最終更新日:2018/06/06
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2018 (週1コマ)春期 開講時限 金2
開講学部・学科等 大学院
科目コード 011018700 科目ナンバー
授業名 文化遺産研究C
英文授業名 Cultural Heritage C
担当教員 岡田 保良

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業 文化遺産特論B
教職課程科目
テーマ・キーワード ユネスコ世界遺産条約、産業遺産、文化的景観、Operational Guidelines、Outstanding Universal Value、Criteria、無形遺産、記憶遺産

授業の概要・ねらい ユネスコ世界遺産の理念と制度をレビューしつつ、日本、東南アジア、西アジア、その他の世界遺産や歴史的都市の事例を中心に、それらの価値付け、推薦登録推薦の経緯を検証。現代社会における世界遺産の意義を明らかにする。
到達目標 世界遺産条約の理念に対する理解、無形遺産や記憶遺産との比較、世界遺産の中での産業遺産、文化的景観の意味や位置づけに対する理解を通じて、地球上の多分化実体を認識し、自らの文化的世界観を確立する。
教科書と準備するもの 『都市史図集』(彰国社)、世界遺産条約文書、及びOperational Guidelines(作業指針)文書などを資料とする(いずれも下記ウェブサイトから入手可能)。また、内外の事例について、随時必要資料を紹介する。
参考書 日本ユネスコ協会連盟発行『世界遺産年報2018』、文化庁発行『月刊文化財』、ICOMOS発行『What is OUV?』ほか講義中に紹介する。
評価の基準 1.世界遺産条約の理念に対する理解。
2.条約と作業指針との関係。
3.世界遺産の中での、産業遺産の位置づけ、文化的景観の意味。
以上の諸点を十分認識したか。
具体的評価方法 講義内容に関連する質疑およびその後の課題についてレポート提出を求める。
関連リンク ユネスコ世界遺産センター世界遺産リスト , ICOMOS国際記念物遺跡会議 ,文化遺産オンライン 
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前年度アンケート対象外につき無し。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
今期は世界遺産をテーマとすること、その講義計画の概要、学習の目標について解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) ウェブ上に展開する下記を代表とするサイトにアクセスし、現在の「世界遺産」の世界の広がり(関連機関、システム、資産など)の認識に努める。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第2回 内容
世界遺産条約の理念と条文解説、その1-条約前文について。
授業時間外における学修(予習・復習等) 世界遺産条約の条文(日英両文書)を入手し、とくに前文を読破しておく。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第3回 内容
世界遺産条約の理念と条文解説、その2-条約の構成とその内容。
授業時間外における学修(予習・復習等) 世界遺産条約の条文(日英両文書)を入手し、とくに各条文を読破しておく。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第4回 内容
世界遺産条約の理念と条文解説、その3-条約履行のための作業指針。
授業時間外における学修(予習・復習等) 世界遺産条約履行のための作業指針(日英両文書)を入手し、文書全体の構成を把握しておく。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記 作業指針は2015年度版が最新。公式の日本語版はないので注意。
第5回 内容
作業指針に明示されたOut Standing Universal Value (顕著な普遍的価値)の由来とその意味について解説。日本の事例。
授業時間外における学修(予習・復習等) 「富岡製糸場と関連遺産群」および「日本明治の産業革命遺産」関連資料を事前に用意するので目を通しておく。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第6回 内容
作業指針に明示されたCriteria(評価基準)の由来とその意味について解説。「富岡製糸場」と「産業革命遺産」それぞれの価値の所在にゆいて。
授業時間外における学修(予習・復習等) 「富岡製糸場と関連遺産群」および「日本明治の産業革命遺産」関連資料を事前に用意するので、該当箇所を見つけ、目を通しておく。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第7回 内容
2014,2015両年度の世界遺産委員会における新規登録事例など、会議の注目点を紹介。前半:委員会の全容。
授業時間外における学修(予習・復習等) ユネスコ世界遺産委員会のウェブサイトにアクセスし、公開されている世界遺産リストの頁に守られている情報を把握する。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第8回 内容
「富岡製糸場」と「産業革命遺産」の世界遺産委員会および諮問機関ICOMOSによる評価の視点など、注目点を紹介。
授業時間外における学修(予習・復習等) ユネスコ世界遺産委員会のウェブサイト上の上記の登録遺産の頁にアクセスし、イコモス勧告文書をダウンロードしその構成を把握しておく。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第9回 内容
産業遺産の世界遺産制度上の扱いについて、世界遺産委員会における「Global Strategy 世界戦略」を紹介する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 事前にOperational Guidelinesの付属文書など予習資料を指示するので、一読しておく。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第10回 内容
産業遺産と並んで世界遺産戦略上特筆されるCultural Landscape(文化的景観)の制度上の扱いについて。
授業時間外における学修(予習・復習等) 事前にOperational Guidelinesの付属文書、ICOMOS採択文書など予習資料を指示するので、一読しておく。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第11回 内容
世界遺産条約関連制度としての無形文化遺産Intangible Cultural Heritageと記憶遺産Memory of the World。前半:日本の無形文化遺産事例。
授業時間外における学修(予習・復習等) ウェブサイトないし他のユネスコ関係文書から『無形遺産条約』文書をダウンロードしておく。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第12回 内容
世界遺産条約関連制度としての無形遺産と記憶遺産。後半:記憶遺産事例の登録システム。
授業時間外における学修(予習・復習等) 日本ユネスコ国内委員会のウェブサイトにアクセスし、記憶遺産の理念と登録システムについてどこまで公表されているか確かめる。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第13回 内容
世界遺産等はじめ、ユネスコ3大事業における国際協調と近年の傾向について受講生とともに考える。その1-産業遺産関係。
今期課題の告知。
授業時間外における学修(予習・復習等) 2015年度の「日本明治の産業革命遺産」登録時における国際問題に関する情報を調べておく。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第14回 内容
世界遺産等はじめ、ユネスコ3大事業における国際協調と近年の傾向について受講生とともに考える。その2-記憶遺産関係。
授業時間外における学修(予習・復習等) 記憶遺登録をめぐる近年の国際問題、とくに日中韓関係について情報を整理しておく。
講義後はその内容を反復する。
授業実施特記
第15回 内容
今期の学習、講義内容まとめ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 今期の内容を振り返り、疑問点、質問事項など整理しておく。
講義後、課題に対するレポートを速やかに提出する。
授業実施特記