最終更新日:2017/02/03
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 月4
開講学部・学科等
科目コード 671316400 科目ナンバー
授業名 幼児教育学A
英文授業名 Education of Young Children A
担当教員 田中 謙

授業形態 講義、アクティブ・ラーニング
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業 幼児教育学B
教職課程科目
テーマ・キーワード 幼稚園における指導計画の作成と保育の在り方

授業の概要・ねらい 幼稚園における指導計画の作成と保育の在り方を学ぶため、幼稚園教育に関する基礎理論の講義と、グループでの保育検討を行う。
■授業のねらい
①幼稚園教育の基本を理解すること。
②幼稚園における指導が、幼児理解に基づく指導計画の作成、環境の構成と活動の展開、幼児の活動に沿った必要な援助、反省や評価に基づいた新たな指導計画の作成といった循環の中で行われること(文部科学省、2008)を理解すること。
③一人ひとりの子どもを理解し、適切な評価に基づいて保育を改善していくための基礎力を養うこと。
到達目標 ①幼稚園教育の基本について説明することができる。
②指導計画の作成の基本について説明することができる。
③保育を複眼的に検討することができる。
教科書と準備するもの 文部科学省.(2008).幼稚園教育要領解説.東京:フレーベル館. 190+税
国立教育政策研究所教育課程研究センター.(2005).幼児期から児童期への教育.大阪:ひかりのくに. ¥600+税
文部科学省.(2013)「幼稚園教育指導資料第1集 指導計画の作成と保育の展開」東京:フレーベル館.¥250+税
参考書 文部科学省.(2008).幼稚園教育要領.東京:教育出版 160
河邉貴子・赤石元子(監修).(2009).今日から明日へつながる保育:体験の多様性・関連性をめざした保育の実践と理論.東京:萌文書林. 2,200+税
河邉貴子(編著).(2008).新・幼稚園教育要領/新・保育所保育指針対応教育課程・保育課程論.東京:東京書籍. 1,600+税
評価の基準 ①幼稚園教育の基本について説明することができる。
②指導計画の作成の基本について説明することができる。
③保育を複眼的に検討することができる。
具体的評価方法 小テスト(50%)、ワークシート(観察記録、小レポートを含む)(50%)
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
これからもDVD等を活用し、保育の様子をご覧いただこうと思います。また、提出課題等へのフィードバックを通じて、どうすれば学習目標を達成できるのかを示していければと思います。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
幼稚園とはどんなところか
①授業の進め方についての確認を行う。
②幼稚園とはどんなところかを知る。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:幼児期に幼稚園や保育所等に通った経験がある場合は、そこで一日どの様な活動をしていたかを思い出し、登園から降園までを時系列にメモしてくること(箇条書き可)。また、印象に残っていること(行事や出来事等)があれば、メモしてくること。
復習:レポート作成のための調査を行うこと。
授業実施特記 準備等:メモ用紙。
レポート:遊びの中の学びについて具体例をレポートにまとめて提出すること。
第2回 内容
幼稚園教育要領の改訂の背景とポイント、幼児期の特性と幼稚園教育の役割
①幼稚園教育要領改訂の背景とポイント(総則、指導計画作成上の留意事項、子育ての支援と預かり保育の充実)について学ぶ。
②幼児期の特性と幼稚園教育の役割について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:『幼稚園教育要領』を予め読んでくること。また、幼稚園教育の目的(学校教育法第22条)を調べてノートに書いてくること。
復習:レポート作成のための調査を行うこと。
授業実施特記 準備等:ノート。
レポート:幼稚園での学びが小学校での学びにどのようにつながるのか、具体例をレポートにまとめて提出すること。
第3回 内容
幼稚園教育の基本
①幼稚園教育の基本(人格形成の基礎を培うこと、環境を通して行う教育、幼稚園教育の基本に関連して重視する事項、計画的な環境の構成、教師の役割)について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:『幼稚園教育要領解説』第1章第1節を予め読んでくること。
復習:ワークシート作成のための調査を行うこと。
授業実施特記 ワークシート:幼稚園教育の基本に関連して重視する事項について、ワークシートにまとめて提出すること。
第4回 内容
指導計画の作成と保育の展開①(指導計画作成の基本)
①指導計画作成に当たっての基本的な考え方について学ぶ。
②指導計画の作成の具体的な手順とポイントについて学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:『指導計画の作成と保育の展開』の第1章と第2章を予め読んでくること。
復習:ワークシート作成のための調査を行うこと。
授業実施特記 ワークシート:幼稚園と小学校との指導方法の違いについてワークシートにまとめて提出すること。
第5回 内容
指導計画の作成と保育の展開②(指導計画の意義と保育)
①指導計画の作成と保育の実際について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:『指導計画の作成と保育の展開』の第3章を予め読んでくること。
