最終更新日:2017/03/24
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 火5,金5
開講学部・学科等 法・政経・理工・文・経営
科目コード 120100800 科目ナンバー
授業名 社会学B
英文授業名 Sociology B
担当教員 坂下 雅一

授業形態 講義
e-learning利用 manaba その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
社会学A
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 「移民・難民問題」の政治と「多文化社会・国家」の行方

授業の概要・ねらい 秋期は、前半は「英国のEU離脱」や「トランプ政権誕生」の原因の一つとなった欧米の文脈での「移民・難民問題」の政治や政策を概説してゆきます。後半は、第二次世界大戦後の世界で目指されてきた「多文化間の絆」を強めること掲げた社会・国家建設の理念が今どのように揺らいでいるのか、という問題設定を共通テーマとします。これまでの歴史的経緯や人種主義(レイシズム)などの根深い構図的な問題を踏まえながら幅広く学んでゆきます。
到達目標 「移民・難民問題」や「多文化社会・国家」について、社会学の知識や思考法を手がかりに、自分なりに考えることができるようになる。
教科書と準備するもの 特定の教科書は使いません。テーマ毎に随時読むべき文献を指定します。
参考書 講義の中で随時紹介します。
評価の基準 講義で学んだ知識や社会学的な思考法を使いこなすことができる。
具体的評価方法 学期の中盤に、1回小論文を書いてもらう他、個々の授業の中で出す様々な課題について書いて提出してもらいますが、こうした提出物の数が著しく少ない場合は、評価の対象としない場合があります。この点をクリアした人については、学期末試験の採点を中心に、授業への姿勢や各種提出物の提出状況を加味して成績を決めます。成績判断の目安は期末試験90%、授業への姿勢・提出物の提出状況10%です。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
授業の多くは、最初に映像作品(ドキュメンタリー・テレビ番組など)を見て貰った上で、そこで取り上げられた事象を理解するために必要な知識・思考法(モノの見方)について講義形式で説明してゆく形態となります。講義中の提出物はコメントシートも兼ねるようにし、授業の理解度や要望等などを適時把握し、授業に反映させる形にします。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション

授業の趣旨、内容、進め方、成績評価の基準等について説明します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると共に次回講義の予習として講義内で提示する「難民」に関する新聞・雑誌記事を読んでおく
授業実施特記
第2回 内容
「難民・移民」をめぐる国際制度の歴史と現況
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると共に次回講義の予習として授業内で提示する「シリア難民」に関する新聞・雑誌記事を読んでおく
授業実施特記
第3回 内容
シリア難民家族の体験に見る難民庇護制度の実際
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると共に次回講義の予習として講義内で提示するドイツなどでの難民・移民向けキャリア支援・教育支援事業に関する新聞・雑誌記事を読んでおく
授業実施特記
第4回 内容
西欧における「難民・移民」の社会包摂の取り組み
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると共に次回講義の予習として授業内で提示する「欧州の移民政策」に関する新聞・雑誌記事を読んでおく
授業実施特記
第5回 内容
西欧主要国とEUの移民政策と「移民問題」の構図
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると共に次回講義の予習として授業内で提示する「米国の移民政策」に関する新聞・雑誌記事を読んでおく
授業実施特記
第6回 内容
米国の移民政策と「移民問題」の構図
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると同時に小論文の執筆内容を構想する
授業実施特記
第7回 内容
小論文
授業時間外における学修(予習・復習等) 自分が書いた小論文のテーマについて再検討した上で、共に次回講義の予習として授業内で提示する「ムスリム女性の服装禁止問題」に関する新聞・雑誌記事を読んでおく
授業実施特記
第8回 内容
西欧における「移民問題」の「イスラム問題」化
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると共に次回講義の予習として授業内で提示する「西欧多文化主義」に関する新聞・雑誌記事を読んでおく
授業実施特記
第9回 内容
「ホームグロウンテロ」と西欧多文化主義の軌道修正
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると共に次回講義の予習として授業内で提示する「トランプ政権の入国管理政策」に関する新聞・雑誌記事を読んでおく
授業実施特記
第10回 内容
米国における「移民問題の政治」の展開-911から現在まで
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると共に次回講義予習用参考文献の指定箇所読む。参考文献の例:塩川伸明2008『民族とネイション-ナショナリズムという難問』岩波新書
授業実施特記
第11回 内容
「古い」多文化問題-近代主権国家と「民族・言語・宗教問題」
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると共に次回講義予習用参考文献の指定箇所読む。参考文献の例: イマキュレー・イリバギザ スティーブ・アーウィン2009『生かされて』PHP文庫
授業実施特記
第12回 内容
非西欧国家の破綻原因としての「エスニック対立の構造化」
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると共に次回講義の予習として授業内で提示する「西欧における分離独立運動」や「先住民運動」などに関する新聞・雑誌記事を読んでおく
授業実施特記
第13回 内容
欧米と日本の地域主義・民族自決・先住民運動
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると共に次回講義の予習として授業内で提示する「ルワンダ憎悪ラジオ」や「ムハンマッド風刺画問題」などに関する新聞・雑誌記事を読んでおく
授業実施特記
第14回 内容
欧米における「ヘイトスピーチ取締論」の歴史と現況
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容を復習すると共に次回講義の予習として授業内で提示する日本の「ヘイトスピーチ問題」に関する新聞・雑誌記事を読んでおく
授業実施特記
第15回 内容
日本型人種主義、民族差別とヘイトスピーチ問題の歴史と現況
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義の内容を復習した上で、期末試験に向けた予習をする
授業実施特記