最終更新日:2018/03/16
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)春期 開講時限 火1
開講学部・学科等
科目コード 673503400 科目ナンバー
授業名 算数概論A
英文授業名 Introduction to Arithmetic A
担当教員 正田 良

授業形態 講義
e-learning利用 manaba その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 算数の内容全体を理解し、算数的活動について実践可能なように数学の特質をつかむ

授業の概要・ねらい 算数の学習指導要領に示されている4領域全般に関して一般的・包括的内容を、授業創りに
当面必要な程度に再確認し、かつ、昨今注目されている「算数的活動」に関して、算数・数学
の特質を理解することを通じて、実際の授業に関連させて理解させることをねらいとする。
到達目標 各領域に関する内容への理解を少なくとも授業創りに必要な程度を持ち、以下に記す
算数的活動についての理解をし、それを作品としてまとめ、表現することができる。
 この授業では算数に関連する教材による大学生対象の授業を糸口に、算数的活動とは
何かを具体的に考える。J.S.Brunerは「その教科の本質を変えることなく教えることが
できる」と『教育の過程』に記した。小学校の算数でのこの言葉の意味を理解しよう。
教科書と準備するもの (1)「算数と数学のあいだに」正田 良(三恵社・2011年3訂版)<授業中の図版の参照>
(2)「算数・数学って怖くない(増訂版)」正田 良(編著)(成文堂)<作品課題の説明>
参考書 文部科学省「学習指導要領解説 算数編」東洋館
『濃さの向こうに広がる世界』正田良(学校図書)
評価の基準 各領域に関する内容の理解については、適宜提出させる小課題の総合によります(以下、
平常点と略記します)。これに加え、算数的活動についての理解・技能に関しては、作品点
として評価します(11回目の授業で「作品フォルダー」として提出。なお、3回目の授業
までに作品フォルダーの用紙を配りますから、無い人は速やかに正田へ問い合わせて下さ
い。
具体的評価方法 「作品課題」(詳細は教科書(2))を50%、「平常点」50%。欠席者は理由の如何を問わず
後日テキストを読み補った証拠を理由を明記して提出のこと。
 1回目から実質的な授業に入るのでそのつもりで。
正田担当の「文系数学基礎」を事前に履修していることを要望します。作品創りにかなり関連します。2年編入の人など事情のある人は事後でも履修してください。
作品フォルダーにどの本をもとに作品を作るのか事前に相談する期日を記します。またその
やりとりの記録を提出する際ポートフォリオへ入れてください。
電子掲示板は下のリンクの「TASKでの授業」にあります。
関連リンク TASKでの授業
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
平均よりも低いスコアーであることは、誰しも読み取れることです。
でも、それがすぐ悪いと断じてしまうことは、危険です。
小学校の教免のためにあまり得意ではない人もとらなくてはならない
この科目ですから、場合によっては、平均が「悪い」方にいくこと
だってあり得ます。それを「普通」という返事が来るってことにも
注目して、結果を見る必要があるでしょう。
概して、受講者の諸君は頑張ってました。そして、この私も。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
算数の教材の系統(概観・領域・学年)
授業時間外における学修(予習・復習等) ※以降の回については、学習指導要領のどの領域に関連するかを「:」の前に、
テキストのどこに関連するかを「:」の後に記します。予習としては、40分程度
学習指導要領解説の対応部分に目を通すこと。復習としては、分からなかったところ
を中心に1時間程度教科書の対応部分をみて、それでもわからなかったところは、
質問するようにして下さい。(これを◆として略記します)
授業実施特記 特に無し
第2回 内容
領域C(図形の概念開発):四角形のカタログ
授業時間外における学修(予習・復習等) なぜ四角形の分類を小学校4年生に行わせるのか、それは何通りであるか、また、
他の分類方法はあるのか。その分類法の特徴はなにかが、理解できたか、ノートを整理して
復習しよう。他◆参照。
授業実施特記 特に無し
第3回 内容
領域C(図形と推論・論証):敷石探検隊(はさみ、封筒用意)
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業中にさせたパズルはできたか。それを解くコツは何であったか。単にできただけではな
