最終更新日:2018/01/23
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)秋期 開講時限 金4
開講学部・学科等 理工
科目コード 645009600 科目ナンバー SEE04291
授業名 電波法規
英文授業名 Electronic Communications Law
担当教員 紀平 一成

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 通信工学A、通信工学B、マイクロ波・光工学、電磁波工学
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
通信工学A、通信工学B、マイクロ波・光工学、電磁波工学
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 電波法、無線局の免許、無線設備、無線従事者、無線局の運用、無線局の検査

授業の概要・ねらい 電磁波の一種である電波が実用化されてから100年余りしか経過していませんが、携帯電話やスマートフォンなどほとんどの人が毎日電波を利用する社会となりました。電波は拡散性があり、自分勝手に無許可で使用することは許されていません。電波は一部を除いて無線局を開局するには総務大臣の免許が必要であり、無線局を運用するには無線従事者免許証を所有する無線従事者でなければなりません。無線従事者国家試験は資格別に試験科目、試験範囲が定められていますが、法規は必ず課せられており、電波法令に関する知識が要求されています。本科目は、電波法を中心に、電波法施行令、無線設備規則などの電波関連の政令、省令の概要を学びます。「第一級陸上特殊無線技士」の資格認定に必要な科目です。
到達目標 (A)無線局の免許制度について説明できる。
(B)無線設備について説明できる。
(C)無線局の運用方法について説明できる。
(D)無線従事者の職務内容を説明できる。
教科書と準備するもの 第一級陸上無線技術士試験やさしく学ぶ法規【改定2版】、吉村和昭、オーム社、2600円
必要に応じてプリントを配布する
参考書 特になし
評価の基準 (A)無線局の免許制度について説明できる。(60%)
(B)無線設備について説明できる。(60%)
(C)無線局の運用方法について説明できる。(60%)
(D)無線従事者の職務内容を説明できる。(60%)
具体的評価方法 評価の基準に示した項目それぞれの到達割合を合計する。定期試験(100%)で評価する。100点満点で60点以上を合格とする。
授業評価アンケート
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受講生へメッセージ
予習して講義に臨むと理解が深まりますので、シラバスを確認して予習してください。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス、電波法の概要(電波法の目的、電波法令、用語の定義、電波法の条文の構成について)
授業時間外における学修(予習・復習等) シラバスを読み、法律、政令、省令の違いを把握しておくこと。
授業実施特記
第2回 内容
無線局の免許I(無線局の開設と免許、免許の欠格事由、免許の申請、予備免許の付与、予備免許の変更、工事落成と落成後の検査をとおして無線局免許の必要性について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p10〜p30を読み、絶対的欠格事由と相対的欠格事由の違いを把握しておくこと。
授業実施特記
第3回 内容
無線局の免許II(免許の拒否、免許の付与と免許状の交付、免許の有効期間と再免許、免許状、運用の開始と休止の届出・廃止について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p31〜p43を読み、無線局の免許が拒否される場合はどのような場合か把握しておくこと
授業実施特記
第4回 内容
無線局の免許III(免許内容の変更、免許の承継、特定無線局の免許の特例、無線局の登録、無線局に関する情報の公開について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p44〜p65を読み、無線局の免許内容に変更がある場合のとるべき措置を把握しておくこと
授業実施特記
第5回 内容
無線設備I(無線設備には送信設備、受信設備、空中線、給電線、各種測定器などがあり、それぞれに定められた規格がある。まず、無線設備、電波の型式と周波数の表示、電波の性質、空中線電力について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p68〜p88を読み、無線設備にどのようなものがあるか把握しておくこと
授業実施特記
第6回 内容
無線設備II(送信設備の一般的条件、受信設備の一般的条件、付帯設備の条件について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p89〜p106を読み、送信設備および受信設備が具備すべき条件を把握しておくこと
授業実施特記
第7回 内容
無線設備III(人工衛星局の無線設備の条件、無線設備の機器の検定、技術基準適合自己確認、測定器等の較正について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p107〜p126を読んでおくこと
授業実施特記
第8回 内容
無線従事者I(無線局の無線設備の操作は無線従事者でなければできない。まず無線従事者と無線設備の操作、主任無線従事者、無線従事者の資格と種類について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p128〜p137を読み、無線従事者の職務について把握しておくこと
授業実施特記
第9回 内容
無線従事者II(資格別無線従事者の操作範囲、無線従事者の免許と国家試験、無線従事者免許証について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p138〜p148を読み、23種類ある無線従事者資格の違いを把握しておくこと
授業実施特記
第10回 内容
無線局の運用I(電波は拡散性があり世界中に伝搬するので、無線局の運用規則に沿って運用しなければ、混信などで円滑に通信できなくなる。まず無線局運用の基本、無線通信の原則、通信の方法について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p150〜p165を読み、無線局運用規則が必要である理由を把握しておくこと
授業実施特記
第11回 内容
無線局の運用II(非常通信等、無線局の運用の特例、地上基幹放送局の運用、業務別の無線局の運用について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p166〜p179を読み、非常通信と非常の場合の無線通信の違いを把握しておくこと
授業実施特記
第12回 内容
業務用書類(備え付けを要する業務書類等、無線局検査結果通知書、無線業務日誌、無線局免許状の掲示について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p182〜p186を読み、無線局が備え付けなければならない書類の種類を把握しておくこと
授業実施特記
第13回 内容
監督I(監督の種類と意義、公益上必要な監督について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p188〜p191を読み、具体的に公益上必要な監督には何があるか考えておくこと
授業実施特記
第14回 内容
監督II(不適法運用に対する監督、一般的監督、電波法令違反者に対する罰則について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p192〜p217を読み、不適法な運用をおこなった無線従事者にどのような罰則があるか把握しておくこと
授業実施特記
第15回 内容
電波法規のまとめ
授業時間外における学修(予習・復習等) これまで学んだことを復習しておくこと
授業実施特記