最終更新日:2017/03/17
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期,(週1コマ)秋期 開講時限 木3,木4
開講学部・学科等 体育
科目コード 622000100 科目ナンバー
授業名 スポーツ社会学
英文授業名 Sport Sociology
担当教員 斎藤 文彦

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード スポーツ文化 スポーツと社会 スポーツのあり方

授業の概要・ねらい スポーツは、個人的で身体的な活動であると同時に、政治・経済・宗教・人種・ジェンダーなどと相関する文化・社会的な存在でもある。この講義では、スポーツのそうした文化・社会的な側面を理解し、スポーツと社会との相互作用について批判的に考察していく。

1つのテーマにつき、2回の講義を1セットとする。
各テーマについて、小レポートの提出を求める。


到達目標 評価基準を参照
教科書と準備するもの 特に指定しない。
参考書 特に指定しない。
評価の基準 スポーツ事象を通じて社会的な諸課題を抽出することができる。
現代社会におけるスポーツのあり方について批判的に考察することができる。
諸課題に関する文献や他者の見解に対して、自らの見解を相対化して説明することができる。
具体的評価方法 各テーマごとに小レポートを提出(7回実施予定)。学期末試験の得点と合わせて総合的に評価する。
学期末試験:50%、提出物(小レポート):50%、授業への貢献:+α
授業評価アンケート
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受講生へメッセージ
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス(授業のねらい、授業の進め方、評価方法など)
スポーツ社会学概論:社会学とはどのような学問か?
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業において配布したプリントに基いて、スポーツに関する人文・社会科学にはどのような学問領域があるのか、またそのなかで社会学はどのような学問として位置付けられているのかを復習すること。
授業実施特記
第2回 内容
スポーツにおけるルール(1)
ケースメソッド:2010年FIFAワールドカップ、ガーナ対ウルグアイ ほか
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業で取り上げた複数の事例を比較して、自分が教員・指導者である場面での指導法を想定すること(復習・小レポート提出)。
授業実施特記
第3回 内容
スポーツにおけるルール(2)
ケースメソッド:ブンデスリーガにおけるハント&清武のフェアプレー ほか
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業で紹介した様々な見解の中で、自分の意見とは異なる見解を評価し、自らの意見を相対化すること(復習)。
授業実施特記
第4回 内容
スポーツのルールと法・政策(1):障がい者とスポーツ
ケースメソッド:PGA対マーティン ほか
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業で紹介した裁判例において、自分が裁判官ならどのような結論を導くかを考えること(復習・小レポート提出)。
授業実施特記
第5回 内容
スポーツのルールと法・政策(2):障がい者とスポーツ
ケースメソッド:マルクス・レーム、オスカー・ピストリウス ほか
様々な見解の紹介
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業で紹介した様々な見解の中で、自分の意見とは異なる見解を評価し、自らの意見を相対化すること(復習)。
授業実施特記
第6回 内容
スポーツとバイオレンス(1):マッチョ・ナンセンス
ケースメソッド:本塁上の捕手へのタックル(MLBの事例、マートン(元阪神)ほか)
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業で配布したプリントに基づいて、スポーツにおける「過剰なダメージ」「余計なダメージ」「暴力」を整理しておく(復習)。
授業実施特記
第7回 内容
スポーツとバイオレンス(2):スポーツの本質とバイオレンス
ケースメソッド:NFL集団訴訟
授業時間外における学修(予習・復習等) 前半のまとめ:小レポートの提出
前半の授業の中で最も関心をもったテーマについて、現時点での自らの見解をまとめること。
授業実施特記
第8回 内容
スポーツとジェンダー(1):スポーツにおけるジェンダー課題を紹介
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業で配布したプリントを参考にして、自分のまわりにどのようなジェンダー問題があるかを抽出する(復習・小レポート)。
授業実施特記
第9回 内容
スポーツとジェンダー(1):性的マイノリティとスポーツ
スポーツにおける男女二分制を考え直す
授業時間外における学修(予習・復習等) 自分が関わっているスポーツにおいて、性別を問わない「オープン」カテゴリーを設けた場合のメリット、デメリットを考える(復習・小レポート)。
授業実施特記
第10回 内容
ドーピング(1):スポーツにおけるドーピングの現状とアンチドーピング
なぜドーピングは禁止されるのか?
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業で配布したプリントに基づいて、ドーピングが禁止される理由のなかで、どのような理由が説得力を有するかを考える(復習・小レポート)。
授業実施特記
第11回 内容
ドーピング(2):ドーピング容認派の見解の説得性
ケースメソッド:容認派と否定派の議論の比較
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業で見た映像にあったドーピング容認派の意見に対する自らの見解をまとめる(復習)。
授業実施特記
第12回 内容
日本のスポーツ文化(1):運動部活動の諸問題
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業で配布したプリントをもとに、次の2つの観点から意見をまとめる(復習)。
(1)部活においてはどのような指導をしたいか
(2)現状の部活の問題点を整理し、運動部活動の制度をどのように改善していくべきか
授業実施特記
第13回 内容
日本のスポーツ文化(2):武道とオリンピズム、嘉納治五郎の功績
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業で配布したプリントをもとに、嘉納治五郎は体育・柔道・オリンピックを通して何をなそうとしていたのかをまとめる(復習・小レポート)。
授業実施特記
第14回 内容
1.シラバスに予定していなかった最新・重要トピック
2.全体のまとめ
授業時間外における学修(予習・復習等) 全体のまとめ:小レポートの提出
授業で取り上げたテーマのなかで、特に関心をもったものについて、現時点での自らの見解をまとめる。
授業実施特記
第15回 内容
1.授業内試験
2.フォローアップ:授業で取り上げたテーマに関する新たな動向・論点・課題について
授業時間外における学修(予習・復習等) 試験時間内に書ききれなかったこと、試験後に新たに考えたこと、フォローアップに対する意見・感想があれば小レポートを提出(任意)
授業実施特記