最終更新日:2017/03/18
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 水4
開講学部・学科等
科目コード 673306200 科目ナンバー
授業名 健康相談活動論
英文授業名 Health Consultation Activity
担当教員 桜井 美加

授業形態 講義
e-learning利用 manaba その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 健康相談活動

授業の概要・ねらい 本講義は、精神医学についての基礎的な知識を学ぶことで、将来子どもとかかわる仕事に就こうとしている人のために、より的確なアセスメントと介入を行う力が身につくことをねらいとしている。
到達目標 1.子どもの精神疾患について幅広く学び、それぞれの疾患の特性と介入方法について理解できる。
2.学校現場における、精神疾患に罹患した生徒たちに対する適切な助言とかかわりを行うことができるようになる。
3.上記の1,2について、自分の言葉で表現したり、考察をしたりすることができる。
教科書と準備するもの 森俊夫 2006 教師とスクールカウンセラーのためのやさしい精神医学①② ほんの森出版
参考書 下山晴彦 編 2009 よくわかる臨床心理学 ミネルヴァ書房
評価の基準 1.子どもの精神疾患について幅広く学び、それぞれの疾患の特性と介入方法について理解できるようになる。
2.学校現場における、精神疾患に罹患した生徒たちに対する適切な助言とかかわりを行うことができるようになる。
3.上記の1,2について、自分の言葉で表現したり、考察をしたりすることができるようになる。
具体的評価方法 定期テスト70%、平常点としてリアクションペーパ‐30%で評価する。定期テストは、精神医学の知識をどの程度理解できているかについて重点的に評価し、リアクションペーパーでは、精神医学についてどれだけよく考え回答できているかについて評価する。
授業評価アンケート
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特記

授業計画
第1回 内容
本健康心理学の講義では、おもに精神病理への知識について学ぶことを目指す。昨今、学校で勤務する教員、特に養護教諭が精神障害について学ぶことが求められているため、それらの知識を得るということにはどのような意味があるのか?などについて、ガイダンスも含め講義する。具体的には、精神疾患の分類についての診断マニュアルでみる方法や、異常心理学における心理機能の正常と異常の違いを多元的に理解することを学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:健康心理学についての入門書を目を通しておく。
復習:健康心理学に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第2回 内容
脳の働きと心の関連性について、ビデオを視聴しつつ学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:脳と心理学についての入門書を目を通しておく。
復習:脳の働きに関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第3回 内容
発達障害の子どもの理解と対応その1<注意欠陥多動性障害:ADHD>
ADHDの診断基準、薬物療法、および教育場面で役に立つと思われるADHDの認知特性に合わせた対応について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:発達障害の子どもの理解と対応その1<注意欠陥多動性障害:ADHD>
についての入門書を目を通しておく。
復習:発達障害の子どもの理解と対応その1<注意欠陥多動性障害:ADHD>
に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第4回 内容
発達障害のこどもへのかかわりとして、教育現場、特に特別支援教育の枠組みではどのようなことが行われているかについて、ビデオを視聴しながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:発達障害の子どもと特別支援教育についての入門書を目を通しておく。
復習:発達障害の子どもと特別支援教育に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第5回 内容
発達障害の子どもの理解と対応その2<広汎性発達障害:PDD>
自閉性障害およびPDDの診断基準、合併症、疫学について理解する。さらに、学校現場で適用できる、PDDへの新しい取り組みとしての療育プログラムとして、TEACH:Treatment and Education of Autistic and Related Communication Handicapped Childrenと、RDI:Relationship Development Interventionについて学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:発達障害の子どもの理解と対応その2<広汎性発達障害:PDD>
についての入門書を目を通しておく。
復習:発達障害の子どもの理解と対応その2<広汎性発達障害:PDD>
に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第6回 内容
小児期または青年期に初めて診断される精神障害について、破壊的行動障害、チック障害、場面緘黙、反応性愛着障害、常同運動障害について学ぶ。またそれらの行動が見られたときの対応についても学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:小児期または青年期に初めて診断される精神障害について、破壊的行動障害、チック障害、場面緘黙、反応性愛着障害、常同運動障害についての入門書を目を通しておく。
復習:小児期または青年期に初めて診断される精神障害について、破壊的行動障害、チック障害、場面緘黙、反応性愛着障害、常同運動障害
に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第7回 内容
気分障害について学ぶ。具体的には、大うつ病性障の身体的、生物学的要素、子どものうつ、躁うつ病への対応、双極性障害への対応について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:気分障害についての入門書を目を通しておく。
復習:気分障害に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第8回 内容
摂食障害の診断、原因、入院や外来における治療および心理学的介入について学ぶ。具体的には神経性無食欲症および神経性大食症とは何か、それへの介入方法としての家族療法や認知行動療法について学ぶ
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:摂食障害の診断、原因、入院や外来における治療および心理学的介入についての入門書を目を通しておく。
復習:摂食障害の診断、原因、入院や外来における治療および心理学的介入に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第9回 内容
不安障害について疾患別に理解し学ぶ。具体的には、パニック障害、全般性不安障害、恐怖性不安障害、強迫性障害、外傷後ストレス障害についての各症状と心理的援助の方法について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:不安障害、強迫性障害、外傷後ストレス障害についての入門書を目を通しておく。
復習:不安障害、強迫性障害、外傷後ストレス障害に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第10回 内容
ストレスによるこころとからだへの影響や関連性について学ぶ。また、身体性障害と解離性障害について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:身体性障害と解離性障害についての入門書を目を通しておく。
復習:身体性障害と解離性障害に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第11回 内容
物質関連障害について、薬物依存を中心に学ぶ。具体的には、物質誘発性障害を理解するための精神医学用語を解説し、物質依存や物質乱用への対応について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:物質関連障害についての入門書を目を通しておく。
復習:物質関連障害に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第12回 内容
パーソナリティ障害について学ぶ。具体的には、精神疾患マニュアルを参照しつつ、各障害の特性と対応について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:パーソナリティ障害についての入門書を目を通しておく。
復習:パーソナリティ障害に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第13回 内容
統合失調症の理解と対応その1
統合失調症に罹患している人が経験している世界を、生物学的、心理的、社会的にビデオ視聴を通して理解する。またその方々が、生活の中でどのように治療を受け、社会復帰に至っているか、そのプロセスについて学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:統合失調症の理解と対応についての入門書を目を通しておく。
復習:統合失調症の理解と対応に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第14回 内容
統合失調症の理解と対応その2
統合失調症に近い思春期妄想症など、思春期から発症するようになった統合失調症についての理解を深める。統合失調とは何か、統合失調症の類型、症状および心理的援助について学習する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:統合失調症の理解と対応についての入門書を目を通しておく。
復習:統合失調症の理解と対応に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記
第15回 内容
健康相談の在り方について、顕在化する症状と、多様な要因に注意を払い的確なアセスメントを行うための、子どもとのコミュニケーションのとりかた、家族へのアセスメントの方法について学び、まとめとする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:健康相談についての本を読んでおく。
復習:健康相談活動に関する授業中の疑問点などをまとめておく。
授業実施特記