授業の概要・ねらい |
中世文学の多面的な世界を、空間の視点から考える。その際、文献のみならず絵画資料にも着目してこれを多く取り扱うようにする。
日本の中世文学は、平家物語や能などのように、芸能として発達した一面がある。と同時に、絵画と密接に関連しながらその意味世界を充実させてきたという面も持つ。御伽草子などがその典型例であるが、平家物語などの軍記物語も絵巻物として鑑賞されてきた。
宗教文学としての寺社縁起なども、縁起絵巻や参詣曼荼羅などの画像を用いてきた。
このように、中世の文学を読解する上には画像資料をも参照して考察することが有効な場合が多い。絵画と併せて鑑賞することで中世文学の豊穣な世界が見えてくるであろう。 |
到達目標 |
文学は娯楽のひとつであるが、単なる娯楽に留まらない精神性を秘めていることは言うまでもない。本講義では、文学が秘めている中世の精神性の多様さを絵画を参考にしつつ考えていく。上記の講義の意図が理解できるようになること。
|
教科書と準備するもの |
なし。講義時に資料を配布する。 |
参考書 |
講義時に指示。 |
評価の基準 |
レポート、定期試験を総合的に勘案して評価する。 |
具体的評価方法 |
授業態度、レポート、定期試験を総合的に勘案して評価する。
授業態度30パーセント、レポート・定期試験70パーセント。 |