最終更新日:2017/04/03
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期,(週1コマ)春期 開講時限 水3,金3,水1,金2
開講学部・学科等 法・政経・理工・文・経営
科目コード 810024700 科目ナンバー
授業名 教育方法論
英文授業名 Education Methodology
担当教員 飯塚 久男

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 教育原理,教育心理
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
教育史,心理学史
後続関連授業
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード 善さ,問い,分析,解釈,情報理論,自己組織化,概念地図法,など

授業の概要・ねらい  「子ども」を対象とする際、その立場によって目的と方法は大きな差異を必然的に持っている。医師は「この子を治療したい。健康にしたい。」と考え、カウンセラーは「癒やしたい。」と考える。教師は「この子を善くしたい。」と考えてきた。この普遍的事実から、「子どもを善くする」とは如何なることなのかを多様に考察することから教育の学は生じた。そして「方法論的視点」から考察することが「教育方法論」の永遠の課題なのである。
 本講義では、歴史的俯瞰を通して、人類がどのように教育方法論を展開してきたのか、その過程でどのような教育方法理論や教育技術が熟成展開されてきたのかを考察する。次に、現代の教育実践における理論と技術を「授業論」の立場から考察する。さらに、後半では、現代における高度情報理論と技術の展開および医療技術の進歩、脳科学の進歩は現代教育の事象や現象に大きな変革をもたらし続けていることに着眼する。これら最新科学技術の「現状への理解」と「教育への提言」を具体的な演習等を通して理解し技能の取得をする。かつ、「未来における教育実践」の可能性等について「教育方法学会」「教育工学会」等学会の提言などから考察する。

到達目標 <到達目標>
1,歴史的な俯瞰・考察を通して、教育事象・現象の背景にある教育方法理論・教育技術の実態を正しく把握し、それらを教育解釈学的に考察することができる。同時に、該当する諸理論・諸技術への基礎的理解を深めることができる。
2,教育実践論(主に授業論・学習指導案)的視点の取得を通して、授業分析・授業評価・授業改善の基礎的理解を培うことができる。
3,教育実践(主に授業論)への技法論的視点から現代情報理論・情報機器の展開と可能性を考察することができる。
4,現代脳科学・医療技術(障害児教育・認知研究・再生医学等)・薬学等の概要を俯瞰的に理解することによって、近未来における教育的事象への展開と可能性を考察することができる。
教科書と準備するもの 1 プリントを用意する
参考書 特定の参考書は指定しないが、教育用語辞典(最新のもの)教育心理学事典等を用意することが望ましい。
評価の基準 国士舘大学の内規に厳密に従う。
具体的評価方法 1 アチーブメントテスト(100問・10択・マークシート法・授業内小テストで使用したものより抜粋)
2 教員採用試験レベルとする。
3 成績の加工は一切しない.得点=評価点とする。
4 追試験は実施しない。【大災害があり大学当局が指示した場合のみ実施】
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
授業内個人カルテを使用
質問の応答に使用
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
 教育方法論の発生:「善さ」「問い」「再生」への視点と教育技法への着眼
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第2回 内容
 教育方法論の類型:「人間主義」「理想主義」「現実主義」
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第3回 内容
 解釈学的方法論の視点:「円環的教育」「円環的因果律の射程」と教育方法史
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第4回 内容
 古代ギリシャの教育方法論:まとめ・授業内テスト(1)(第1回~第4回) 
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第5回 内容
 「賢さ」への視点:弁論家の教育・賢者の教育という方法論と技術
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第6回 内容
 ローマ帝国(五賢帝の時代)の教育方法論と技術 
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第7回 内容
 古代中国の教育方法論と技術(殷~唐)
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第8回 内容
 古代ローマ・中国の教育方法論:まとめ・授業内テスト(2)(第5回~第8回)
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第9回 内容
 「神の恩寵」への視点:修道院教育の方法論と技術
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第10回 内容
 騎士の教育・市民の教育・宮廷の教育と技術
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第11回 内容
 中世の教育方法論:まとめ・授業内テスト(3)(第9回~第11回)
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第12回 内容
 近代教授学の誕生(情報活用能力への視座、情報教材の発生としての図入り教科書):コメニウス(『世界図絵』『大教授学』)の方法論と技術,情報最先端都市アムステルダム居住とグーテンベルク印刷革命の教育技術に与えた方法論的意義
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示

授業実施特記
第13回 内容
 近代教育方法論の射程と限界:「ペスタロッチ主義」「ヘルバルト主義」他
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第14回 内容
 現代教授技法の射程と課題(「情報活用能力」育成教育の現在):「情報理論」「概念地図法」「脳科学的射程」等、変化し続ける情報理論と現代教育実践の関わりを考察する。併せて、未来に生きる学習者における「情報活用能力」の課題と展望を考察する
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内で指示
授業実施特記
第15回 内容
 現代教授論研究の射程と課題:先端情報機器の目まぐるしい発達と教材の開発の現状と未来への課題を日本教育方法学会等がまとめた資料をもとに理解を深める。まとめ・授業内テスト(4)(第12回~第15回)
※ 講義計画は進度状況において随時変更あり。
授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記