最終更新日:2017/03/30
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 月3
開講学部・学科等 理工
科目コード 641033300 科目ナンバー SEM03720
授業名 塑性加工学
英文授業名 Technology of Plasticity
担当教員 清水 透

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
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後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード

授業の概要・ねらい 「授業の狙い」
 金属材用の力学的、塑性変形挙動について学び、その性質を利用した重要な素形材加工法である、塑性加工について学ぶ。塑性加工には圧延や鍛造、絞り加工や打ち抜き加工など多様な加工法があるがその加工法、利用法ついても系統的に学ぶ。

「到達目標」
 鉄鋼を中心とした金属材用の力学的性質について学び、その強度、塑性変形について学ぶ。
 塑性力学の初歩、その考え方について学ぶ
 塑性加工法の種類、その特長、利用法について学ぶ。
参考書 塑性加工(鈴木弘,編、裳華房)
工程順でわかる初めての鍛造(清水透、日刊工業新聞社)
評価の基準 金属の塑性変形の特長について説明できる。
金属の塑性変形を弾性変形と比較して述べることができる。
各種塑性加工法の概要について理解している。また、その特徴と実際の応用先について理解している。
 
具体的評価方法 平常点、授業中の小テスト50% 定期試験 50%
到達目標 実際の生産現場において塑性加工が、どのような理論、装置を用いて行われているかを理解できる。塑性加工を使うべき製造工程を指示できる。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
初めての講義であり、アンケートフィードバックは実施できないが、将来の実務で役に立つ授業を心掛けたい。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
塑性加工の概要
鍛造から始まる加工の歴史、および、現在利用される様々塑性加工法、生産技術としての塑性加工の現状について話す。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第2回 内容
塑性加工される材料 鉄鋼材料 
塑性加工される金属は鉄鋼材料が中心である。鉄鋼の生産方法と、その材料が素形材となるまでの塑性加工の役割、および塑性加工で利用される材料の特長について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第3回 内容
塑性加工される材料 その他の金属材料、加工するための材料
アルミニウムを中心とした塑性加工される非鉄材料の生産方法、および、生産における塑性加工の役割について講義する。また、塑性加工されるこれらの材料の特長についても述べる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第4回 内容
塑性の力学 (材料試験を中心に)
金属塑性変形の特長、および、材料試験も含めた評価方法を、材料力学との違いから講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第5回 内容
塑性の力学 (連続体力学から)
塑性の力学について、弾性力学の違いから講義する。また、塑性力学の概要について易しく講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第6回 内容
塑性の力学 塑性加工の解析
塑性加工にける加工力の評価は、その現象を理解する上で重要である。スラブ法、上解法、すべり線場法といった加工力解析法について解説し、また、最近の加工法である有限要素解析についても、その概要について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第7回 内容
塑性加工のトライボロジー
塑性加工においてその加工でのまさつの理解は重要である。圧延加工、鍛造加工での摩擦現象について概説し、その潤滑方法、評価方法について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第8回 内容
塑性加工法 圧延加工
圧延加工は最も重要な塑性加工法である。圧延加工での装置や、圧延加工独特の現象、原理等について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第9回 内容
塑性加工法 押し出し加工、引き抜き加工
押し出し、引き抜き加工は圧延加工と同じく連続加工である。加工法そのものは単純であるが、実生産加工として極めて重要な加工法である。その加工法、装置、および最新の加工法等について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第10回 内容
塑性加工法 鍛造-1
鍛造は最も古い塑性加工法である。熱簡鍛造を中心にその加工法、加工装置、および工程設計の方法について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第11回 内容
塑性加工法 鍛造-2
新しい鍛造方法として冷間鍛造や精密鍛造が注目され、ギア等の部品も冷間鍛造で作成が可能になってきている。冷間鍛造を中心にその装置、技術について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第12回 内容
塑性加工法 プレス加工、絞り加工
プレス加工は電気製品から自動車のボディーの製造まで利用される方法である。その工業的意味は大きく、物作りに直結した技術である。その手法の特長、金型等の設計法について講義する
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第13回 内容
塑性加工法 打ち抜き、せん断加工
打ち抜き加工は板材から任意の部品を作成する、単純な加工法であり、厳密な意味での塑性加工と若干異なるが、製品生産に最も多用される加工法である。この加工法の概要、さらにはファインブランキングの新しいせん断加工等について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第14回 内容
塑性加工法 特殊塑性加工
塑性加工には、パイプをそのまま膨らませる加工、電磁力や爆発力を利用する加工法、その他の加工法存在し、その特徴を生かした加工法として利用されている。ここではこれらの特集加工法をまとめて、その加工法の特長等を講義する。

授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記
第15回 内容
塑性加工法 逐次加工
鍛造を中心に、一部分を徐々に加工する方法、逐次加工が注目されている。これらの技術はIoTの進歩の中、最近あらためて注目を集め始めた塑性加工技術である。それらの技術を中心に、その最新の技術動向について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業の復習、および、授業での出題課題を行う。
授業実施特記