最終更新日:2018/02/16
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)秋期 開講時限 水3
開講学部・学科等 政経
科目コード 632038000 科目ナンバー PEE01106
授業名 金融論(貨幣理論)
英文授業名 Money and Banking (Monetary theory)
担当教員 野下 保利

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 貨幣 銀行

授業の概要・ねらい 現代経済における貨幣機能を担う銀行の決済業務を糸口にして、銀行組織の構造や役割を解説する。受講生は、銀行が提供する決済業務と銀行貸出が密接に結びついていることを知ることによって、複雑かつ精緻な金融システムの強さと弱さを理解できるようになろう。
到達目標 現代経済において貨幣機能のほとんどを担う民間銀行の預金決済ネットワークと銀行貸出の関連を理解することが到達目標となる
教科書と準備するもの 講義用資料およびハンドアウトを毎講義時配布するとともに、当講義用専用サイトからダウンロードできるように手配する。受講生は、配布される講義資料を事前に学習しておく必要がある。
参考書 守山昭男『銀行組織の理論』同文館、1994年、鈴木芳徳編『金融論』ミネルバ書房、1995年ほか。講義時に配布するハンドアウトに各回テーマの参考文献を記載する。
評価の基準 講義への出席回数および講義の理解度
具体的評価方法 講義テーマごとの練習問題の提出および定期試験の成績
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
アンケートを踏まえ、授業内容の理解を容易にするために、予習および復習に受講生が積極的に取り組みるように資料を提供するとともに、授業を改善する
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
「講義目的と講義プラン」
講義目的と講義プラン,単位取得条件や講義資料の取得方法について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 特になし
授業実施特記
第2回 内容
「貨幣とは何か」
市場経済における「貨幣」という言葉(概念)の成り立ちを説明し、現代経済における貨幣の役割を果たしている様々な手段を取りあげる。そして、実物商品、貨幣、そして金融商品それぞれに体化した価値の違いと価値の表現形態について解説することによって、何故、貨幣が必要となるのかについて明らかにする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第1回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第3回 内容
「貨幣の機能(1)」
貨幣が果す価値尺度機能や計算貨幣、さらに交換手段や価値保蔵機能など貨幣の各種機能について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第2回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第4回 内容
「貨幣の機能(2)」
各貨幣機能が銀行預金や小切手など異なった決済手段によってどのように代替されることになるかについて説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第3回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第5回 内容
「貨幣学説」
金などの貴金属を貨幣とする議論から始まり、国家紙幣や銀行券、さらに預金通貨や仮想通貨など貨幣について諸学説の展開について解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第4回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第6回 内容
「銀行とは何か」
多くの金融機関のなかで銀行の特質は何かについて、現金貸付と自己宛負債貸付の違いに焦点を当てて解説する。現代の銀行が自己宛負債の貸付の延長上に存在するすることを説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第5回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第7回 内容
「預金銀行システム(1):発券銀行と預金銀行」
現代の銀行が単一ではなくシステムとして存在することを、発券銀行と預金銀行との違いを明らかにすることによって説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第6回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第8回 内容
「預金銀行システム(2):決済システム」
どのようにして預金銀行システムが企業間やその他取引の決済も担っているかについて説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第7回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第9回 内容
「預金銀行システム(3):手形交換所と内国為替制度」
預金銀行が決済システムを担うことができるために必要な銀行間組織、すなわち、手形交換所と内国為替制度について解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第8回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第10回 内容
「預金銀行システムと中央銀行(1)」
預金銀行システムは中央銀行の存在なしには完結しない。中央銀行の歴史や役割について説明し、何故、中央銀行の創設が必要とされるのかについて解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第9回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第11回 内容
「預金銀行システムと中央銀行(2)」
中央銀行の成立は各国の歴史的経緯からする様々な理由があるが、預金銀行(決済)システムの発展との関連で中央銀行の役割を解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第10回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第12回 内容
「決済システムと信用創造」
銀行が決済ステムを担うことによって、銀行が信用創造機能を確保できるようになることについて解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第11回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第13回 内容
「銀行理論」
決済システムとしての現代銀行組織の役割はどのように捉えるべきだろうか。この問題を、2つの対立する学説、すなわち、外生的貨幣供給説と内生的貨幣供給説の論争を中心に説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第12回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第14回 内容
「銀行システムと証券市場システム」
金融システムは銀行システムだけでなく証券市場や保険業など各種の金融機関・組織から構成されている。それにもかかわらず、銀行システムは金融システムの基礎をなしている。どのよう意味で銀行システムが金融システムの基礎をなすかについて、銀行システムと証券市場システムとの関連に焦点を当てて解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第13回講義で配布した講義資料を予習しておくこと
授業実施特記
第15回 内容
講義のまとめ
本講義の全体をあらためて概説すると同時に、定期試験について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 特になし
授業実施特記