最終更新日:2018/01/31
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)春期 開講時限 水4,水5
開講学部・学科等 法・政経・理工・文・経営
科目コード 110102300 科目ナンバー LAH01201
授業名 地理学A
英文授業名 Geography A
担当教員 伊藤 修一

授業形態 講義
e-learning利用 manaba その他:
担当形態 単独
関連する授業 地理学B、地誌学
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業 地理学B、地誌学
教職課程科目
テーマ・キーワード 地図、人口、農業、気候、自然環境

授業の概要・ねらい  この授業では人口や食料の生産(農業)を中心的なテーマとして、人間活動が地域形成とどのように関わり、環境が人間活動にどのように影響を与えているかを、具体的な地域を取り上げて概説する。そのために、地理学に不可欠な道具である地図やグラフ、人口や自然環境の分布に関する諸事項の基本に対する理解を高めたうえで、環境と人間との相互作用に関する理解をより深めてもらう。
到達目標  地理的現象の特徴を捉えて、説明できることを到達目標とする。具体的には以下の4点である。
(1)地理的現象を構成する自然環境や社会環境の諸要素の特徴を説明できること。
(2)地理的現象を表出させる背景、過程について説明できること。
(3)地図や統計図表の解釈によって、地理的現象の特徴を読み取ることができること。
(4)特定の地域でみられる地理的現象について、その⼀般性や例外的特徴を理解できること。
教科書と準備するもの ・中学校や高校で利用した地図帳
・授業では資料を随時配布する。
参考書  授業の中で適宜紹介する。
評価の基準 (1)農業や人口、気候などの自然環境といった地理的現象の諸要素の特徴を説明できること。
(2)特定地域にみられる食料確保・調達の特徴と地域人口の増減の背景や過程について説明できること。
(3)地図や統計図表を読み取り、分布や変化などの特徴をとらえることができること。
(4)特定の地域でみられる地理的現象を、その⼀般性に照らして説明できること。
具体的評価方法  評価の基準に示した項目それぞれの到達割合を合計する。複数回実施予定の小テストあるいは課題20%程度、授業内試験80%程度から総合的に評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
 2018年度より新規担当のため、前年度実績なし。基礎力定着のために、わかりやすい授業を心がけたい。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
・授業全体を通じての目標、進め方、予習復習、評価方法などに関して説明する。
・学問としての地理や地理学的な地域のとらえ方について概説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)シラバスを熟読し、授業の内容や進め方などを理解する。 
(復習)地理学の位置づけや地理学的な地域のとらえ方の特徴について整理する。
授業実施特記
第2回 内容
地図とは?
・地理的現象を理解するために不可⽋な地図の定義と特性、種類などについて概説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)中学校や高校で利用した地図帳の地図の彩色や各種記号を確認する。
(復習)目的や作成方法による地図の分類や縮尺と実際の距離の関係について整理する。
授業実施特記
第3回 内容
電子地図と地理情報システム
・インターネット上の地図をはじめとする地理情報システムの仕組みなどについて概説する。
・日本における地理情報システムの普及の経緯について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)地図の定義を確認する。
(復習)地理情報システムについて簡潔に説明できるようにする。
授業実施特記
第4回 内容
地図表現のルールと工夫
・データや資料を地図上に表現する上でのルールを確認したうえで、地図(表現)を活用する際の問題点や注意すべき点を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)地図の特性を確認する。
(復習)取り扱うデータや資料に応じて地図表現方法を選択できるようにする。
授業実施特記
第5回 内容
人口の変化と空間的分布
・世界と⽇本の⼈⼝推移と分布の特徴を確認し、その変化の要因と地域差について概説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)「世界⼈⼝推計」や「人口統計資料集」などの資料により、世界と日本の⼈⼝(推計値)を確認する。
(復習)世界と日本の⼈⼝の推移と分布傾向、地域差の背景を⼈⼝学的視点から説明できるようにする。
授業実施特記
第6回 内容
地域人口の構造とその変化
・年齢や性別といった人口の質的側面に注目して、地域特性をとらえる方法について概説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)人口転換の意味や特徴について簡潔にまとめる。
(復習)人口構造のグラフ化の方法とそのグラフの読み方、人口転換とのかかわりを説明できるようにする。
授業実施特記
第7回 内容
世界の農業の地域的展開と人口分布の関係
・世界で行われている農業の特徴を解説したうえで、その分布傾向を確認する。
・農業地域の分布と人口分布との関係について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)世界人口の推移と分布について簡潔にまとめる。
(復習)世界人口の分布と食料生産との関係について簡潔に説明できるようにする。
授業実施特記
第8回 内容
農業の地域的展開の背景
・世界の農業地域が成立する背景を、自然環境や経済的視点から概説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)世界の農業地域の分布傾向を簡潔にまとめる。
(復習)農業地域を形成する要因を整理し、簡潔に説明できるようにする。
授業実施特記
第9回 内容
食料の自給と移動
・世界の食料自給率の地域差を確認したうえで、農業地域や食料の輸出入の地域的傾向との関係について概説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)世界の農業地域の分布傾向を確認する。
(復習)世界の農業地域と自給率との関係を地域ごとに整理する。自給率の分布と食料の輸出入の地域的傾向にみられる共通点と例外とを地域ごとに整理する。
授業実施特記
第10回 内容
食料の生産と環境問題
・世界の農業生産と異常気象との地域的関係から、食料確保の面からみた課題について解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)世界の農業地域を形成する要因を確認する。
(復習)異常気象が与える農業生産への影響を簡潔に説明できるようにする。
授業実施特記
第11回 内容
アフリカにおける食料確保の地域的とり組み
・食料自給率や食料の輸出入からみて独特の特徴をもつアフリカの食料確保の方策と課題について解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)アフリカの人口推移や、食料生産と輸出入の特徴を他の地域と比べて簡潔にまとめる。
(復習)アフリカにおける食料確保の地域的とり組みとこの地域の人口との関係を簡潔に説明できるようにする。
授業実施特記
第12回 内容
ヨーロッパにおける食料確保の地域的とり組み
・食料自給率や食料の輸出入からみて独特の特徴をもつヨーロッパの食料確保の方策と課題について解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)ヨーロッパの人口推移や、食料生産と輸出入の特徴を他の地域と比べて簡潔にまとめる。
(復習)ヨーロッパにおける食料確保の地域的とり組みとこの地域の人口との関係を簡潔に説明できるようにする。
授業実施特記
第13回 内容
食料の輸送と環境問題
・世界の食料の移動によって生じる環境負荷の大きさの地域差を確認したうえで、食料確保の面からみた課題について解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)世界の食料の輸出入の地域的傾向を確認する。
(復習)食料の移動によって生じる環境負荷の大きさの評価と解釈の方法を説明できるようにする。
授業実施特記
第14回 内容
食料の輸送による環境負荷の地域差
・実習を通じて、身近な地域における食料の移動によって生じる環境負荷の大きさを評価してもらう。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)資料を熟読して、実習課題の目的と内容、作業方法と進め方を確認する。
(復習)実習成果にみられる特徴や傾向を読み取り、まとめる。
授業実施特記
第15回 内容
試験と授業のまとめ
・試験を通じて到達度の確認を行う。
・授業内容に関する質疑応答を行う。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)ノートや配布資料、地図帳を読み込み、活用して地域を説明できるようにしておく。
(復習)ノートや配布資料、地図帳を読み込み、活用して地域を説明できるようにしておく。
授業実施特記