授業の概要・ねらい |
アジア研究は、文化摩擦及び紛争の問題をみる事なしには理解できません。また、文化摩擦及び紛争の問題の研究は、現時点でインターディスプリナリー(超領域)型研究分野であるエスノサイコロジー(民族心理学)の成果を知ることなしには考えられなくなってます。エスノサイコロジーには、「エトノス」、「文化」、「メンタリティー」、「エスノカルチャー・システム」「民族性」などの基本概念があります。学生諸君はこうした基本概念の具体的内容を、とりわけ「紛争学」の概念との接点において、理論を裏付ける広汎な歴史的背景を通して学ぶことが、本講義の主な内容です。
(※講義中の使用言語は英語)
授業ではまず、エスノサイコロジー(民族心理学)の形成と成果を学び、紛争学との多くの関連を検討します。理論的な準備を終えた後、講義はジェノサイドの歴史を具体的事例を通して学ぶなど、文化摩擦と紛争の歴史の考察に移ります。講義の最後の段階では、日米摩擦、日韓、日中の摩擦など、北東アジア地域に特有の文化摩擦・紛争の検討を第14回目までおこないます。
※質問受付:yzi@kokushikan.ac.jp |
到達目標 |
世界で起こっている紛争について検証と現状を理解する。
紛争予防、解決のために、取り組まれている紛争転換・解決の方法を理解する。 |
教科書と準備するもの |
授業中に適宜提示する。 |
参考書 |
授業中に紹介 |
評価の基準 |
試験の点数50%、レポートの点数30%と授業への参加態度20%を総合して評価する。 |
具体的評価方法 |
レポートおよび出席率による加点 |