対象年度	年度	2018	期	(週1ｺﾏ)春期	開講時限	金3
開講学部・学科等	アジア
科目コード	810025300		科目ナンバー	TEA03102
授業名	社会科指導法Ⅰ
英文授業名	Teaching Methods of Social Studies Ⅰ
担当教員	中條　克俊

授業形態	講義、アクティブ・ラーニング
	e-learning利用		その他：
担当形態	単独
関連する授業
	当科目履修前に履修して おくことが望ましい科目
	後続関連授業	社会科指導法Ⅱ
教職課程科目	教職に関する科目
テーマ・キーワード	クリエイティブな授業づくりをめざして

授業の概要・ねらい	本講義では、教員主導の知識注入型の授業が多く見られますが、これからの教育に求められている力は自分の頭で考え自分の言葉で発表することができる思考力、発信力です。社会で通用できる力を身につけるために｢暗記・再生型｣(一斉学習)から「思考・発信型」(アクティブ・ラーニング)の授業への転換が求められています。教材論、教育内容論、教育方法論、学力論、子ども論と幅広い視野に立ってのクリエイティブな授業づくりについて学びます。さらに地理的分野、歴史的分野、公民的分野の学習指導案づくり、模擬授業を通して、社会科教育の実践力を体得します。毎時の授業感想文、小意見文、模擬授業案、期末レポート「私の社会科（地理・歴史・公民的的分野）教育論」を必須課題とします。「教育は人なり」が反映できる授業をめざし、受講生の意欲と創造性を高めます。
到達目標	(１)社会科教育法の理論と実践に学び、教育実習ではクリエイティブな授業をできるようにする。 (２)年間指導計画、学習指導案の作成、模擬授業への参加を通して、わかってたのしい社会科教育の方法を構想して深くて広い教材研究に基づいた学習指導案作りをできるようにする。 (３)毎回の講義を通して、歴史的事象を最新の歴史学に基づいて考察し、各自の社会認識を高める。 (４)アクティブ・ラーニング（協働関係）を通して、「想像力」「批判的思考力」「コミュニケーション能力（聞く力と発言力）」「コラボレーション能力」「ICT 能力」などの「21 世紀型スキル」を身につける。 (５)講義、模擬授業を通して総合的力量を高め、実践力ある教員をめざす。
教科書と準備するもの	テキストは『君たちに伝えたい朝霞、そこは基地の街だった。』（中條克俊、梨の木舎、2006年）
参考書	下記のほか、授業で配布する資料の中にあげた参考文献を参照してください。 『明日の授業に使える中学校社会科地理』（歴史教育者協議会編、大月書店） 『明日の授業に使える中学校社会科歴史』（歴史教育者協議会編、大月書店） 『発言をひきだす社会科の授業』（安井俊夫、日本書籍） 『歴史の見方考え方』（板倉聖宣、仮説社） 『中学生たちの風船爆弾』（中條克俊、さきたま出版会） 『君たちに伝えたい②朝霞、キャンプドレイク物語。』（中條克俊、梨の木舎） 『君たちに伝えたい③朝霞、校内暴力の嵐の中から生まれたボクらの平和学習。』（中條克俊著、梨の木舎）。 『中学校学習指導要領』文部科学省 『同解説社会科編』文部科学省
評価の基準	受講者のクリエイティブな授業づくりに向けてのとりくみ姿勢とその成果を評価の対象とします。
具体的評価方法	発言・発信・リアクションペーパー等授業への積極的参加度(30%)、模擬授業の学習指導案、年間計画並びに実際の模擬授業(40%)、とミニレポート・期末レポート(30%)で総合評価します。

授業評価アンケート フィードバック・ 受講生へメッセージ	学生の意欲・関心を高めるために、アクティブ・ラーニング（協働関係）を通して、受講者に「想像力」「批判的思考力」「コミュニケーション能力（聞く力と発言力）」「コラボレーション能力」「ICT 能力」などの「21 世紀型スキル」を獲得させたい。 受講者の意欲・関心を高め、インタラクティブな授業づくりをめざしたい。
単位互換
特記	無し

第1回	内容	◆オリエンテーション （１）授業の進め方、シラバスについて説明します。 （２）社会科教育の現状と課題について学びます。 （３）学習指導案作成・模擬授業のグループ分け（地理的分野・歴史的分野・公民的分野）
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　受講者が中学時代に受けた社会科授業で影響を受けた事柄について整理しておく。 復習　社会科教育の現状と課題についてまとめておく。
	授業実施特記	無し
