最終更新日:2018/03/24
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)秋期 開講時限 金3
開講学部・学科等
科目コード 661058600 科目ナンバー LWL02651
授業名 経済学原論B
英文授業名 Principles of Economics B
担当教員 永冨 隆司

授業形態 講義
e-learning利用 その他:板書,レジュメ配布による講義形式
担当形態 単独
関連する授業 (政経学部)マクロ経済学
(政経学部)応用マクロ経済学
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
特になし(大学で初めて経済学を学び始める1年次生,および他学部の学生(政経学部以外の学生)を主たる対象として開講される科目のため)
後続関連授業 (他学部・他学科聴講) ・・・ 政経学部開講の「マクロ経済学」,および「応用マクロ経済学」
教職課程科目
テーマ・キーワード 社会を見つめる眼(経済学的なものの考え方を身につける)

授業の概要・ねらい  「経済学」を学ぶと社会の出来事や移り変わりを色んな視点から見つめることができるようになります.本講義では,そうした様々な観点から考えることができる柔軟な思考力を養う(頭を作る)ことを目的としています.1年間を通じて受講することにより,「経済学(マクロ経済学,ミクロ経済学,国際経済学)」的なものの考え方が自然と身についてくるでしょう.そして,日常生活から社会全体の動きまで,一歩深くその意味を考えることができるようになるでしょう.何はともあれ,「知る」ということを通して,変わっていく自分を感じながら,楽しんでもらいたいと思います.
 春期は,「経済学的なものの考え方」の基本をゆっくりと講義します.そして秋期では,実践編として,具体的な情報(ニュース)を取り上げ,それを如何に読み,考えたらいいのかについて,その読み解き方のコツを丁寧に講義します.この講義のねらいは,同じ情報(ニュース)であっても受け手の立場や視点が異なると,それらの情報の持つメッセージ性や社会へのインパクトがまったく異なってくるということを実感として認識してもらうという点にあります.世の中にはいろんな立場の人々がいます.企業も政府もあります.それぞれが各々独自の見方や考え方,判断の基準を持っております.答えは1つではありません.むしろ答えなどない場合の方が多いかもしれません.大学の学問は,答えのないものに対して学問的な視座から見つめ,考えることができる力を養成することにその目的があります.本講義では,そうした学問としての実力を皆さんが培えるように展開していきたいと考えております.

 講義は,経済学を初めて学ぶ1年生,および「経済学」を専攻していない学部・学科の学生の皆さんが理解できるように基礎的な事柄を繰り返しながら,ゆっくりと,また丁寧に進めて参ります.頭の中で視覚的なイメージ(世界観)が構築できるように図を多く用いたり,考え方のプロセスを段階的に示すフローチャート(思考の流れ図)を活用したりします.ですので,皆さんは「経済学的なものの考え方」を無理なく自然に身につけることができます.
 
 卒業前に一度は「経済学」を学んでみたいと感じている3年生以上の学生の皆さんにとっても十分益するところがあると思います.この講義を通して,大学で学ぶ「経済学」という学問の世界に触れてみて欲しいと思います.同時に,大学での勉強の仕方,資格試験などでの成果の出し方のコツなどについても学び取ってもらえたら嬉しく思います.
到達目標  1. 身の回りの人間関係や日常生活,また地域社会や国,そして世界の動きまで興味と関心を持ち,広げていくことができる.
 2.「経済学」という学問の考え方に慣れ親しむ.
 3. 1つの物事(社会の現象)を様々な方向から見つめ,考える柔軟性を身につける.
 4. 生活,人生,社会などについてしっかりとした自分の考えを持つことができるようになる.
 5. 専門書を深く読み込むことができる(読書力と思考力の養成).
教科書と準備するもの 「平成不況」,松本 他著,文眞堂,2010年.

参考書 「マクロ経済学」,Ola Olsson著,石山 他訳,成文堂,2017年.
評価の基準 定期試験(100点満点),および任意提出の課題レポート(+α点:試験の受験者の平均点と単位取得可能点との差)の合計点で評価する.ただし,レポートの提出は自由.
具体的評価方法  単位認定は,学則上,基本的には定期試験の結果で評価することになっていますが,本講義ではレポートの提出(自由)についても加点評価を行います.ただし,このレポートの提出は任意(自由)ですので,各自が決めてください.提出しなくても減点などは一切行いません.
関連リンク ドキュメント国士舘,大学新聞 (随想録1) ,大学新聞 (随想録2) ,大学新聞 (随想録3) ,大学新聞 (随想録4)
授業評価アンケート
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受講生へメッセージ
 後日,自分でゆっくりと見直しができるように,適宜レジュメや講義内容の要点プリントを配布します.また,「経済学」の考え方が自然と身に付くように思考のプロセス(考え方の段階的な流れ)を表したフローチャートや図を積極的に活用します.
単位互換
特記  政経学部で開講している「マクロ経済学」および「応用マクロ経済学」でも,他学部・他学科の学生の履修を歓迎しています.

