第1回 |
内容
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ガイダンス。スポーツ心理学の歴史、体育スポーツ場面における心理学の多様な展開、運動・スポーツ指導の実践家を目指す者にとっての理論学習の意義、等について概説する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:シラバスを確認してくる。 復習:授業の内容を振り返りながらまとめる。 |
授業実施特記 |
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第2回 |
内容
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次のような観点から動機づけの基礎的知識について概説する。①動機付けについて学ぶ背景、②動機づけの種類、③動機づけの機能(水準)、④動機の機能的自律、⑤内発的動機づけ、⑥自己効力感、他。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:体育スポーツ指導場面での動機づけと関連する事象としてどのようなものがあるか振り返ってみる。 復習:スポーツ心理学関連の図書も参考にしながら、授業の内容を振り返りながらまとめる。 |
授業実施特記 |
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第3回 |
内容
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動機づけにおける関連理論等への理解を深め、指導場面での工夫につなげる。特に、①原因帰属理論、②学習性無力感、③目標設定理論、④体育授業での学習意欲、等について概説する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:関連図書での動機づけ理論について目を通してくる。 復習:動機づけの観点から指導場面でどのような工夫が必要とされるのかまとめる。 |
授業実施特記 |
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第4回 |
内容
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覚醒(情動)とパフォーマンスの関係について学ぶ。 ①ヤーキーズ・ドッドソンの法則(逆U字仮説)、②逆U字仮説の検討およびその理論的説明、③逆転理論およびその応用、④モニタリング技法 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:スポーツ場面での自身の緊張・不安(あがり)時の心身の変化ならびにその対処法について振り返ってみる。 復習:周囲の仲間や関連図書を通じて、スポーツ場面でのあがりの対処法についてまとめてみる。 |
授業実施特記 |
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第5回 |
内容
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スポーツ技術の学習とイメージの関連について概説する。特に、①運動学習(motor learning)の特徴、独自性、②スポーツの練習のプロセスとイメージ、③イメージの有効性、イメージ想起促進のための工夫。その他、運動学習関連の基礎的事項(技術と技能、スランプとプラトー、他)についても触れる。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:スポーツ活動の中で自分がイメージ技法をこれまでどのように活用してきたのか振り返ってみる。 復習:より効果的なイメージ想起の利用の仕方についてまとめる。 |
授業実施特記 |
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第6回 |
内容
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以下のような観点からスポーツ技術の学習とフィードバックについて理解を深める。①フィードバック制御、②フィードフォワード、③フィードバックの種類、④フィードバックの効果的な利用法、⑤バイオフィードバック。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:スポーツ指導場面で指導者がどのような働きかけを行っているのか、自身のこれまで受けてきた被指導経験を振り返ってみる。 復習:指導場面での効果的なフィードバックの与え方についてまとめる。 |
授業実施特記 |
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第7回 |
内容
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①言語による指導、②視覚的な指導、③筋運動感覚的な指導、などから概説し、効果的なスポーツ技術の指導の展開につて理解を深める。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:スポーツ現場でどのような指導上の工夫がなされているのか振り返ってくる。 復習:本時の講義内容を手掛かりに、自身が取り組んでいるスポーツ種目の指導の中でどのような展開がなされているのか、特徴を捉えながらまとめる。 |
授業実施特記 |
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第8回 |
内容
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パーソナリティに関わる基礎的事項について概説する。①パーソナリティとは、②性格の層構造、③パーソナリティにおける「相補性」、④パーソナリティテスト、⑤アスリート版パーソナリティテスト。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:パーソナリティ理論について若干の予備知識を得てくる。 復習:自身のパーソナリティ特徴について振り返ってみる。 |
授業実施特記 |
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第9回 |
内容
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スポーツとパーソナリティについて、以下の項立てから概説する。①スポーツ経験によるパーソナリティ形成、②スポーツ心理学領域でのパーソナリティ研究、③スポーツ経験によるライフスキルの獲得、④スポーツマン的アイデンティティの功罪。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:これまでのスポーツ経験が自身のパーソナリティ形成にどのような影響を与えてきたのか検討してくる。 復習:スポーツ経験がパーソナリティ形成に積極的な意味を持つためには、どのような経験となることが望ましいのかについてまとめる。
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授業実施特記 |
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第10回 |
内容
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スポーツと態度の問題について、特に、「運動嫌い」に絞って概説する。①態度(attitude)とは、②運動嫌いにおける用語上の問題および定義、③運動嫌いの一般的特徴、運動嫌いの克服、指導。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:スポーツと態度形成について予備知識を得てくる。 復習:体育スポーツ指導者として「運動嫌い」をつくらないためにどのようなことが必要となるかについてまとめる。 |
授業実施特記 |
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第11回 |
内容
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スポーツ心理学における社会心理学的な事象の一つとして、運動部集団を取り上げて概説する。社会集団の定義(特徴)である、①共通の目標または関心の存在、②役割の文化と組織化、③成員の行動や関係を規制する規範(norm)の存在、④われわれ感情について、これまでのスポーツ心理学領域での関連研究を紹介しながら理解を深める。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:自身が所属している、あるいは経験してきた運動部の特徴について振り返ってみる。 復習:チームとしての生産性(パフォーマンス)を上げるためにはどのような工夫が必要か、検討する。 |
授業実施特記 |
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第12回 |
内容
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タレント発掘と心理的課題について、以下の観点から概説する。①タレント発掘が注目される今日的背景、②「適性」研究のルーツおよび研究方略、③心理的性要因の特徴、④バーンアウト(燃え尽き)事例の紹介。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:タレント発掘の手掛かりとなる心理身体的要因について、予備的情報を得てくる。 復習:タレント発掘における心理面からの功罪あるいは二律背反について見解をまとめる。 |
授業実施特記 |
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第13回 |
内容
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運動・スポーツによるメンタルヘルスの促進ならびに改善について、以下の項立てに基づき概説する。①運動の心理的効果、②スポーツセラピー(運動の心理療法価)、③運動行動を規定する心理社会的要因、④運動行動の変容:トランスセオレティカルモデル。
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授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:高齢化社会における心理的問題について理解を深めてくる。 復習:健康増進を目的とした運動実施における継続を促す要因についてまとめる。 |
授業実施特記 |
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第14回 |
内容
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スポーツにおける心身問題あるいは心身相関について、特にアスリートの傷害にを取り上げ、理解を深める。①心身相関、②負傷アスリートの訴える「痛み」のメッセージ、③スポーツ傷害の見方、④「動き」の象徴的意味、情動モニタリング:こころと体をつなぐ。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:心身相関と言えるようなスポーツ場面での事象について振り返ってみる。 復習:アスリートのパフォーマンス発揮と心理的問題・課題について考えをまとめる。 |
授業実施特記 |
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第15回 |
内容
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これまでの講義のまとめと同時に期末試験対策について述べる。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習:これまでの講義を振り返り、疑問点、意見等についてまとめてくる。 復習:試験対策を行う。 |
授業実施特記 |
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