最終更新日:2018/01/29
クリックして表示・非表示切り替え
概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)秋期 開講時限 木4
開講学部・学科等
科目コード 661059200 科目ナンバー LWL03101
授業名 行政法総論B
英文授業名 Administrative Law (General) B
担当教員 小橋 昇

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
憲法A・B、行政法総論A
後続関連授業 行政法各論A・B、租税法、社会保障法
教職課程科目
テーマ・キーワード 行政指導、行政上の強制執行、行政手続、情報公開、警察法

授業の概要・ねらい 行政活動のうち、行政指導、行政上の強制執行、行政手続、情報公開、警察法などについて講義する。行政法は、公務員試験や資格試験の出題科目と理解されているが、われわれの市民生活を始め、営業規制や産業規制など現代ビジネスにも関わる重要な方の一分野でもある。この意味で、公務員試験の受験者だけでなく、民間企業を志望する学生にも学んで欲しい。
到達目標 ①行政救済と行政手続を理解することにより、行政法の問題を判断できる能力を身につけることができる。
②各種資格試験や公務員試験に対応できる能力を身につけることができる。
教科書と準備するもの 三好・仲地・藤巻・小橋・前津・木村著『ベーシック行政法【第2版】』(法律文化社、2015年)、必要に応じてプリントを配布する。六法は、毎回持ってくること。
参考書 『行政判例百選Ⅰ・Ⅱ【第7版】』(有斐閣別冊ジュリスト、2017年)
評価の基準 ①行政法上の基本的概念を正確に理解できているか。
②重要な判例を理解できているか。
 以上の点を確認するために、授業中に質問し、定期試験の解答内容で評価する。
具体的評価方法 秋期の定期試験(90点)、授業中の発言(10点)で、評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
行政法は理解しにくいと言われているので、授業では、具体例を挙げながら、わかりやすく説明したい。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
授業計画の説明
 教科書、参考書、六法、判例集などを紹介するとともに、授業の目標と評価方法を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)シラバスに目を通しておくこと。
(復習)行政法、特に行政救済法を学ぶ意義を確認すること。
授業実施特記
第2回 内容
行政指導
 行政指導の種類と方式、行政指導の法的限界と救済措置について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書125~133頁を読み、行政指導の例をまとめておこう。
(復習)行政指導については、行政手続法による方式と限界の定めがあり、その内容を理解しよう。
授業実施特記
第3回 内容
行政契約
 行政契約の種類と特色を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書133~143頁を読み、行政契約の例をまとめておこう。
(復習)行政契約の種類を理解しよう。
授業実施特記
第4回 内容
行政上の強制執行
 行政代執行、執行罰、直接強制、強制徴収の要件と手続を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書104~113頁を読み、行政上の強制執行の種類をまとめておこう。
(復習)行政強制の要件と手続、行政強制と民事執行の相違を理解しよう。
授業実施特記
第5回 内容
即時強制と行政調査
 行政上の即時強制の意義と種類、行政調査の種類と特色を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書113~118頁を読み、即時強制と行政調査の例をまとめておこう。
(復習)即時強制の必要性と種類、行政調査の特色と手続的規制を理解しよう。
授業実施特記
第6回 内容
行政罰
 行政罰の特色と科刑手続、行政刑罰と秩序罰の相違を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書118~124頁を読み、行政罰の特色と種類をまとめておこう。
(復習)行政刑罰と秩序罰との相違、不服があった場合の救済手続を理解しよう。
授業実施特記
第7回 内容
行政手続法(1)適正手続と行政手続法
 適正手続の意義と憲法上の根拠、適正手続の内容、行政手続法の目的と対象を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書144~149頁を読み、適正手続の内容、行政手続法の目的と対象をまとめておこう。
(復習)適正手続の内容と、行政手続法の目的を理解しよう。
授業実施特記
第8回 内容
行政手続法(2)申請に対する処分の手続
 申請の処分手続である、審査基準と標準処理期間の設定、理由の提示、その重要判例について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書149~152頁を読み、申請に対する処分手続の内容をまとめておこう。
(復習)申請に対する処分手続に関する重要判例を理解しよう。
授業実施特記
第9回 内容
行政手続法(3)不利益処分の手続
 不利益処分の処分手続である、聴聞の手続と弁明の機会の付与の手続の相違、手続内容を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書152~155頁を読み、不利益処分の手続をまとめておこう。
(復習)行政手続法のなかで最も重要な手続が、不利益処分の手続である。特に、聴聞の手続は、詳細な手続が定められており、その手続を理解しよう。
授業実施特記
第10回 内容
行政手続法(4)行政指導、届出の手続、命令等制定手続
 行政指導の限界と方式、届出の手続、2014年行政手続法の改正、命令等制定手続を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書155~159頁を読み、行政指導、届出の手続をまとめておこう。
(復習)行政指導については行政手続法によって方式と限界が定められていること、2014年行政手続法の改正内容を理解しよう。
授業実施特記
第11回 内容
情報公開制度
 情報公開の意義と経緯、情報公開法の内容、特に不開示情報、救済手続の特例について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書160~166頁を読み、情報公開の意義と経緯をまとめておこう。
(復習)情報公開制度では、不開示情報が重要であり、その内容を理解しよう。
授業実施特記
第12回 内容
行政機関個人情報保護法
 個人情報保護の整備、行政機関個人情報保護法の内容、救済手続の特例について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書166~172頁を読み、行政機関個人情報保護法の内容をまとめておこう。
(復習)行政機関個人情報保護法の内容と、救済手続の特例を理解しよう。
授業実施特記
第13回 内容
警察法
 警察の概念と種類、警察の組織、警察作用の形態、警察罰の根拠と手続、警察権の限界を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書266~277頁を読み、警察の概念と種類をまとめておこう。
(復習)警察の概念と種類、警察作用とその限界が重要であり、これを理解しよう。
授業実施特記
第14回 内容
公物
 公物の意義と種類、公共用物と公用物の相違、行政財産の目的外使用を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書278~286頁を読み、公共用物と公用物の例をまとめておこう。
(復習)公物の種類、公物と営造物の相違を理解しよう。
授業実施特記
第15回 内容
公務員法
 公務員制度の沿革、公務員の勤務関係、公務員の権利と義務を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書287~294頁を読み、公務員制度の沿革をまとめておこう。
(復習)公務員制度は、戦後に大幅な改正が行われた。公務員制度における戦前と戦後の相違を理解しよう。
授業実施特記