最終更新日:2018/03/23
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)春期 開講時限 月4
開講学部・学科等 政経
科目コード 632032700 科目ナンバー PEE02317
授業名 経済開発論(貧困と開発)
英文授業名 Theory of Economic Development (Poverty and Development)
担当教員 助川 成也

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 国際経済論(諸理論)、国際経済論(諸問題)
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 経済発展、経済成長理論、貧困と不平等、教育、持続的発展、外国援助

授業の概要・ねらい 経済開発の意義と目的を確認しつつ、経済開発論の基礎的知識を習得します。主に開発途上国が経済面で抱える共通の問題を抽出し、現状を理解した上で、農業中心の伝統的社会からいかにして経済発展を成し遂げることが出来るのか、その可能性と政策を検討します。

特に、工業化政策、貿易と投資などを学習し、受講者が開発途上国の抱える現実的な課題を理解できるように、報道や資料等などで実際の事例を数多く紹介し、関心の喚起と理解を促します。
到達目標 受講する学生が、以下について説明できることを目標とする。
①経済発展のプロセス、途上国間での経済発展のパフォーマンスの相違について
②開発途上国の歴史的および現代の経済・社会問題も踏まえ、開発途上国が発展するための要件と社会的制約要因について。
教科書と準備するもの 渡辺利夫『開発経済学入門』第3版、東京経済新報社(2010)
参考書 黒崎卓・山形辰史『開発経済学』、日本評論社(2017)
石川 城太・椋寛・菊地徹『国際経済学をつかむ』 第2版、有斐閣(2013).
石川幸一・清水一史・助川成也『ASEAN経済共同体の実現と日本』(2016)
評価の基準 受講する学生が、開発途上国の現状・問題点を学習した上で、以下について習得していること。
①経済発展のプロセス、途上国間での経済発展のパフォーマンスの相違について
②開発途上国の歴史的および現代の経済・社会問題も踏まえ、開発途上国が発展するための要件と社会的制約要因について。
具体的評価方法 定期試験時のテスト(60%)、授業態度や授業に取り組む姿勢(40%)
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
受講する学生が理解しやすいように、基礎的な概念、用語、仕組みを丁寧に説明します。また、開発途上国がが直面する様々な問題について取り上げ、学生の皆さんに分かり易く講義します。
単位互換
特記 進度は受講生の理解度や難易度に応じて、適宜調整、変更します。

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
講義計画と講義内容の説明
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:当科目のシラバスを読んでおくこと。
復習:授業全体についての疑問があれば、整理しておく。
授業実施特記
第2回 内容
マルサスの罠
収穫逓減の法則、貧困のメカニズムについて学びます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第3回 内容
人口転換・少子高齢化
人口問題を解決しつつあるアジアを中心に、人口動態、出生の効用・不効用、少子高齢化、人口ボーナスについて学びます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第4回 内容
緑の革命
土地が希少である中、農業の技術進歩はどのようにして起こるかを、アジアの実績を検討しながら学びます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第5回 内容
工業発展①
工業化の発生メカニズムについて、ペティ=クラークの法則を用い、アジアの工業化の実績を観察しながら学習します。また開発政策・戦略とその課題を検討します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第6回 内容
工業発展②
工業化の初期条件と工業化政策について学習します。特に、輸入代替工業化について考察します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第7回 内容
貿易と海外直接投資
アジア地域を次々と工業化に導いた要因を探ります。特に、輸出指向工業化について考察します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第8回 内容
輸入代替工業化戦略と輸出指向型工業化戦略
経済発展に伴い産業構造がどのように変化するのかを確認し、工業化の初期条件を検討します。その上で、開発途上国の工業化モデルとしての輸入代替工業化戦略と輸出指向型工業化戦略とその問題点を検討します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第9回 内容
海外直接投資(FDI)と多国籍企業
直接投資と間接投資の違い、直接投資の現地投資先への経済効果、直接投資を目的別に類型化します。また、国際要素移動が起こる理由と影響について、プロダクト・サイクル論、雁行形態論等を紹介しながら学びます
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第10回 内容
経済のグローバル化と貿易の役割
国際貿易の伝統的な理論をベースに、国際貿易発生の仕組みを「絶対優位」、「相対優位」の面から検討し、自由貿易実施により生産、所得、消費が各々拡大することを確認します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第11回 内容
開発途上国の経済発展戦略としての貿易・投資政策
経済開発における海外直接投資の有効利用のため、自由貿易協定(FTA)の推進と教育投資・国際的サプライチェーンへの参加・R&D奨励政策等を検討します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第12回 内容
開発途上国の工業化と産業集積
開発途上国の工業化において、産業集積の重要性を考えます。特に、初期において生産性面で劣った地域で産業を集積させるべく、開発戦略としての産業集積促進策を考えます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第13回 内容
グローバリぜーションのなかのアジア
アジアがグローバル化を図る中で、1997年にアジア通貨危機が発生しました。また、2008年にはリーマンショックでアジアも影響を受けました。これらの危機はどのようにして発生し、どのような措置が取られたかについて、国際収支、為替制度面での特徴や影響をみながら、振り返ります。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第14回 内容
政府開発援助(ODA)
開発途上国の底上げや工業化をどのように日本のODAが支えたか、他の先進国と比較しながら、自助努力支援の重要性を学習します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:「マナバ」で予め掲載されるレジュメ、参考書の該当部分を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:その日の授業で学んだことを整理し、不明な点は再度、プリント、ノートを読み直し、それでも不明な点は、次回授業で確認すること。
授業実施特記
第15回 内容
これまで春季授業全体を通して学んだ内容を振り返り、重要点を確認します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:これまで配布したプリントで不明な点がないように確認すること。
復習:試験での問題について、教科書で確認してください。
授業実施特記