最終更新日:2018/03/21
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)秋期 開講時限 金3
開講学部・学科等 アジア
科目コード 810020300 科目ナンバー TEA03111
授業名 地理歴史科指導法
英文授業名 Teaching Methods of Geography and History Education
担当教員 中條 克俊

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード 実践力のある地歴科の教員をめざして

授業の概要・ねらい 教材論、教育内容論、教育方法論、学力論、子ども論と幅広い視野に立ってのクリエイティブな授業づくりについて学びます。とりわけ教材論に重点をおき、メディア教材、音楽教材、ICT教材、実物・人物教材の開発・作成・活用について学びます。これらの具体的事例を参考に、受講者全員(又はグループ)が意欲的に授業設計の発表・模擬授業を行います。また、年間指導計画の作成を通して、授業設計の向上に努めます。さらに地歴科の学習指導案づくり、模擬授業を通して、地歴科教育の実践力を体得します。毎時の授業感想文、小意見文、模擬授業案、期末レポート「私の地歴科教育論」を必須課題とします。「教育は人なり」が反映できる授業をめざし、受講生の意欲と創造性を高めます。
到達目標 (1)教材論(開発・作成・活用)について学び、その手法を体得する。
(2)年間指導計画、学習指導案の作成、模擬授業への参加を通して、わかってたのしい地歴科
   教育の方法を構想して深くて広い教材研究に基づいた学習指導案作りをできるようにす
   る。
(3)毎回の講義を通して、地理的事象、歴史的事象を最新の地理学、歴史学に基づいて考察
   し、各自の社会認識を高める。
(4)アクティブ・ラーニング(協働関係)を通して、「想像力」「批判的思考力」「コミュニ
ケーション能力(聞く力と発言力)」「コラボレーション能力」「ICT 能力」などの
「21 世紀型スキル」を身につける。
(5)講義、模擬授業を通して総合的力量を高め、実践力ある教員をめざす
教科書と準備するもの 教科書は特にありません。
参考書 下記のほか、授業で配布する資料の中にあげた参考文献を参照してください。
『ゆれる境界・国家・地域にどう向かうか』坂井俊樹・浪川健治編著、森田武監修、梨の木舎
『戦後の歴史学と歴史認識』遠山茂樹、岩波書店
『日本史再発見 理系の視点から』板倉聖宣、朝日選書
『文化史でまなぶ日本の歴史』黒羽清隆、地歴社
『手に取る日本史教材 入手と活用』宮内正勝・阿部泉、地歴社
『新講 日本史』家永三郎・黒羽清隆、三省堂
『高等学校学習指導要領』文部科学省
『同 解説』文部科学省
評価の基準 クリエイティブな授業づくりに向けてのとりくみ姿勢とその成果を評価の対象とします。
具体的評価方法 発言・発信・リアクションペーパー等授業への積極的参加度(30%)、模擬授業の学習指導案と模擬授業のとりくみ(40%)、ミニレポート・期末レポート(30%)で総合評価します。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
学生の意欲・関心を高めるために、アクティブ・ラーニング(協働関係)を通して、受講者に「想像力」「批判的思考力」「コミュニケーション能力(聞く力と発言力)」「コラボレーション能力」「ICT 能力」などの「21 世紀型スキル」を獲得させたい。
受講者の意欲・関心を高め、インタラクティブな授業づくりをめざしたい。
単位互換
特記 無し

授業計画
第1回 内容
◆オリエンテーション
(1)授業の進め方、シラバスについて説明します。
(2)地歴科教育の現状と課題
(3)学習指導案作成・模擬授業のグループ分け (教材ジャンル別、地理AB・歴史AB別)