第2回	内容	◆中学校社会科地理的分野の理論と実践について 地理的分野の具体的授業実践例を紹介し、授業づくりのノウハウについて学び、グループワークします。 ◆「基地の街」から見える日本・世界（１） 地域に根ざした地理・歴史・公民学習
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　中学校学習指導要領第2節社会第2各分野の目標及び内容〔地理的分野〕を読んでおく。 　　 テキスト『君たちに伝えたい朝霞、そこは基地の街だった。』の「まえがき」（p.3～）　　　「朝霞のあゆみ」（～p.16）「まえがき」「朝霞のあゆみ」を読んでおく。 復習　地理的分野の授業づくりのノウハウについてまとめておく。
	授業実施特記	無し
第3回	内容	◆中学校社会科歴史的分野の理論と実践について 歴史的分野の具体的授業実践例を紹介し、授業づくりのノウハウについて学び、グループワークします。 ◆基地の街」から見える日本・世界（２） 「基地の街」の前史
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　中学校学習指導要領第2節社会第2各分野の目標及び内容〔歴史的分野〕を読んでおく。 　　　テキスト『君たちに伝えたい朝霞、そこは基地の街だった。』の「１『上海』と朝香宮鳩　　　彦」（p.18～）～「軍人精神とＮＨＫ川口放送所占拠未遂事件」（～p.41）を読んでお　　　く。 復習　歴史的分野の授業づくりのノウハウについてまとめておく。
	授業実施特記	無し
第4回	内容	◆中学校社会科公民的分野の理論と実践について 公民的分野の具体的授業実践例を紹介し、授業づくりのノウハウについて学び、グループワークします。 ◆基地の街」から見える日本・世界（３） 占領下の「基地の街」の姿
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　中学校学習指導要領第2節社会第2各分野の目標及び内容〔公民的分野〕を読んでおく。 　　　テキスト『君たちに伝えたい朝霞、そこは基地の街だった。』の「１敗戦直後の朝霞と占　　　領軍進駐」（p.44～）～「女性の人権」（～p.71）を読んでおく。 復習　公民的分野の授業づくりのノウハウについてまとめておく。
	授業実施特記	無し
第5回	内容	◆教材研究のやり方について 教材論、教育内容論、教育方法論、学力論、子ども論と幅広い視野に立って、教材研究（開発・作成・活用）について学びま、グループワークします。 ◆基地の街」から見える日本・世界（４） 「基地の街」と朝鮮戦争
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　社会科授業で活用できると思われる教材を探し、発表できるようにておく。 　　　テキスト『君たちに伝えたい朝霞、そこは基地の街だった。』の「３『日本の上海』と呼　　　ばれた『基地の街』」（p.71～）～「⑥「正直ジョン」（～p.100）を読んでおく。 復習　教材研究（開発・作成・活用）についてまとめておく。
	授業実施特記	無し
第6回	内容	◆年間指導計画と学習指導案の作成について （１）年間指導計画について学びます。 （２）学習指導案に記述すべき基本的事項と作成方法について学びます。 （３）学習指導案の略案を作成し、グループワークします。 ◆基地の街」から見える日本・世界（５） 「基地の街」とベトナム戦争
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　学習指導案とは何か調べておく。 　　　テキスト『君たちに伝えたい朝霞、そこは基地の街だった。』の「１基地文化」（p.102　　　～）～「清水かつらと米兵」（～p.141）を読んでおく。 復習　学習指導案の作成方法についてまとめておく。
	授業実施特記	無し
第7回	内容	◆社会科（地理・歴史・公民的分野）教育の教材研究と授業づくり 受講者各自が、事前の教材研究（開発・作成・活用）の成果に基づいて学習指導案を作成し、グループワークします。 ◆基地の街」から見える日本・世界（６） 「基地の街」とレッド・パージ
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　受講者が担当する教科の必要な教材を用意し、学習指導案作成の準備をしておく。 　　　テキスト『君たちに伝えたい朝霞、そこは基地の街だった。』の「『北の父』事件」　　　　　（p.141～）～「『赤い教員』の名誉と尊厳回復」（～p.157）を読んでおく。 復習　学習指導案を完成させておく。次回講義時に学習指導案を提出。
