最終更新日:2018/04/06
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)秋期 開講時限 月5
開講学部・学科等 政経
科目コード 631027400 科目ナンバー PEA01206
授業名 現代日本政治史
英文授業名 Political History of Contemporary Japan
担当教員 織田 健志

授業形態 講義
e-learning利用 manaba その他:
担当形態 単独
関連する授業 日本政治文化の形成史、日本政治文化の発展史、現代ヨーロッパ政治史
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
近代日本政治史
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード テーマ:現代日本政治の歴史と理論

授業の概要・ねらい  敗戦後、占領統治を経て独立した日本では、その後、どのような政治が行われてきたのか、その背後には如何なる問題があったのか。本授業では、戦後長らく政権を担ってきた自民党の各内閣を中心に、1955年から現代に至るまでの日本政治史について概観する。受講者の皆さんには、近代日本政治史と同様、大学の授業として「考えるクセ」を身につけるべく、授業に向き合ってほしい。
到達目標 ① 現代日本政治について、時の政権を中心にしながら、おおまかな流れと変容を適切に説明することができる。
② 現代日本の政治的出来事について、その特徴と問題点を議論することができる。
③ 現代日本政治が抱える諸問題について、その歴史的背景をふまえながら、課題や解決案を提示することができる。
教科書と準備するもの ・教科書:薬師寺克行『現代日本政治史』(有斐閣、2014年)
・第2回から第5回までは教科書の叙述が少ないので、下記の参考書を可能な限り目を通すことを勧める。近代日本政治史の受講者は、さしあたり、北岡伸一『日本政治史―権力と外交[増補版]』(有斐閣、2017年)第14章・第15章を読んでおくこと。
・教科書の該当部分(各回の授業計画に明記)を読んできたことを前提に、レジュメで授業を行う。
・毎回の授業レジュメはmanaba上にもアップするので、欠席者は各自で入手すること。
・授業内で内容を整理し周囲と議論する時間も設ける。
参考書 【第2回から第5回までの内容】
・河野康子『日本の歴史24 戦後と高度成長の終焉』(講談社学術文庫、2010年)
・猪木武徳『日本の近代7 経済成長の果実 1955~1972』(中公文庫、2013年)
・渡邉昭夫『日本の近代8 大国日本の揺らぎ 1972~』(中公文庫、2014年)

【授業全体に関わるもの】
・宮城大蔵『現代日本外交史』(中公新書、2016年)
・添谷芳秀『日本の外交』(ちくま学芸文庫、2017年)
・学修をより深めたい受講者には、吉川弘文館の現代日本政治史シリーズ(全5冊:本授業は2~5が該当)を勧める。

 池田慎太郎『独立完成への苦闘―1952~1960』*第2回
 中島琢磨『高度成長と沖縄返還―1960~1972』*第3~4回
 若月秀和『大国日本の政治指導―1972~1989』*第4~5回
 佐原明彦『「改革」政治の混迷―1989~』 *第6回以降
  
【自民党政治について】
・北岡伸一『自民党 政権党の38年』(中公文庫、2008年)
・中北浩爾『自民党―「一強」の実像』(中公新書、2017年)
・飯尾潤『日本の統治構造』(中公新書、2007年)

上記以外の文献は、必要に応じて授業内で随時紹介する。
評価の基準 授業参加度と定期試験をもとに、以下の基準で評価をする。

【可】授業内容をおおよそ理解できているが、自分の意見がない(または曖昧)。
【良】授業内容をおおよそ理解できており、自分の意見を明確に述べている。
   授業内容を正しく理解できているが、自分の意見がない(または曖昧)
【優】授業内容を正しく理解し、他の意見を比較検討して自説が展開できている。
 
具体的評価方法 ◇ 授業参加度(コメント等):30点
・毎回、授業で扱ったテーマに関する意見や授業内容への意見・質問のコメントとして記入する。mananaのレポート機能を利用する予定である。詳細は初回授業で指示する。
・各回3点満点で上限30点とする。無記入は1回につき上限から-3とする。
・評価の基準は以下のとおり

 【3点】テーマに即して具体的に記入されている
 【2点】具体性に著しく欠けている(おもしろかった、つまらなかった等)
 【1点】分量が極端に少ない

◇定期試験:70点
・授業で扱ったテーマに関して、自分の意見を簡潔に表現できる力を問う。
 
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
アンケートでの意見をふまえ、配布資料や授業の進め方について工夫する。
単位互換
特記 ・携帯電話の使用や度を過ぎた私語等、他の受講者への迷惑行為には厳しく対処する。再三の警告でも改善が見られない場合、学生証提示のうえ退出等の措置をとる。
・上記のレジュメの公開以外にも授業連絡等でmanabaを用いる予定である。

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション
 今後の授業内容・授業ルール・評価方法について簡単に説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) ・戦後日本(1945年以降)の歴史の流れについて、高校の教科書や資料集等で振り返っておく。
・授業内容の疑問点を整理しておく。
授業実施特記
第2回 内容
55年体制の確立から「安保闘争」まで【第1章・北岡第14章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。また、上記参考書の該当箇所にも目を通しておくことが望ましい。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第3回 内容
高度経済成長と「経済の季節」の到来:池田・佐藤内閣【第1章・北岡第14章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。また、上記参考書の該当箇所にも目を通しておくことが望ましい。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第4回 内容
自民党政治の発展:「三角大福」の角逐【第1章・北岡第15章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。また、上記参考書の該当箇所にも目を通しておくことが望ましい。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第5回 内容
規制緩和と構造改革:中曽根内閣【第1章・北岡第15章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。また、上記参考書の該当箇所にも目を通しておくことが望ましい。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第6回 内容
冷戦の終焉と国内政治【第2章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第7回 内容
「政治改革」の探求【第3章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第8回 内容
細川連立内閣の成立【第4章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第9回 内容
自民党の復権と村山内閣【第5章・第6章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第10回 内容
「橋本行革」とそのゆくえ【第6章・第7章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第11回 内容
構造改革の推進とメディアの政治:「小泉劇場」【第8章・第9章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第12回 内容
小泉改革とポスト小泉政権の混迷【第9章・第11章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第13回 内容
民主党政権の誕生と混迷【第12章・第13章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第14回 内容
再度の政権交代とその後【第13章・第14章】
授業時間外における学修(予習・復習等) ・事前事後にテキストの該当箇所を精読する。
・分からない人名や用語について、可能な限り事前に調べておく。
授業実施特記
第15回 内容
まとめ
 これまでの授業の総復習を行い、定期試験について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) ・定期試験に向けて授業内容をまとめておく。
・教科書および参考書を再度精読しておく。
授業実施特記