く、他者に伝えられるような言語化をして下さい。他◆参照。
授業実施特記 特に無し
第4回 内容
領域B(量と測定。存在量と座標量):パノラマ
授業時間外における学修(予習・復習等) いろいろな量に関して説明しました。テキストを見ながら整理しておいて下さい。
他◆参照。
授業実施特記 特に無し
第5回 内容
領域B(量と測定。外延量と内包量):30度のお湯を足すこと
授業時間外における学修(予習・復習等) ワークシートに足しても足し算にならない例を記すことを課題として出します。
また、高学年での算数の問題を授業中に出しますので、このような問題を、いろいろな
解き方で再現できるよう復習しておいてください。他◆参照。
授業実施特記 特に無し
第6回 内容
領域A・領域B(量と数の拡張):諸等数・単位命名縁起
授業時間外における学修(予習・復習等) 領域Aについては、小数・分数がなぜ必要となったか。領域Bについては、量を数を使って
表すという人類の行動(歴史)について、ノートを整理しておきましょう。他◆参照。
授業実施特記 特に無し
第7回 内容
領域A(10進位取り記数法):53を503と書く
授業時間外における学修(予習・復習等) 10進位取り記数法はなぜ必要とされたか。また数字を用いることにはどのような意味がある
のか。筆算と演算の概念理解との関係について、理解ができたか振り返りましょう。
他◆参照。
授業実施特記 特に無し
第8回 内容
領域A・領域D(数と関数):電卓を使って
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業中に見せた手品のタネは何であったか。それをここに書くわけにはいきませんが、復習
して下さい。また、電卓を用いると万進法の筆算ができることについても触れました。
他の人にも説明できるよう、ノートを整理しておきましょう。他◆参照。
授業実施特記 特に無し
第9回 内容
領域A(数の性質):循環小数
授業時間外における学修(予習・復習等) 数の分類として、有理数と無理数とがあること。有理数は必ずしも有限小数で表すことが
できないこと。循環小数となる場合、その循環節の長さに上限があるか。これらについて、
他の人にも説明できるように、ノートを整理しておきましょう。他◆参照。
授業実施特記 特に無し
第10回 内容
領域A(数と演算):タコの掛け算七七
授業時間外における学修(予習・復習等) 演算表を知ることは、筆算を行うことにどのように役立っているか。また筆算は手順を
具体的な手続き的理解をさせる手段であることを実際の行動で学んでいます。
他の人にも説明できるように、ノートを整理しておきましょう。他◆参照。
授業実施特記 特に無し
第11回 内容
作品課題の提出・算数のカードゲーム
授業時間外における学修(予習・復習等) 作品をフォルダーへ過不足のないように準備しましょう。また、復習として、教科書(2)
のp.107-109を読み、遊びの算数の学習への取り入れ方について理解を深めておいて
ください。他◆参照。
授業実施特記 特に無し
第12回 内容
トランプゲーム
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習として、子どもにこのようなルールを子どもに説明するために何を工夫しないとなら
ないのか、そしてこの授業ではどのような工夫があったかと振りかえっておきましょう。
他◆参照。
授業実施特記 特に無し
第13回 内容
領域D(数量関係):教科書の著者の意図を読む(1)数量関係
授業時間外における学修(予習・復習等) 実際の授業を行うことが中心の回ですから、何がわかったのか、60分程度の時間を
とって記録しておくと、あとで見返して参考になります。
著者の意図が何であるかをクイズとして出す回ですので、その答えを予見させることは
書きません。この回は復習として、40分程度学習指導要領解説の対応部分に目を通す
ようにしましょう。他◆参照。
授業実施特記 特に無し
第14回 内容
作品の相互評価
授業時間外における学修(予習・復習等) 複数の人の作品をみます。そのよいところを中心に、復習としてまとめておきましょう。
また、のちに配布するプリント「ぶ~めらん」でもその振り返りを支援します。
授業実施特記 特に無し
第15回 内容
教科書の著者の意図を読む(2)低学年
授業時間外における学修(予習・復習等) 実際の授業を行うことが中心の回ですから、何がわかったのか、60分程度の時間を
とって記録しておくと、あとで見返して参考になります。特に小学校1年生の教科書の
目次がどうしてこのように並んでいるか、他の人に説明できるようにしましょう。
授業実施特記 特に無し