復習:ワークシート作成のための調査を行うこと。
授業実施特記 小テスト
ワークシート:指導計画の意義についてワークシートにまとめて提出すること。
第6回 内容
指導計画の作成と保育の展開③(指導計画の作成と保育の展開)
①指導計画の評価・改善のポイントと実際について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:『指導計画の作成と保育の展開』の第4章を予め読んでくること。
復習:小テストで間違えた箇所の確認を行うこと。
授業実施特記
第7回 内容
3歳児の発達の特徴と指導計画①(3歳児前半の保育)
①3歳児の発達の特徴を踏まえた指導計画の在り方を学ぶ。
②心のよりどころとしての保育者の役割について学ぶ。
③3歳児前半の保育の様子を見て記録をとる(DVD)。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:『幼児期から児童期への教育」』第3章第1節を予め読んでくること。
復習:ワークシート作成のための調査を行うこと。
授業実施特記 ワークシート:心のよりどころとしての保育者の役割についてワークシートにまとめ、提出すること。
第8回 内容
3歳児の発達の特徴と指導計画②(3歳児後半の保育)
①自己発揮を支える保育者の役割について学ぶ。
②3歳児後半の保育の様子を見て記録をとる(DVD)。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:『幼稚園教育要領解説』の付録、保育所保育指針第二章子どもの発達(Pp.276‐279.)を予め読んでくること。また、前回の保育記録を読み返しておくこと。
復習:ワークシート作成のための調査を行うこと。
授業実施特記 ワークシート:自己発揮を支える保育者の役割についてワークシートにまとめ、提出すること。
第9回 内容
4歳児の発達の特徴と指導計画①
①4歳児の発達の特徴を踏まえた指導計画の在り方を学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:『幼児期から児童期への教育』第3章第2節を予め読んでくること。
復習:授業を振り返り、4歳児の発達の特徴についてノートにまとめること。
授業実施特記 準備等:ノート。
第10回 内容
4歳児の発達の特徴と指導計画②
①4歳児の保育の観察記録をとる(DVD)。
②観察記録をもとに、保育を複眼的に検討する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:幼児にとって、友達とのいざこざや葛藤はどのような意味をもつのか、ノートにまとめてくること。
復習:ワークシート作成のための調査を行うこと。
授業実施特記 準備等:ノート。
ワークシート:友達とのかかわりを支える保育者の役割についてワークシートにまとめ、提出すること。
第11回 内容
5歳児の発達の特徴と指導計画①
①5歳児の発達の特徴を踏まえた指導計画の在り方を学ぶ。
②保育の記録をとるコツと読み取るコツについて学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:『幼児期から児童期への教育』第3章第3節を予め読んでくること。
復習:授業を振り返り、5歳児の発達の特徴についてノートにまとめること。
授業実施特記 準備等:ノート。
第12回 内容
5歳児の発達の特徴と指導計画②
①持続的な遊び集団と協同性との関係について学ぶ。
②5歳児の保育の観察記録をとる(DVD)。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:『幼児期から児童期への教育』第3章第4節を予め読み、幼小交流活動の意義について、ノートにまとめてくること。
復習:保育記録を読み直し、育ち合い学び合う5歳児の生活についてノートにまとめること。
授業実施特記 準備等:ノート。
第13回 内容
特別支援が必要な幼児の指導計画①、幼保一元化施設における教育課程の考え方
①特別支援が必要な幼児の指導計画について学ぶ。
②幼保一元化施設における教育課程の考え方について学ぶ。
③特別支援教育の観察記録をとる。(DVD)
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:『幼稚園教育要領解説』第3章を予め読んでくること。
復習:ワークシート作成のための調査を行うこと。
授業実施特記 ワークシート:特別支援教育で自己肯定感を育むための幼稚園のとりくみについてワークシートにまとめること。
第14回 内容
手遊び
①材料や道具がなくても幼児がその場でできる遊びのレパートリーを増やす。
②幼児に動作をわかりやすく教える方法を学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:材料や道具がなくても幼児がその場でできる遊びを調べ、ワークシートにまとめてくること。また、模擬保育ができるよう準備してくること。
復習:他の発表者が紹介した遊びを練習し、覚えること。
授業実施特記 準備等:模擬保育の準備物等。
第15回 内容
特別支援が必要な幼児の指導計画②
①発達障害の幼児の困難さと指導の具体的なスキルについて事例を通して学ぶ。
②特別支援教育の観察記録をとる(DVD)。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:自閉症、高機能自閉症、学習障害、注意欠陥/多動性障害の定義について調べてくること。
復習:到達目標に対し自己評価を行い、今後の学習計画を立てること。
授業実施特記