授業計画
第1回 内容
秋期講義計画についてのガイダンスを行う
授業時間外における学修(予習・復習等)  講義計画のガイダンスのため,特になし(授業開始前の準備指示)
授業実施特記
第2回 内容
「ミクロ経済学」と「国際経済学」の分析視点について考えてみる
  ① 「貿易」を通じて変動する社会を考える(貿易ルート)

  ② 「資本移動」を通じて変動する社会を考える(資本移動ルート) 

  ③ 「投機」を通じて変動する社会を考える(投機ルート)
授業時間外における学修(予習・復習等)   「経済学」の「世界観」を新たに構築したいため,先入観はない方が望ましい.そのため,予習は敢えて無しとする.(授業開始前の準備指示)
授業実施特記
第3回 内容
 【秋期テーマ Ⅰ】 「日本の消費者物価は顕著な上昇(下落)傾向を示している」
   トピックの説明① 基礎的な概念について押さえる
     1.外国為替市場
     2.外国為替相場
     3.通貨の価値
     4.需要と供給
     5.円高と円安
授業時間外における学修(予習・復習等)  本シラバス記載の教科書「平成不況」の該当箇所(テーマの章),講義時に配布したレジュメに目を通して理解を深めておく.また,復習の際に疑問等が出てきた場合はメモしておき,次回講義時にでも質問してもらいたい.
授業実施特記
第4回 内容
  トピックの説明② 「経済学」の世界では「名目」と「実質」をどのように考えているのだろうか?

  トピックの説明③ 近年,世界から注目される日本の金融政策の動向を考えるポイントについて
授業時間外における学修(予習・復習等)  本シラバス記載の教科書「平成不況」の該当箇所(テーマの章),講義時に配布したレジュメに目を通して理解を深めておく.また,復習の際に疑問等が出てきた場合はメモしておき,次回講義時にでも質問してもらいたい.
授業実施特記
第5回 内容
  実習① ・・・ 【秋期テーマⅠ】について「貿易ルート」で経済分析をやってみる
授業時間外における学修(予習・復習等)   講義時に配布したレジュメを見直す.また,復習の際に疑問等が出てきた場合はメモしておき,次回講義時にでも質問してもらいたい.
授業実施特記
第6回 内容
  実習② ・・・ 【秋期テーマⅠ】について「資本移動ルート」で経済分析をやってみる
授業時間外における学修(予習・復習等)  講義時に配布したレジュメを見直す.また,復習の際に疑問等が出てきた場合はメモしておき,次回講義時にでも質問してもらいたい.
授業実施特記
第7回 内容
 【秋期テーマ Ⅱ】 「日本経済は踊り場を脱し,力強い景気回復局面にある」,「日本経済は景気の足踏み状態が続いている」

   トピックの説明① 経済構造の相違という分析視点について

     (余話題) 消費者行動(効用と予算制約)
授業時間外における学修(予習・復習等)  本シラバス記載の教科書「平成不況」の該当箇所(テーマの章),講義時に配布したレジュメに目を通して理解を深めておく.また,復習の際に疑問等が出てきた場合はメモしておき,次回講義時にでも質問してもらいたい.
授業実施特記
第8回 内容
  トピックの説明② IS(投資=貯蓄)バランスという分析視点について
 
   (余話題) 企業行動(利潤と生産関数)
授業時間外における学修(予習・復習等)  本シラバス記載の教科書「平成不況」の該当箇所(テーマの章),講義時に配布したレジュメに目を通して理解を深めておく.また,復習の際に疑問等が出てきた場合はメモしておき,次回講義時にでも質問してもらいたい.
授業実施特記
第9回 内容
  実習③ ・・・ 【秋期テーマⅡ】について「貿易ルート」で経済分析をやってみる
授業時間外における学修(予習・復習等)  講義時に配布したレジュメを見直す.また,復習の際に疑問等が出てきた場合はメモしておき,次回講義時にでも質問してもらいたい.
授業実施特記
第10回 内容
  実習④ ・・・ 【秋期テーマⅡ】について「資本移動ルート」で経済分析をやってみる
授業時間外における学修(予習・復習等)  講義時に配布したレジュメを見直す.また,復習の際に疑問等が出てきた場合はメモしておき,次回講義時にでも質問してもらいたい.
授業実施特記
第11回 内容
【秋期テーマ Ⅲ】 「深刻さが増す日本の財政赤字,改善の見通し立たず」
  トピックの説明① 利子率を「長期」と「短期」という時間軸で考えてみる

  トピックの説明② 長期金利と国債価格の関係ってなんだろう

  トピックの説明③ 短期金利と株式価格の関係ってなんだろう
授業時間外における学修(予習・復習等)  本シラバス記載の教科書「平成不況」の該当箇所(テーマの章),講義時に配布したレジュメに目を通して理解を深めておく.また,復習の際に疑問等が出てきた場合はメモしておき,次回講義時にでも質問してもらいたい.
授業実施特記
第12回 内容
  トピックの説明④ 「財政」を考える眼をもとう

  トピックの説明⑤ 財政政策が民間経済の活動を阻害しているということ

   (余話題)市場(完全競争,市場の不完全性,政府の失敗)
授業時間外における学修(予習・復習等)  本シラバス記載の教科書「平成不況」の該当箇所(テーマの章),講義時に配布したレジュメに目を通して理解を深めておく.また,復習の際に疑問等が出てきた場合はメモしておき,次回講義時にでも質問してもらいたい.
授業実施特記
第13回 内容
  実習⑤ ・・・ 【秋期テーマⅢ】について「資本移動ルート」で経済分析をやってみる
授業時間外における学修(予習・復習等)  講義時に配布したレジュメを見直す.また,復習の際に疑問等が出てきた場合はメモしておき,次回講義時にでも質問してもらいたい.
授業実施特記
第14回 内容
  実習⑥ ・・・ 【秋期テーマⅢ】について「投機ルート」で経済分析をやってみる
授業時間外における学修(予習・復習等)  講義時に配布したレジュメを見直す.また,復習の際に疑問等が出てきた場合はメモしておき,次回講義時にでも質問してもらいたい.
授業実施特記
第15回 内容
秋期講義のまとめ
学習相談
授業評価アンケートの実施
授業時間外における学修(予習・復習等) 秋期中に配布したプリントを見直す.
授業実施特記