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 高校時代の地歴科授業で受講者が影響を受けた事柄について整理しておく。
復習 身の回りに地歴科教材があるか調べる。
授業実施特記 無し
第2回 内容
◆教材開発と授業づくり(1)新聞記事から地歴科教材をつくる(メディア教材)
新聞各紙の記事をいかに教材化していくかを学びます。また、メディア全般の情報の教材化についても学び、グループワークします(メディア・リテラシー、ポスト・トルゥース)。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 新聞社各紙を読んでおき、地歴科に関する切り抜き記事数点を持参する(新聞は購入)。
復習 メディア教材の意義をまとめておく。
授業実施特記 無し
第3回 内容
◆教材開発と授業づくり(2)音楽から地歴科教材をつくる(音楽教材)
歌謡曲、フォーク・ソング、クラシックはじめ音楽全般をいかに教材化していくかを学びます。
歌のメロディと詩が高校生それぞれの感性にどれだけ響くかについて、グループワークします。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 受講生各自が地歴科授業に使える音楽教材を1、2曲選び、持参する。
復習 音楽教材の意義をまとめておく。
授業実施特記 無し
第4回 内容
◆教材開発と授業づくり(3)映像・写真・絵画・図表から地歴科教材をつくる(ICT教材)
1本のドキュメンタリー・映画、1枚の報道写真・航空写真、1枚の歴史絵画・漫画をいかに教材化していくかを学び、グループワークします。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 受講生各自が地歴科授業に使えるICT教材を選び、持参する。
復習 ICT教材の意義をまとめておく。
授業実施特記 無し
第5回 内容
◆教材開発と授業づくり(4)実物・人物から地歴科教材をつくる(実物・人物教材)
(1)農作物・食料品・工芸品・工業製品・薬品・衣料品・日用品等身のまわりにある実物をいかに教材化していくか学び、グループワークします。
(2)また偉人といわれた歴史上の人物だけではなく、その時代に不幸にも弾圧を受けた人物、名もなき民衆をいかに教材化していくかを学び、グループワークします。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 教材化できる身のまわりにある実物を数点選び、持参する。また、教材化したい人物、民
   衆を選び、調べておく。
復習 実物・人物教材の意義についてまとめておく。
授業実施特記 無し
第6回 内容
◆教材開発と授業づくり(4)教材に関する総括と模擬授業に向けて
アクティブ・ラーニング(グループ討論)を通して、4回にわたる教材開発と授業づくりの講義を受けての総括をします。模擬授業の学習指導案の発表・確認後、模擬授業実施者の確認をします。
※学習指導案提出締め切り日
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 模擬授業の学習指導案を完成させ、提出できるようにしておく。
復習 教材に関する総括をまとめておく。
授業実施特記 無し
第7回 内容
◆教材の活用と模擬授業と相互批評(1)メディア教材
(1)模擬授業実施者以外は生徒役になって、授業に参加します。授業後、グループワークします。
(2)生徒役の受講者は、模擬授業の記録を学習指導案と照らしてワークシートにまとめ、提出します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 模擬授業実施者の授業内容について調べておく。
復習 模擬授業で学んだことをまとめておく。
授業実施特記 無し
第8回 内容
教材の活用と模擬授業と相互批評(2)音楽教材
(1)模擬授業実施者以外は生徒役になって、授業に参加します。授業後、グループワークします。
(2)生徒役の受講者は、模擬授業の記録を学習指導案と照らしてワークシートにまとめ、提出します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 模擬授業実施者の授業内容について調べておく。
復習 模擬授業で学んだことをまとめておく。
授業実施特記 無し
第9回 内容
教材の活用と模擬授業と相互批評(3)ICT教材
(1)模擬授業実施者以外は生徒役になって、授業に参加します。授業後、グループワークします。
(2)生徒役の受講者は、模擬授業の記録を学習指導案と照らしてワークシートにまとめ、提出します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 模擬授業実施者の授業内容について調べておく。
復習 模擬授業で学んだことをまとめておく。
授業実施特記 無し
第10回 内容
教材の活用と模擬授業と相互批評(4)実物・人物教材
(1)模擬授業実施者以外は生徒役になって、授業に参加します。授業後、グループワークします。
(2)生徒役の受講者は、模擬授業の記録を学習指導案と照らしてワークシートにまとめ、提出します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 模擬授業実施者の授業内容について調べておく。
復習 模擬授業で学んだことをまとめておく。
授業実施特記 無し
第11回 内容
教材の活用と模擬授業と相互批評(5)オリジナル教材
(1)模擬授業実施者以外は生徒役になって、授業に参加します。授業後、グループワークします。
(2)生徒役の受講者は、模擬授業の記録を学習指導案と照らしてワークシートにまとめ、提出します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 模擬授業実施者の授業内容について調べておく。
復習 模擬授業で学んだことをまとめておく。
授業実施特記 無し
第12回 内容
模擬授業のまとめ(総括討論)と地歴科年間指導計画の作成作業
5回にわたる模擬授業に関して、アクティブ・ラーニング(グループ討論)を通して総括討論します。続けて、模擬授業実施の教科(地理A・B、日本史A・B、世界史A・B)の年間指導計画の各自発表とグループワークについて確認します。
※地歴科年間指導計画の提出締め切り日
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 5回にわたる模擬授業に関するまとめをしておく。地歴科年間指導計画を完成させてお
   く。
復習 総括討論のまとめをしておく。
授業実施特記 無し
第13回 内容
地歴科年間指導計画の各自発表とグループワーク
模擬授業実施の教科(地理A・B、日本史A・B、世界史A・B)の年間指導計画の発表をします。発表後、アクティブ・ラーニング(グループ討論)を通して、年間指導計画の改善していきます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 年間指導計画の発表をできるようにしておく。
復習 グループ討論のまとめをしておく。
授業実施特記 無し
第14回 内容
地歴科年間指導計画の各自発表とグループワーク
模擬授業実施の教科(地理A・B、日本史A・B、世界史A・B)の年間指導計画の発表をします。発表後、アクティブ・ラーニング(グループ討論)を通して、年間指導計画の改善していきます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 年間指導計画の発表をできるようにしておく。
復習 グループ討論のまとめをしておく。
授業実施特記 無し
第15回 内容
◆ 全講義のまとめのグループワーク(総括討論)
期末レポート「私の地歴科教育論」の発表とまとめのグループワークします。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 期末レポート「私の地歴科教育論」を発表できるようにしておく。
復習 全講義のまとめをしておく。
授業実施特記 無し