最終更新日:2018/02/01
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)秋期 開講時限 月3
開講学部・学科等
科目コード 661066200 科目ナンバー LWL03014
授業名 法哲学B
英文授業名 Philosophy of Law B
担当教員 小林 正士

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 法社会学、法思想史
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 市民法学、国家論、共和主義、立憲主義、ルソー、カント道徳哲学、ヘーゲル法哲学、法、国家、市民社会

授業の概要・ねらい 法とは、何だろうか。本講義では、こうした法理論上の根本問題に対して、「市民法」概念を介して、解答を試みようとするものである。その際、「市民法学の基礎理論」の理解が不可欠である。「市民法学の基礎理論」は、一方で、共和主義と立憲主義の二つが理論的柱になっている。また、国家論の理解も不可欠のものとなっている。他方で、古典的な法哲学の諸理論への理解も欠かせないものである。従って、以上の事柄を理解するために、「春期・法哲学A」では特に前者について、即ち、「市民法学の基礎理論―国家論、共和主義、立憲主義」について、様々な論点から講義を行う。「秋期・法哲学B」では特に後者について、即ち、「市民法学の基礎理論―ルソー、カント、ヘーゲル」について、様々な論点から講義を行う。
到達目標 ルソーの理論に関する法哲学的分析、説明ができる。
カント道徳哲学に関して法理論での位置づけを説明できる。
ヘーゲル法哲学に関して法理論での位置づけを説明できる。
教科書と準備するもの 篠原敏雄『市民法学の輪郭』(勁草書房、2016)。
参考書 篠原敏雄『市民法学の基礎理論』(勁草書房)、篠原敏雄『市民法学の可能性』(勁草書房)。その他、講義中に適宜紹介する。
評価の基準 秋期試験(有)、レポート(無)
ルソーの理論に関する法哲学的分析、説明ができる。
カント道徳哲学に関して法理論での位置づけを説明できる。
ヘーゲル法哲学に関して法理論での位置づけを説明できる。
具体的評価方法 単位取得に関する学則上の規定をクリアすることを前提として、春期および秋期の定期試験(100%)で評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
アンケートの意見を踏まえて、適宜講義の開始時に具体的にお話します。学生に対しては、分かりやすい講義を心掛けると共に、分からない点、理解できない点がないように対応していきたいと思います。ところで、本講義では、講義についてのアンケートは、何回か」の講義の終わりに記名式シートで独自に行います。それも利用してください。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
本年度の講義の「秋期」の概要について説明する。
序-法哲学とは、何のための学問かについて講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は法哲学に関する任意の書物を図書館等で予め読み、法哲学に関するイメージを予習すること。
復習は講義時間で講義されたこと、及び指示された資料・文献などを読み、理解すること。
授業実施特記
第2回 内容
序-法学における法哲学の位置づけについて講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書『市民法学の輪郭』「はじめに」の箇所等について読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、法学における法哲学の位置づけについて、説明できるようにすること。
授業実施特記
第3回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論についての概要を講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書『市民法学の輪郭』「はじめに」の箇所等について読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論についての概要について整理しておくこと。
授業実施特記
第4回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論について
  第一節 ルソーの理論に関する法哲学的意義について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書31~35頁を読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、ルソーの理論に関する法哲学的意義について理解を深めること。
授業実施特記
第5回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論について
  第二節 ルソーの自然的自由と市民的自由(社会的自由)及び統治機構と市民社会との関連について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書31~35頁を読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、ルソーの自然的自由と市民的自由(社会的自由)及び統治機構と市民社会との関連について説明できるようにすること。
授業実施特記
第6回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論について
  第三節 ルソーの「市民的徳」(civic virtue)について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書80~89頁を読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、ルソーの「市民的徳」(civic virtue)について理解を深めておくこと。
授業実施特記
第7回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論について
  第四節 カント道徳哲学・実践哲学と市民法学について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書25~29頁を読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、カント道徳哲学・実践哲学と市民法学について理解を深めること。
授業実施特記
第8回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論について
  第五節 カント道徳哲学・実践哲学と市民法学の原理について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書29~31頁を読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、カント道徳哲学・実践哲学と市民法学の原理について理解を深めること。
授業実施特記
第9回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論について
  第六節 カント道徳哲学・実践哲学と主体性の原理について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書29~31頁を読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、カント道徳哲学・実践哲学について説明できるようにすること。
授業実施特記
第10回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論について
  第七節 ヘーゲル法哲学の意義―主体性の原理と共同存在性の原理について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書36~40頁を読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、ヘーゲル法哲学の意義―主体性の原理と共同存在性の原理について理解を深めること。
授業実施特記
第11回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論について
  第八節 ヘーゲル法哲学の意義―法、法律と自由(法秩序、国家秩序との関連に即して)について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書40~42頁を読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、ヘーゲル法哲学の意義―法、法律と自由(法秩序、国家秩序との関連に即して)について理解を深めること。
授業実施特記
第12回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論について
  第九節 ヘーゲル法哲学の意義―個人の自由と共同体の自由の関連性について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書36~42頁を読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、ヘーゲル法哲学の意義について説明できるようにすること。
授業実施特記
第13回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論について
  第十節 市民法学における個人と国家共同体について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書22~42頁を読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、市民法学における個人と国家共同体について理解を深めること。
授業実施特記
第14回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論について
  第十一節 市民法学における個人と国家共同体に関する類型論について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は教科書22~42頁を読んでおくこと。
復習は講義を踏まえて、市民法学における個人と国家共同体に関する類型論について説明できるようにすること。
授業実施特記
第15回 内容
市民法学の輪郭―「市民的徳」と「人権」の法哲学
 第二章 ルソー、カント、ヘーゲルの諸理論について、「秋期」のまとめを中心に講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習・復習は「秋期」学んだことについて整理しておくこと。
授業実施特記