最終更新日:2018/03/10
クリックして表示・非表示切り替え
概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)春期 開講時限 水4
開講学部・学科等
科目コード 120100100 科目ナンバー LAS01002
授業名 法学A
英文授業名 Law A
担当教員 富田 仁

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業 法学B
教職課程科目
テーマ・キーワード 法学、法の仕組み、法の分類、裁判制度

授業の概要・ねらい  この講義では、法学の基礎知識と今後法学を学んでいくために必要な知識の習得を目指します。特に前半で扱う内容は抽象的な話題が多くなりますが、なるだけ具体的な事例を使って、身近に感じられるような解説を心がけます。また後半では特に裁判制度にフォーカスを当て、詳細に検討していきます。その中では映像教材も用いて、今の裁判制度が抱える問題についてもアプローチします。先述のように具体的事例を用いながら講義を展開しますが、基礎知識の習得だけではなく、いろいろな問題についてどう考えるのか、みなさん自身に意見を持ってもらうことも狙いとします。これらのことから、ディプロマ・ポリシーの1・2・3(特に1と2)と関連しています。
到達目標 ・「法とは何か」や「法の種類」、「裁判の仕組み」など、法学の基礎知識を習得すること
・条文や判例の読み方や解釈の方法などの、今後法学を学ぶ上で必要な知識を身につけること
・法的な問題について、論点を指摘し、自分なりの意見を展開できること
教科書と準備するもの 松井茂記・曽野裕夫「はじめての法律学」有斐閣アルマ
 ※六法必携
参考書 伊藤正巳・加藤一郎編「現代法学入門」有斐閣双書
 末川博編「法学入門」有斐閣双書
 ※その他、授業の中で、適宜指示します。
評価の基準 授業で説明した法の趣旨や意義のみならず、その性質や適用範囲などの理解力を評価の基準とします。
具体的評価方法 定期試験70%、小テストやレポート30%により、評価します。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
講義ではなるだけ分かりやすい言葉で、具体例を使いながら解説していきたいと思います。また、授業ではコメントシートを配布します。コメントシートには、質問や要望を書いてください。多く見られる質問や重要だと思われる質問について、その次の回の講義の冒頭で取り上げ、補足説明をします。また、授業への要望(板書の方法や説明の方法について)も、可能な限り応えていきたいと思います。より充実した講義にするためにも、積極的な記入をお願いします
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
「ガイダンス」
この授業で扱う内容や進め方などについて解説します
授業時間外における学修(予習・復習等) シラバスをよく読むこと。また「法律」についてどんなイメージを持っているか、どんなことに興味があるか、考えてノートに書いてくること

授業実施特記
第2回 内容
「法学の切り取り方と考え方」
法学がどのような学問なのか、他の学問分野とのつながりを意識しながら解説します。また、法的思考(リーガル・マインド)についても扱います
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の12・13章を事前に読むこと
授業実施特記
第3回 内容
「法とは何か?法の分類」
みなさんがこれから学ぶ「法」とはそもそも何か、について扱います。また、一口で法といっても、いろいろな種類があります。どんな種類があるのか、どう違うのか、についても解説していきます
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の1・2章を事前に読むこと
授業実施特記
第4回 内容
「世界の法体系と日本の法文化」
世界を見渡すと、いくつかの法の体系が存在しています。主な法体系について解説した上で、日本の法について検討します
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の4章を事前に読むこと
授業実施特記
第5回 内容
「法と道徳」
道徳は法と深いつながりがあり、時にはオーバーラップしています。両者の関係や違いなどについて解説します
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の6章を事前に読むこと
授業実施特記
第6回 内容
「条文の読み方と解釈」
法律の条文の読み方を学習します。また、法を学ぶ上で避けることのできない「解釈」の方法についても解説します
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の11章を事前に読むこと
授業実施特記
第7回 内容
「判例の読み方」
条文の読み方に引き続き、裁判所の判例の読み方について学びます
授業時間外における学修(予習・復習等) 第6回目の授業で配布する資料を事前に読むこと
授業実施特記
第8回 内容
「法律ができるまで:立法」
日本の法律ができるまでの流れを解説します。ここでは、民主主義の仕組みについても扱います
授業時間外における学修(予習・復習等) 第7回目の授業で配布する資料を事前に読むこと
授業実施特記
第9回 内容
「法の執行:行政」
法律の「実行役」ともいえる行政の仕組みについて、行政学の視線も交えながら解説します
授業時間外における学修(予習・復習等) 第8回目の授業で配布する資料を事前に読むこと
授業実施特記
第10回 内容
「裁判の仕組み①民事・刑事・行政裁判」
裁判の仕組みや、民事・刑事・行政裁判がそれぞれどのようなもので、どう違うのか、について解説します
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の8章を事前に読むこと
授業実施特記
第11回 内容
「裁判の仕組み②裁判員制度」
国民の司法参加の仕組みである裁判員制度について解説します
授業時間外における学修(予習・復習等) 第10回目の授業で配布する資料を事前に読むこと
授業実施特記
第12回 内容
「裁判の仕組み③裁判できない問題」
どんな争いでも裁判所が解決してくれるわけではありません。裁判することのできない問題の検討を通じて、裁判の機能について検討します
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の9章を事前に読むこと
授業実施特記
第13回 内容
「刑事裁判とその問題:冤罪①」
しばしば、メディアで「冤罪」についてのニュースが流れます。刑事手続上の人権について解説した上で、映像教材を使って冤罪について考えます
授業時間外における学修(予習・復習等) 第12回目の授業で配布する資料を事前に読むこと
授業実施特記
第14回 内容
「刑事裁判とその問題:冤罪②」
第13回の講義に引き続き、映像教材を使って冤罪について考えます。その上で13・14回の講義を振り返ります
授業時間外における学修(予習・復習等) 第13回の講義で学んだ刑事手続上の人権について内容を見直し、講義中に紹介された資料などを使って理解を深めてくること
授業実施特記
第15回 内容
「総括・振り返り」
この学期に学んだ内容の総まとめをします。また、みなさんの声を踏まえ、特に必要だと思われる内容についての振り返りをします
授業時間外における学修(予習・復習等) これまでの講義を総復習し、わからないところをピックアップすること
授業実施特記