対象年度	年度	2018	期	(週1ｺﾏ)秋期	開講時限	火2
開講学部・学科等	理工
科目コード	646001000		科目ナンバー	SES03702
授業名	固体地球物質科学
英文授業名	Materials Science of Solid Earth
担当教員	乾　睦子

授業形態	講義
	e-learning利用		その他：
担当形態	単独
関連する授業	地球惑星発達史
	当科目履修前に履修して おくことが望ましい科目	地球科学Ａ，地球科学Ｂ
	後続関連授業
教職課程科目	教科に関する科目
テーマ・キーワード	地球科学，固体地球，岩石，火成岩，変成岩

授業の概要・ねらい	地球科学を学ぶためには，固体地球の表面を構成している岩石に関する理解が不可欠である．また，地球科学を専門に学ぶのではなくても，日本に居住するならば地震や火山などの地質自然災害についての様々な情報を正しく理解する必要があり，そのためには岩石に関する基礎知識がやはり必要である．この講義では，地表面を構成する岩石について，関連用語の紹介から始め，火成岩と変成岩の一般的な記載を概説した後，物理・化学的な理解へと順序だてて話を進める．できるだけ平易な解説を心掛けるが，理解に当たっては物理や化学の基礎知識が折々必要になる．地球科学研究分野における最近の話題を随時とりあげて解説する．
到達目標	火成岩がどのようにできたか説明できる．変成岩がどのようにできたか説明できる．地表で起きる地質現象について，岩石という物質の観点から説明できる．
教科書と準備するもの	とくになし．
参考書	とくになし．講義の中で紹介する．
評価の基準	岩石，とくに火成岩と変成岩について，その成り立ちを科学的に説明できるか．また，それらが実際の地質現象とどのように関係するかを説明できるか．
具体的評価方法	平常点20%，期中と期末の数回の小テスト合計80%

授業評価アンケート フィードバック・ 受講生へメッセージ	授業評価アンケートの指摘に応じて授業の進め方を修正した．
単位互換
特記

第1回	内容	講義の流れと範囲，固体地球物質の科学とは．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習：シラバスを読んで，今までに学習した内容を整理しておくこと． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記
第2回	内容	火成岩・堆積岩・変成岩 様々な岩石のでき方，地球上における分布．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習：岩石について知っていることを復習し、疑問点を明確にしておく． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記
第3回	内容	岩石と鉱物 主な鉱物の産状と化学組成，鉱物の観察の仕方．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習：岩石と鉱物について知っていることを復習し、疑問点を明確にしておく． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記
第4回	内容	ケイ酸塩鉱物の化学式と結晶構造 主な造岩鉱物（石英，斜長石，輝石，カンラン石）．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習：結晶について学習し、疑問点を明確にしておく． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記
第5回	内容	火成岩と主な鉱物 鉱物から見た火成岩の特徴と分類．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習：火成岩について学習し、疑問点を明確にしておく． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記
第6回	内容	堆積岩と主な鉱物 鉱物から見た堆積岩の特徴と分類．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習：堆積岩について学習し、疑問点を明確にしておく． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記
第7回	内容	変成岩と主な鉱物 鉱物から見た変成岩の特徴と分類．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	小テストの準備として，前回までの講義内容をＡ４用紙１枚（表裏使用可）に自筆でまとめること（その用紙１枚のみ小テストに持ち込み可）． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記	小テスト（１）（予定）
第8回	内容	小テスト（１）解説（予定） 相平衡図の見方（１）化学平衡とは 化学平衡とは．系，成分，相，自由度．１成分系の相平衡図．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習：化学反応と化学平衡について学習し、疑問点を明確にしておく． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記
第9回	内容	相平衡図の見方（２）多成分系の相平衡とは 示量変数と示強変数．相律，共融系，固溶体．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習：化学熱力学について学んだことを復習し、疑問点を明確にしておく． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記
第10回	内容	火成岩の科学（１）マグマの形成 物質が融ける熱力学，様々なマグマ，結晶とメルト．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習：マグマについて学習し、疑問点を明確にしておく． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記
第11回	内容	火成岩の科学（２）多様な火成岩の形成 メルトが固結する熱力学，様々な組織の形成．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	小テストの準備として，前回までの講義内容をＡ４用紙１枚（表裏使用可）に自筆でまとめること（その用紙１枚のみ小テストに持ち込み可）． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記	小テスト（２）（予定）
第12回	内容	小テスト（２）解説（予定） 変成岩の科学（１）再結晶 固体どうしの再結晶．連続固溶体．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習：変成作用について学習し、疑問点を明確にしておく． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記
第13回	内容	変成岩の科学（２）変成相と変成相系列 多成分系の相平衡．
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習：化学平衡と相律について復習し、疑問点を明確にしておく． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記
第14回	内容	固体地球物質の科学と地質現象 岩石の破壊と地震，岩石の溶融や脱ガスと火山
	授業時間外における学修（予習・復習等）	予習：地震と火山について学んだことを復習し、疑問点を明確にしておく． 復習：講義中にとったノートを自分なりに整理しなおして清書する．
	授業実施特記
第15回	内容	固体地球物質と地球科学（まとめ） まとめテストと解説
	授業時間外における学修（予習・復習等）	まとめテストの準備として，前回までの講義内容をＡ４用紙１枚（表裏使用可）に自筆でまとめること（その用紙１枚のみ小テストに持ち込み可）． 全体の復習として，授業を振り返り，シラバスの「授業の狙い・到達目標」に即して到達度を自己評価する．
	授業実施特記