	授業実施特記	無し
第8回	内容	◆作成した学習指導案の発表と授業設計向上のグループワーク（相互批評） （１）受講者全員が学習指導案２部を提出します。 （２）受講者が学習の流れを発表し、学習指導案の成果と課題についてグループワークします。 （３）模擬授業実施者を決定します。 ◆基地の街」から見える日本・世界（７） 「基地の街」と学校教育
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　受講者が作成した学習指導案を発表できるようにしておく。 　　　テキスト『君たちに伝えたい朝霞、そこは基地の街だった。』の「『基地の街』と学校教　　　育」（p.157～）～「③15年戦争学習の視点」（～p.178）と「注」（p.179～）～「あ　　　とがき」（～p.195）を読んでおく。 復習　他の受講生の学習指導案についてまとめておく。
	授業実施特記	無し
第9回	内容	◆社会科模擬授業（地理的分野）と相互批評（１） （１）模擬授業実施者以外は生徒役になって、授業に参加します。 （２）生徒役の受講者は、模擬授業の記録を学習指導案と照らしてワークシートにまとめ、提出します。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　模擬授業実施者の授業内容について調べておく。 復習　模擬授業で学んだことをまとめておく。
	授業実施特記	無し
第10回	内容	◆社会科（地理的分野）模擬授業と相互批評（２） （１）模擬授業実施者以外は生徒役になって、授業に参加します。授業後、グループワークします。 （２）生徒役の受講者は、模擬授業の記録を学習指導案と照らしてワークシートにまとめ、提出します。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　模擬授業実施者の授業内容について調べておく。 復習　模擬授業で学んだことをまとめておく。
	授業実施特記	無し
第11回	内容	◆社会科（歴史的分野）模擬授業と相互批評（３） （１）模擬授業実施者以外は生徒役になって、授業に参加します。授業後、グループワークします。 （２）生徒役の受講者は、模擬授業の記録を学習指導案と照らしてワークシートにまとめ、提出します。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　模擬授業実施者の授業内容について調べておく。 復習　模擬授業で学んだことをまとめておく。
	授業実施特記	無し
第12回	内容	◆社会科（歴史的分野）模擬授業と相互批評（４） （１）模擬授業実施者以外は生徒役になって、授業に参加します。授業後、グループワークします。 （２）生徒役の受講者は、模擬授業の記録を学習指導案と照らしてワークシートにまとめ、提出します。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　模擬授業実施者の授業内容について調べておく。 復習　模擬授業で学んだことをまとめておく。
	授業実施特記	無し
第13回	内容	◆社会科（公民的分野）模擬授業と相互批評（５） （１）模擬授業実施者以外は生徒役になって、授業に参加します。授業後、グループワークします。 （２）生徒役の受講者は、模擬授業の記録を学習指導案と照らしてワークシートにまとめ、提出します。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　模擬授業実施者の授業内容について調べておく。 復習　模擬授業で学んだことをまとめておく。
	授業実施特記	無し
第14回	内容	◆社会科（公民的分野）模擬授業と相互批評（６） （１）模擬授業実施者以外は生徒役になって、授業に参加します。授業後、グループワークします。 （２）生徒役の受講者は、模擬授業の記録を学習指導案と照らしてワークシートにまとめ、提出します。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習　模擬授業実施者の授業内容について調べておく。 復習　模擬授業で学んだことをまとめておく。
	授業実施特記	無し
第15回	内容	◆社会科模擬授業のグループワーク（総括討論） 「私の社会科（地理・歴史・公民的的分野）教育論」発表とまとめをします。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	全講義のまとめをしておく。
	授業実施特記	無し