最終更新日:2018/01/29
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)秋期 開講時限 水3
開講学部・学科等 アジア
科目コード 610004400 科目ナンバー ASI01518
授業名 日中関係史
英文授業名 Japanese and China History of Relationship
担当教員 濱田 英作

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 中国の歴史、シルクロードの歴史
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
中国の歴史
後続関連授業 中国の歴史、シルクロードの歴史、日本とアジアの文化交流、多文化社会、沖縄の文化と民俗
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード 中国、日本、歴史、文化、交流、地域

授業の概要・ねらい 概要:中国と日本とをユーラシア大陸という大きな広がりの中において位置づけ、その視点から、中国の歴史を辿り、その変遷との関係性の中で独自の発展を遂げてきた日本について論じる。
ねらい:日本と中国の長い交流と文化的関係の軌跡について、広い知識を得る。それを背景に、現代日中問題を考えるきっかけをつかむ。広く身につけるべきアジア学の一環・一端として、それぞれの地域が出会い、交流し、新たな文化や文明を作り上げていく、そうしたダイナミックな動きについて考える力を涵養する。グローバル社会の一員としての広いものの見方や、多様な考え方ができるようになる。
到達目標 (A)グローバル社会の一員として、中国と日本の関係に対して知識を得て、理解と認識が深まる。
(B)知的理解力を得て、さまざまな物事に対する、多面的な分析および考察の能力が高まる。
(C)自らの意見と識見とを持ち、それを適切な形式で表現・発表できる総合コミュニケーション能力が高まる。
教科書と準備するもの 特になし。
参考書 特になし。
評価の基準 (A)この講義における「日中/中日関係の概念」を的確に理解し、その内容を文章によって論理的に記述し説明することができる。(50%)
(B)日中/中日関係の歴史的・文化的発展の全容を、講義内容に沿って理解し、その内容を文章によって体系的に記述することができる。(50%)
具体的評価方法 ・評価の基準に示した項目の到達度を総計する。定期試験(90%)・受講態度(10%)を総合的に評価する。
・遅刻は受講態度に含まれる減点の対象とする。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
今年度から初めて担当する科目です。専門知識はともあれ、受講学生諸君とともに作り上げ充実・成長させていく科目であると考えていますので、ぜひ協力をお願いします。また「中国の歴史」「シルクロードの歴史」と内容的に重複する箇所も多く、授業の進行とともに事実上変化していく部分もあるかと思いますが、その分、多彩な観点から、なるべく詳しく説明を行っていくつもりです。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション:講義の概要、授業の進め方、成績評価の方法と基準、授業を受けるときのマナーや心構えなどについて説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、本シラバスを読んでおくこと。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第2回 内容
文化の定義:このクラスでの講義の中で使用する、文化ということば(用語)の意味、およびその使い方を定義する。「環境と人間のかかわり」についても、「文化」という概念と関連付けながら論じる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては「文化」という用語とその概念について、百科事典や辞書などで調べておくこと。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第3回 内容
文化と民族:民族ということば(用語)の概念と、その歴史について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、「民族」について、百科事典や辞書などで調べておくこと。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第4回 内容
文化と歴史:「歴史」という用語とその概念を、すでに定義した「文化」と関連させながら、あらためて論じ、考察し、定義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、「歴史」の概念について、百科事典や辞書などで調べておくこと。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第5回 内容
「中国」・「日本」とはなにか:「中国」また「日本」という、その名称の起源や歴史について整理・分析・比較し、検討し、このクラスにおいての概念を再定義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、「中国」「日本」という用語について、百科事典や辞書などで調べておき、自分なりの概念を持っておくこと。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第6回 内容
中国通史:中国と呼ばれる地域について、まずは通年的・通史的に、つまり王朝史的にその流れを追って、あらためて認識する。また中国史に関わった代表的民族についても概観する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、従来の中国通史について、百科事典や辞書などで調べておく。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第7回 内容
日本通史:日本と呼ばれる地域について、まずは通年的・通史的に、その流れを追って、あらためて認識する。また日本成立に関わった代表的民族についても概観する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、従来の日本史について、百科事典や辞書などで調べておく。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第8回 内容
ユーラシア的に見た日中関係:弥生時代から始まる日中関係を、それぞれに画期しながら概観していく。まずは奈良時代までの日中交流と、その結果である日本の地域形成について見ていく。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、従来の日本史について、百科事典や辞書などで調べておく。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第9回 内容
ユーラシア北方民族と東アジア:中国五胡十六国時代と日本列島古墳時代に多大な影響を及ぼした、ユーラシア北方民族について論じる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、五胡十六国時代と日本古墳時代について、百科事典や辞書などで調べておく。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第10回 内容
ヘレニズムと仏教:シルクロードに栄えた北伝仏教(いわゆる大乗仏教)を中心とするヘレニズム文化と、その影響を受けた古代東アジア、とくに飛鳥時代、奈良時代の日本文化の形成との関わりについて解説し論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、百科事典の関連項目を熟読しておくこと。また仏教史について、百科事典の関連項目を調べておくこと。
復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第11回 内容
ユーラシア的に見た日中関係:平安時代以降の日中交流と、その結果による日本の地域形成および独自文化の成立と確立について見ていく。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、従来の日本史について、百科事典や辞書などで調べておく。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第12回 内容
日本文化形成概論:つねにユーラシア大陸、なかんずく東アジアとの関係において形成された日本文化について、あらためて概観する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、従来の日本史について、百科事典や辞書などで調べておく。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第13回 内容
日中/中日相互理解:日本と中国とが、なぜ隔たっていったのかについて論じ考察する。勝海舟
勝海舟「氷川清話」、梁啓超、周作人、魯迅「藤野先生」、宮澤賢治「山男の四月」、内田百閒「旅順入場式」、彭湃、周恩来などを取り上げてみる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、上記キーワードについて調べ、また作品に触れておくこと。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第14回 内容
現代中国と日本:日中戦争、国交回復を経た今も、さまざまな問題を抱えながらも、毎日のように変化している、現代日中/中日関係とその将来とについて、あらためて考える。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、日中近現代史について調べておくこと。復習としては、ノートの整理をすること。
授業実施特記
第15回 内容
内容 補足と復習:授業の内容をまとめ、補足し、質問を受け付ける。試験についての説明を行う。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習としては、ノート整理を詳細に済ませて、授業全般について振り返り、補足・再確認をしてもらいたいポイント、質問をしておきたい疑問点などを、たとえば箇条書きなどの形式で手元に準備しておき、質問事項を考えておくこと。
復習としては、他人の質問事項なども参考にして、本日のまとめ内容を大いに参考にしながら、定期試験への準備を済ませておくこと。
授業実施特記