最終更新日:2018/01/18
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2018 (週2コマ)秋期,(週2コマ)春期 開講時限 水3,水4
開講学部・学科等 理工
科目コード 640002000 科目ナンバー SEZ01603
授業名 化学実験
英文授業名 Experiments in Chemistry
担当教員 名越 篤史

授業形態 実験・実習・実技
e-learning利用 その他:
担当形態 単独、クラス分け
関連する授業 基礎化学A,基礎化学B
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業 化学A,化学B
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 定性分析,定量分析,機器分析,データ処理

授業の概要・ねらい 化学実験のねらいは、数項目の実験を通して化学の基礎的な知識(実験技術、コンピューターを利用した計算および図表の作成、実験レポートの作成など)を修めることです。化学実験では、定性分析・定量分析・機器分析について広く学習します。
化学は物質を対象とした学問であり、実験を前提とした学問です。化学をより深く理解し、体得するためには、化学実験が必要です。化学における基本的かつ体系的な知識・技術の習得を目指すこの科目は、同時に工学において幅広い教養の一翼を担うものと理解されます。また、いくつかの実験では自分で実験法を考えることを課しており、理工学に必要な創造性と応用力を培います。
到達目標 理工系の専門科目を学ぶ上で役に立つ基礎力を培うために、化学実験を通して、レポートの書き方や、試薬の取り扱い方、装置の使い方、コンピュータの使用法を習得することを到達目標とする。
教科書と準備するもの 化学実験室編、「基礎化学実験書」改訂7版を配布する。
参考書 なし
評価の基準 1)化学実験の基本操作と原理を習得する。
2)実験計画の作成や実験を通して化学の体系を理解する。

それらを達成度の段階によって成績評価する。
具体的評価方法 実験操作・原理の理解度を確認するためにそれぞれの実験項目では、簡易レポートあるいは総合レポートを課す。成績は、簡易レポート50%と総合レポート50%で評価する
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
指摘に応じて実験の進め方や配布資料・教科書などを修正する。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
実験ガイダンス
事故防止と実験場の心得、実験レポートの作成について、実験に使用する器具、試薬および使用方法、器具の取り扱い方について
次回の定性分析(金属イオン)の実験内容について説明。
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備としてシラバスをよく読んでおく。
授業実施特記
第2回 内容
(1)定性分析
第1〜第2属の金属イオンの分離と確認。
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として実験書の該当ページをよく読んでおく。
復習として行った実験操作について実験ノートと教科書を確認する。
授業実施特記
第3回 内容
(2)定性分析
第3〜第4属の金属イオンの分離と確認。
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として実験書の該当ページをよく読んでおくこと。
復習として行った実験操作について実験ノートと教科書を確認する。
授業実施特記
第4回 内容
(3)定性分析
第1〜第4属の未知試料の分析。
自分で実験法を考えて、未知試料の定性分析を行う。
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として次回の実験計画を教科書を参考に自分で考え、実験ノートにまとめる。
復習として行った実験操作について実験ノートと教科書を確認する。簡易レポートを書く。
授業実施特記 簡易レポート
第5回 内容
中和滴定のガイダンス
実験に使用する器具と試薬および使用方法について。
定量分析(容量分析)の実験内容の説明と数値処理法および化学の基礎知識についての説明。
また、メスフラスコ、ホールピペットとビュレットなどの容量分析に係る器具の取り扱いについて。
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として教科書の該当ページをよく読んでおく。
復習として行った実験操作について実験ノートと教科書を確認し、器具の使い方を確認・習得する。
授業実施特記
第6回 内容
(4)pH計による滴定曲線の作成
滴定曲線と指示薬、当量点と終点の説明
(コンピューターによる作図、微分曲線の計算を含む)
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として教科書の該当ページをよく読んでおく。
復習として行った実験操作について実験ノートと教科書を確認し、実験操作・原理を確認する。
授業実施特記
第7回 内容
(5)塩酸と水酸化ナトリウムの標定
自分で実験法を考えて、純度が未知の塩酸・水酸化ナトリウムの標定をする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として次回の実験計画を教科書を参考に自分で考え、実験ノートにまとめる。
復習として行った実験操作について実験ノートと教科書を確認する。簡易レポートを書く。
授業実施特記 簡易レポート
第8回 内容
(6)モール塩の合成
(6)~(8)の実験と総合レポートについての説明。
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として教科書の該当ページをよく読んでおく。
復習として教科書の該当ページをよく読んで実験ノートを確認する。
授業実施特記
第9回 内容
ガイダンス、モール塩の酸化還元滴定について。
酸化還元滴定の方法と原理について。
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として教科書の該当ページをよく読んでおく。
復習として教科書の該当ページをよく読んで内容を確認する。
授業実施特記
第10回 内容
(7)モール塩の酸化還元滴定
自分で実験法を考えて、純度が未知のモール塩の標定をする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として次回の実験計画を教科書を参考に自分で考え、実験ノートにまとめる。
復習として実験ノートを確認する。
授業実施特記
第11回 内容
ガイダンス、モール塩の重量分析について。
重量分析の方法・原理。正確な重量の測定法。
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として教科書の該当ページをよく読んでおく。
復習として教科書の該当ページをよく読んで内容を確認する。
授業実施特記
第12回 内容
(8)モール塩の重量分析
自分で実験法を考えて、純度が未知のモール塩の純度を重量分析で確認する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として次回の実験計画を教科書を参考に自分で考え、実験ノートにまとめる。
復習として(6)(7)(8)の実験内容をもとに、合成したモール塩の純度に関して総合レポートを書く。
授業実施特記 総合レポート
第13回 内容
ガイダンス-比色分析による微量鉄の定量 (機器分析)
分光光度計の使い方、ランベルト・ベールの法則について
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として教科書の該当ページをよく読んでおくと。
復習として教科書の該当ページをよく読んで内容を確認する。
授業実施特記
第14回 内容
(9)比色分析による微量鉄の定量(機器分析)
自分で実験計画をたてて、分光光度計を用いて未知試料の濃度を決定する。
(コンピューターを用いて検量線を作図し、濃度を決定する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備として次回の実験計画を教科書を参考に自分で考え、実験ノートにまとめる。
復習として簡易レポートを書く。
授業実施特記 簡易レポート
第15回 内容
全実験のレポートチェックと実験内容についての総合的な解説など。
授業時間外における学修(予習・復習等) 準備としてこれまでの全実験について、実験内容・実験結果について自分なりに考察し、疑問点をまとめておくこと。
授業実施特記