対象年度	年度	2018	期	(週1ｺﾏ)春期	開講時限	木4
開講学部・学科等	法
科目コード	661059100		科目ナンバー	LWL03100
授業名	行政法総論Ａ
英文授業名	Administrative Law (General) A
担当教員	小橋　昇

授業形態	講義
	e-learning利用		その他：
担当形態	単独
関連する授業
	当科目履修前に履修して おくことが望ましい科目	憲法A・B
	後続関連授業	行政法各論A・B、租税法、社会保障法、経済法
教職課程科目	教科に関する科目
テーマ・キーワード	法律による行政、行政庁と行政機関、行政活動、行政行為

授業の概要・ねらい	行政法の基本原理、行政組織、行政の活動、行政行為について講義する。行政法は、公務員試験や資格試験の出題科目と理解されているが、われわれの市民生活を始め、営業規制や産業規制など現代ビジネスにも関わる重要な法の一分野でもある。この意味で、公務員試験の受験者だけでなく、民間企業を志望する学生にも学んでほしい。
到達目標	①行政活動と行政手続を理解することにより、行政法の問題を判断できる能力を身につけることができる。 ②各種資格試験や公務員試験に対応できる能力を身につけることができる。
教科書と準備するもの	三好・仲地・藤巻・小橋・前津・木村著『ベーシック行政法【第2版】』（法律文化社、2015年）、必要に応じてプリントを配布する。六法は、毎回持ってくること。
参考書	『行政判例百選Ⅰ、Ⅱ［第7版］』（有斐閣別冊ジュリスト、2017年）
評価の基準	①行政法上の基本的概念を正確に理解できているか。 ②重要な判例を理解できているか。 　以上の点を確認するために、授業中に質問し、定期試験の解答内容で評価する。
具体的評価方法	春期の定期試験（90点）、授業中の発言（10点）で評価する。

授業評価アンケート フィードバック・ 受講生へメッセージ	行政法は理解しにくいと言われているので、授業では、具体例を挙げながら、わかりやすく説明したい。
単位互換
特記

第1回	内容	授業計画の説明 　教科書、参考書、六法、判例集などを紹介するとともに、授業の目標と評価方法も説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）シラバスに目を通しておくこと。 （復習）行政法を学ぶ意義を確認すること。
	授業実施特記
第2回	内容	行政と行政法 　行政の概念、行政法の対象、行政法の学習の仕方について説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書1～9頁を読み、行政の役割と行政法の役割をまとめておこう。 （復習）行政の活動がわれわれの生活の隅々まで及んでいること、行政の活動を統制することが行政法の重要な役割であることを理解しよう。
	授業実施特記
第3回	内容	行政法の基本原理 　法律による行政の原理、法源、法の一般原則を説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書10～25頁を読み、行政法の基本原理と行政法にはどのような法源があるかをまとめておこう。 （復習）法律による行政の原理、法源の種類を理解しよう。
	授業実施特記
第4回	内容	行政上の法律関係 　権力関係と非権力的関係、公法と私法の二元論、特別権力関係論を説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書26～33頁を読み、行政上の法律関係にはどのような種類があるかをまとめておこう。 （復習）行政法では、特に権力関係が重要であり、どのような具体例があるかを理解しよう。
	授業実施特記
第5回	内容	行政主体と行政機関 　行政主体と行政機関、権限の委任と代理を説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書39～45頁を読み、行政主体と行政機関の相違と種類をまとめておこう。 （復習）行政主体と行政機関の種類と、権限の委任と代理の相違を理解しよう。
	授業実施特記
第6回	内容	国の行政組織 　行政権と内閣、国の行政組織について説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書46～52頁を読み、内閣の構成、国家行政組織の構成をまとめておこう。 （復習）内閣と国家行政組織の構成を理解しよう。
	授業実施特記
第7回	内容	地方自治（１）地方公共団体の種類、事務 　地方自治の意義、地方公共団体の種類、地方公共団体の事務、国と自治体の関係を説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書53～63頁を読み、地方自治の意義、地方公共団体の種類をまとめておこう。 （復習）地方自治の意義、地方公共団体の種類、国と自治体の事務、国の関与、国と地方の紛争処理制度を理解しよう。
	授業実施特記
第8回	内容	地方自治（2）自治立法権と住民 　条例制定権と限界、住民の意義、住民の権利と住民参加を説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書63～67頁を読み、条例制定権の範囲と限界をまとめておこう。 （復習）上乗せ条例やはみ出し条例は認められるのか、住民参加の例を理解しよう。
	授業実施特記
第9回	内容	行政行為論（１）行政行為の意義と特殊効力 　行政行為の意義、行政行為の特殊効力である公定力、不可争力、不可変更力、自力執行力を説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書83～87頁を読み、行政行為の意義と特殊効力をまとめておこう。 （復習）行政の活動の中で、最も重要なものが行政行為であり、その意義と特殊効力を理解しよう。
	授業実施特記
第10回	内容	行政行為論（２）行政行為の分類 　行政行為の分類の仕方、行政行為の種類と具体例を説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書87～90頁を読み、行政行為の種類と具体例をまとめておこう。 （復習）行政行為の中では、許可・特許・認可が重要であり、その具体例を理解しよう。
	授業実施特記
第11回	内容	行政行為論（３）行政裁量 　行政裁量の意義、覊束行為と裁量行為の相違、裁量が認められる例、司法審査の方法を説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書90～94頁を読み、覊束行為と裁量行為の相違をまとめておこう。 （復習）覊束行為と裁量行為は、法律の規定の仕方によること、司法審査の方法に違いが出てくることを理解しよう。
	授業実施特記
第12回	内容	行政行為論（４）行政行為の瑕疵 　瑕疵ある行政行為とは何か、無効の行政行為と取り消すことのできる行政行為について説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書97～101頁を読み、行政行為の瑕疵とは何か、無効と取消しの相違をまとめておこう。 （復習）行政行為の瑕疵が違法と不当であり、瑕疵ある行政行為が無効と取消しに分けられるが、その基準が何かを理解しよう。
	授業実施特記
第13回	内容	行政行為論（５）行政行為の取消しと撤回 　行政行為の取消しと撤回の相違、手続を説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書101～103頁を読み、行政行為の取消しと撤回をまとめておこう。 （復習）行政行為の取消しと撤回の相違、手続と限界を理解しよう。
	授業実施特記
第14回	内容	行政行為論（６）行政行為の附款 　行政行為の附款の種類と限界について説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書95～97頁を読み、行政行為の附款の具体例をまとめておこう。 （復習）行政行為に附款が付されていることが多いが、附款の種類と限界を理解しよう。
	授業実施特記
第15回	内容	行政による活動基準の設定：行政立法と行政計画 　行政立法の意義と種類、行政計画の意義と種類、その重要判例を説明する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	（予習）教科書68～82頁を読み、行政立法の種類、行政計画の種類をまとめておこう。 （復習）法規命令と行政規則の相違、行政計画の種類と、重要判例を理解しよう。
	授業実施特記