人々は自分らが住む場所を何と呼んでいたのか (楔形文字で書かれるシュメール語とアッカド語では、ギリシア人がいうところの「メソポタミア」は何と記載されるのか)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)「メソポタミア」という用語について調べておくこと。
(復習) 今日の講義内容を基にして、それに関連する項目や用語を自分で調べて、ノートの見開き左頁に記載する。
授業実施特記
第5回 内容
(1) メソポタミアの遺跡の在り方(層の形成のしかた)
(2) 層位の解釈方法と層出土遺物の資料的価値
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) メソポタミアの遺跡について、具体的な例を二・三調べておくこと。
(復習) 今日の講義内容の特に(2)について復習する。
授業実施特記
第6回 内容
年代決定法 (相対年代と絶対年代)
(1) 相対年代とは?
(2) 先史時代の絶対年代 「放射性炭素測定年代 (B.P.)」と年輪年代学による補正
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 相対年代とは何か? 絶対年代とは何か? 考えておく。
(復習) 今日の講義内容をもう一度、振り返っておく。
授業実施特記
第7回 内容
年代決定法
(3) 歴史時代の絶対年代 「王名表」と天文学的観察の記録
(4) バビロニアにおける「年名」方式とアッシリアにおける「リンム」年方式
(5) メソポタミアにおける3年代説及び5年代説
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) なし。
(復習) 今日の講義内容を復習するなかで、特に「王名表」について自ら調べてみる。
授業実施特記
第8回 内容
歴史上の「民族」とは? (1) メソポタミアの古代言語とその変遷 (前3千年紀〜前1千年紀)
            (2) メソポタミアの民族の推移 (前3千年紀〜前1千年紀)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)「民族」は何を基準にして分けるのか、調べておくこと。
(復習) 今日の講義内容ででてきた民族についてそれぞれ自ら調べてみる。そして、調べたことはノートの見開き左頁に記載する。
授業実施特記
第9回 内容
北メソポタミアと南メソポタミアの環境の相違 (天水農耕と灌漑農耕)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)「天水農耕」とは何か、「灌漑農耕」とは何か、調べておくこと。
(復習) 今日の講義内容を基にして、それに関連する項目や用語を自分で調べて、ノートの見開き左頁に記載する。
授業実施特記
第10回 内容
ティグリス・ユーフラテス川やそれら両河の支流に沿って分布する主要都市遺跡の紹介
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) 概説書に載る遺跡分布図をみておくこと。
(復習) 今日の講義ででてきた主要都市遺跡について、それぞれ自ら調べてみる。調べたことはノートの見開き左頁に記載する。
授業実施特記
第11回 内容
メソポタミアにおける時代区分 (文化史的区分と政治史的区分) とその周辺地域における時代区分(トムセンの3時期区分を基盤にした時代区分) との対象比較
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) なし。
(復習) 今日の講義内容と、配布した年表を照らし合わせてみる。
授業実施特記
第12回 内容
メソポタミアの歴史の流れ
(1) 先史時代概観 (石器時代 [旧石器時代、続旧石器時代、新石器時代] 〜ウルク期)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) この講義で紹介した概説書を読んでおくこと。
(復習) 今日の講義内容に対して、自分で調べたことをノートの見開き左頁に補足する。
授業実施特記
第13回 内容
メソポタミアの歴史の流れ
(2) 南メソポタミアの歴史時代概観 (初期王朝時代〜新バビロニア [カルデア王朝] 時代)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) この講義で紹介した概説書を読んでおくこと。
(復習) 今日の講義内容に対して、自分で調べたことをノートの見開き左頁に補足する。
授業実施特記
第14回 内容
メソポタミアの歴史の流れ
(3) 北メソポタミアの歴史時代概観 (前3千年紀中葉〜新アッシリア時代)
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) この講義で紹介した概説書を読んでおくこと。
(復習) 今日の講義内容に対して、自分で調べたことをノートの見開き左頁に補足する。
授業実施特記
第15回 内容
メソポタミアの公用語としてのアッカド語
(1) アッカド語文法の初歩の初歩 (transcriptionにて動詞以外の文法構造を学ぶ)
(2) ハンムラビ法典第6条の前半部を題材にして、楔形文字にふれると共に、楔形文字からtransliteration、transcription、translationに至る楔形文字の解読 (decipherment) の過程を学ぶ
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習) ハンムラビ法典について調べておくこと。
(復習) ノートをみて、これまでの講義内容を振り返る。
授業実施特記