最終更新日:2018/01/04
Syllabus
クリックして表示・非表示切り替え
概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)春期 開講時限 金2
開講学部・学科等 理工
科目コード 644032300 科目ナンバー SEA03046
授業名 都市デザイン
英文授業名 Urban Design
担当教員 井上 憲司

授業形態 講義、実験・実習・実技
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 都市デザイン

授業の概要・ねらい  2020年に開催される二回目の東京オリンピックに期待が高まる。日本の都市デザインの成長の証を世界中の人々に見てもらう絶好の機会である。戦後の混乱から奇跡的な復興を遂げた日本の都市は独自性を発揮しながら確実に進化している。都市空間を形成している建築、土木の建造物も以前に比べ良質なものが多くなっているが、経年変化や老朽化により安全性や都市景観の阻害要因になっているものも多く見受けられる。
 都市を魅力的にするには安全性、機能性、経済性だけでなく、歴史や文化の記憶が感じられる場づくりや美しい街並み、市民のやる気を引き出し、安心して住み続けられる持続可能なまちづくりが不可欠である。
 この講座のねらいは、国内外の設計事務所や行政で実戦してきた都市デザインや建築計画の事例をもとに、その実現化プロセスとしての歴史、文化、環境などの調査・分析、ガイドプランや設計コンセプトの指針の策定、更に建築計画の設計精度、工事監理などの手法を実例を通じて明らかにしていく。
到達目標 建築・都市の住まいまちづくりに携わる、専門家としての基礎的知識の習得。
教科書と準備するもの 平成30年度都市デザインテキスト配布
参考書 特になし
評価の基準 出席・レポートの提出 40%
レポートの内容 60%
レポートの課題は、第12回講義前後で出題する。課題内容は講義に添ったものとする。
具体的評価方法 テキストに基づく講義や現地研修の理解・成果を見極めるため、課題レポートを出題し、2000字以内にまとめたレポート内容で6割の評価を行う。4割は出席率で加点する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
希望する。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
講義内容の説明
 前期講義のオリエンテーション(講義全体の内容説明)
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記
第2回 内容
空間の秩序1、2
 歴史的な日本と西洋の比較を通じ、我国独自の都市デザインのあり方にふれる。結果として、都市と建築、都市とデザインを基本に都市空間形成のあり方を探る。
1. 日本空間の曖昧性(曖昧、見え隠れ、うつろい、非対象不連続、奥行きと間、水平)
2. 西洋空間の秩序(秩序、見通し、見晴らし、対称、繰り返し、ラビリンス、垂直)
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記
第3回 内容
空間の秩序1、2
 歴史的な日本と西洋の比較を通じ、我国独自の都市デザインのあり方にふれる。結果として、都市と建築、都市とデザインを基本に都市空間形成のあり方を探る。
1. 日本空間の曖昧性(曖昧、見え隠れ、うつろい、非対象不連続、奥行きと間、水平)
2. 西洋空間の秩序(秩序、見通し、見晴らし、対称、繰り返し、ラビリンス、垂直)
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記
第4回 内容
空間の秩序3
 都市空間と社会現象を重ね合わせ、失われつつある秩序や継承されている様式を導き出す。(スライド使用)
3. 新しい秩序(全体と個の調和)
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記
第5回 内容
芸術村による地域の活性化1、相模川水辺の集落整備2、湘南海岸の134号線の整備
 都市環境、都市デザインの事例報告を基に分析し、生活空間の場としての都市のあり方を問う。(スライド、ビデオ使用)
1. 藤野芸術村の芸術の家(レジデンス、アトリエ、工房、多目的ホール)
2. 水郷田名の相模川ふれあい科学館(水族館、会議室)
3. 相模原自然の村(青少年施設、保養所)
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記 藤野ふるさと芸術村現地研修(相模原市)
第6回 内容
芸術村による地域の活性化1、水辺の集落整備2
 都市環境、都市デザインの事例報告を基に分析し、生活空間の場としての都市のあり方を問う。(スライド、ビデオ使用)
1. 藤野芸術村の芸術の家(レジデンス、アトリエ、工房、多目的ホール)
2. 水郷田名の相模川ふれあい科学館(水族館、会議室)
3. 相模原自然の村(青少年施設、保養所)
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記
第7回 内容
島まるごとアートアイランド3
 東京都新島の「アートアイランド」のイメージづくりを推進する、島資源のコーガ石を生かした文化的な村づくり。
1. 新島村と式根島の魅力(アートアイランド新島のまちづくり)
2. ガラスアートセンター(ガラス工芸、展示場、美術館)
3. 新島ガラスアート美術館(美術館と環境彫刻)
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記
第8回 内容
島まるごとアートアイランド3
 東京都新島の「アートアイランド」のイメージづくりを推進する、島資源のコーガ石を生かした文化的な村づくり。
1. 新島村と式根島の魅力(アートアイランド新島のまちづくり)
 中世都市1
  西洋の美しい町並みは、なぜ実現したか。なぜ今日まで継承されたか。市民権を得ている デザインの規準とは何か。
1. 都市と生活
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記
第9回 内容
 近代都市2
  歴史的建造物と近代建築が同居する西欧において、その調和と景観形成の重要性を考察す る。
2. 都市と景観
  ドイツの地区計画によるまちづくり、再開発法に基づく市街地再開発などの比較検討
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記 横浜みなとみらい現地研修会
第10回 内容
現代都市3
 ドイツの都市・建築は、そのほとんどがコンペで決定される。そのコンペ方式における現在の方向性と今後の展望を考える。
3. ドイツハノーバーの都市づくり、ベルリンIBAの再生
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記
第11回 内容
現地研修
 都市デザインの総合性を理解するために、現地調査を実施し、開発全体のコンセプト、土地利用、建築計画、デザインの手法を探る。

候補地:横浜の都市デザイン、東京都新島のまちづくり、藤野ふるさと芸術村
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記
第12回 内容
景観法と景観まちづくり(地域ネットによる景観づくり・湘南の邸園文化を守り育てる)
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記 課題レポートを出題。
第13回 内容
邸園(歴史的建造物)保全活用推進員(神奈川版ヘリテージマネージャー)養成の取り組み
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記
第14回 内容
総合化とは1、2
 環境デザイン研究所での仕事の事例を通じて、環境を総合的にデザインすることとはどうゆうことかを考える。
1. 広島市民球場(敷地面積:50,472㎡、建築面積:22,964㎡、延床面積:39,524㎡、構 造:RC造、PC造、S造、地上7階、地下1階、収容客数:33,000人、竣工年2009年3月)
2. 兵庫県立但馬ドーム(敷地面積:99,134㎡、建築面積:19,006㎡、延床面積:21,812 ㎡、構造:S造、PC造、地上3階、地下1階、収容客数:9,500人、竣工年2000年3月
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記
第15回 内容
総合化とは1、2
 官民共同のプロジェクトである複合都市の事例紹介を基にまちづくりと都市デザインを考える。
1. 湘南国際村センター(延床15,080 m2、国際会議場、研修・研究所、宿泊室、レストラン 厨房)
2. 湘南国際村と都市防災(首都直下地震)
3. 都市デザインと公共建築(県営住宅、シルバーハウジング、公団・公社住宅、高齢者住宅、 環境共生住宅)
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義テキストの予習・復習。
授業実施特記 課題レポートの提出。