授業の概要・ねらい |
敗戦後、占領統治を経て独立した日本では、その後、どのような政治が行われてきたのか、その背後には如何なる問題があったのか。本授業では、戦後長らく政権を担ってきた自民党の各内閣を中心に、1955年から現代に至るまでの日本政治史について概観する。受講者の皆さんには、近代日本政治史と同様、大学の授業として「考えるクセ」を身につけるべく、授業に向き合ってほしい。 |
到達目標 |
① 現代日本政治について、時の政権を中心にしながら、おおまかな流れと変容を適切に説明することができる。
② 現代日本の政治的出来事について、その特徴と問題点を議論することができる。
③ 現代日本政治が抱える諸問題について、その歴史的背景をふまえながら、課題や解決案を提示することができる。 |
教科書と準備するもの |
・教科書:薬師寺克行『現代日本政治史』(有斐閣、2014年)
・第2回から第5回までは教科書の叙述が少ないので、下記の参考書を可能な限り目を通すことを勧める。近代日本政治史の受講者は、さしあたり、北岡伸一『日本政治史―権力と外交[増補版]』(有斐閣、2017年)第14章・第15章を読んでおくこと。
・教科書の該当部分(各回の授業計画に明記)を読んできたことを前提に、レジュメで授業を行う。
・毎回の授業レジュメはmanaba上にもアップするので、欠席者は各自で入手すること。
・授業内で内容を整理し周囲と議論する時間も設ける。 |
参考書 |
【第2回から第5回までの内容】
・河野康子『日本の歴史24 戦後と高度成長の終焉』(講談社学術文庫、2010年)
・猪木武徳『日本の近代7 経済成長の果実 1955~1972』(中公文庫、2013年)
・渡邉昭夫『日本の近代8 大国日本の揺らぎ 1972~』(中公文庫、2014年)
【授業全体に関わるもの】
・宮城大蔵『現代日本外交史』(中公新書、2016年)
・添谷芳秀『日本の外交』(ちくま学芸文庫、2017年)
・学修をより深めたい受講者には、吉川弘文館の現代日本政治史シリーズ(全5冊:本授業は2~5が該当)を勧める。
池田慎太郎『独立完成への苦闘―1952~1960』*第2回
中島琢磨『高度成長と沖縄返還―1960~1972』*第3~4回
若月秀和『大国日本の政治指導―1972~1989』*第4~5回
佐原明彦『「改革」政治の混迷―1989~』 *第6回以降
【自民党政治について】
・北岡伸一『自民党 政権党の38年』(中公文庫、2008年)
・中北浩爾『自民党―「一強」の実像』(中公新書、2017年)
・飯尾潤『日本の統治構造』(中公新書、2007年)
上記以外の文献は、必要に応じて授業内で随時紹介する。 |
評価の基準 |
授業参加度と定期試験をもとに、以下の基準で評価をする。
【可】授業内容をおおよそ理解できているが、自分の意見がない(または曖昧)。
【良】授業内容をおおよそ理解できており、自分の意見を明確に述べている。
授業内容を正しく理解できているが、自分の意見がない(または曖昧)
【優】授業内容を正しく理解し、他の意見を比較検討して自説が展開できている。
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具体的評価方法 |
◇ 授業参加度(コメント等):30点
・毎回、授業で扱ったテーマに関する意見や授業内容への意見・質問のコメントとして記入する。mananaのレポート機能を利用する予定である。詳細は初回授業で指示する。
・各回3点満点で上限30点とする。無記入は1回につき上限から-3とする。
・評価の基準は以下のとおり
【3点】テーマに即して具体的に記入されている
【2点】具体性に著しく欠けている(おもしろかった、つまらなかった等)
【1点】分量が極端に少ない
◇定期試験:70点
・授業で扱ったテーマに関して、自分の意見を簡潔に表現できる力を問う。
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第1回 |
内容
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オリエンテーション 今後の授業内容・授業ルール・評価方法について簡単に説明する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・戦後日本(1945年以降)の歴史の流れについて、高校の教科書や資料集等で振り返っておく。 ・授業内容の疑問点を整理しておく。 |
授業実施特記 |
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第2回 |
内容
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55年体制の確立から「安保闘争」まで【第1章・北岡第14章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。また、上記参考書の該当箇所にも目を通しておくことが望ましい。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第3回 |
内容
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高度経済成長と「経済の季節」の到来:池田・佐藤内閣【第1章・北岡第14章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。また、上記参考書の該当箇所にも目を通しておくことが望ましい。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第4回 |
内容
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自民党政治の発展:「三角大福」の角逐【第1章・北岡第15章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。また、上記参考書の該当箇所にも目を通しておくことが望ましい。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第5回 |
内容
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規制緩和と構造改革:中曽根内閣【第1章・北岡第15章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。また、上記参考書の該当箇所にも目を通しておくことが望ましい。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第6回 |
内容
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冷戦の終焉と国内政治【第2章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第7回 |
内容
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「政治改革」の探求【第3章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第8回 |
内容
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細川連立内閣の成立【第4章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第9回 |
内容
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自民党の復権と村山内閣【第5章・第6章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第10回 |
内容
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「橋本行革」とそのゆくえ【第6章・第7章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第11回 |
内容
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構造改革の推進とメディアの政治:「小泉劇場」【第8章・第9章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第12回 |
内容
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小泉改革とポスト小泉政権の混迷【第9章・第11章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第13回 |
内容
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民主党政権の誕生と混迷【第12章・第13章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第14回 |
内容
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再度の政権交代とその後【第13章・第14章】 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。 ・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。 |
授業実施特記 |
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第15回 |
内容
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まとめ これまでの授業の総復習を行い、定期試験について説明する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
・定期試験に向けて授業内容をまとめておく。 ・教科書および参考書を再度精読しておく。 |
授業実施特記 |
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