最終更新日:2017/03/14
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)通年 開講時限 金3
開講学部・学科等 大学院
科目コード 032060800 科目ナンバー
授業名 ヨーロッパ思想史研究講義
英文授業名 European History of Thoughts
担当教員 生方 淳子

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード 西洋哲学、科学認識論、エピステモロジー、倫理

授業の概要・ねらい 古代ギリシャから現代にいたるまで、哲学的問いがどのように社会科学的探究へと結びつき、どのような相互作用をとおして発展してきたかを探る。
イオニアの自然哲学から始まった世界への問いかけは、ソクラテスによって自己への問いかけへと反転し、プラトンを経てアリストテレスにより諸学の体系化へと発展した。ヨーロッパ思想は、以降25世紀にわたってこの基盤の上で自問と批判と発展を続けてきたと言える。授業では、その過程を時系列に沿ってたどると同時に、時代を超えた認識論的問いや倫理的問いを提出し、討論によって受講者の思考探索を促していく。
到達目標 受講者が各自そのテーマに関して十分な知識を身につけたうえで自らの問題意識を明確化し、それに関する独自の調査研究を行って自分自身の考え方を深められるようになること。
教科書と準備するもの プラトン『国家』(岩波文庫)、アリストテレス『形而上学』(岩波文庫)、『政治学』(岩波文庫)、『詩学』(岩波文庫)、アウグスティヌス『神の国』(岩波文庫)、モンテーニュ『エセ―』(白水社)、デカルト『情念論』(岩波文庫)、パスカル『パンセ』(岩波文庫)、ケネー『経済表』(岩波文庫)、ヴォルテール『寛容論』(中公文庫)、ヘーゲル『精神現象学』(平凡社ライブラリー)、フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(中公文庫)、サルトル『存在と無』(ちくま学芸文庫)、サルトル『弁証法的理性批判』(人文書院)など
参考書 コーンフォード『ソクラテス以前以後』(岩波文庫)、ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』(岩波文庫)、熊野純彦『西洋哲学史』(岩波新書)、岩崎武雄『西洋哲学史』(有斐閣)など
評価の基準 授業で取り上げた哲学思想についての知識を十分に消化吸収できたかどうかはもちろんのこと、自ら問いを立てる力、その問いをめぐって自ら調査し、思考する力がどの程度身についたかを見る。
具体的評価方法 毎回の授業への取り組み、討論への参加度と発言内容、レポートによって判断する。
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対象外
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
序論 ヒトとは何か?ヒトとそれ以外の生物とを決定的に分かつものは何か?

第16回 内容
秋期序論 決定論的世界観から不確実性受容の上に成り立つ学的探求へ
授業時間外における学修(予習・復習等) 事前に、西洋哲学史に関して今まで自分の読んだ本のリストを作成しておく。
授業後は内容を復習し、疑問点等を明らかにしておく。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第2回 内容
ミュートスからロゴスへ―神話的世界観から合理的世界観への紆余曲折 第17回 内容
ルネサンス哲学 ― 自由意志の発見と自由検討の精神の芽生え
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第3回 内容
イオニアにおける自然界と宇宙への問い ― 物質の成り立ちと変転への驚異的直観
第18回 内容
マキャベリ ― 『君主論』に託した民主制の素描
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第4回 内容
ソクラテスにおける自己への問い ― 反省的意識の自己証明 第19回 内容
イタリア・ルネサンスからフランス・ユマニスムへ ― モンテーニュ
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第5回 内容
プラトンにおける「不滅の魂」と死後の世界への旅
第20回 内容
デカルト ― コギトと普遍数学が告げる近代科学の黎明
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第6回 内容
プラトンによる理想国家― なぜ賢人政治が望ましいのか 第21回 内容
パスカルの「幾何学的精神と繊細な精神」を認識論的に読むならば
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第7回 内容
アリストテレスにおける学問の体系化と序列化
第22回 内容
啓蒙の世紀 ― フィロゾフたちとケネーの『経済表』
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第8回 内容
アリストテレスによる理想国家 ― なぜ共和政が優れているのか 第23回 内容
実証主義 ― 「科学を哲学とする」オーギュスト・コント
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第9回 内容
ヘシオドスとトゥキュディデス ― 物語られる歴史と記録される史実
第24回 内容
科学の世紀における観念論の意味 ― カントとヘーゲル
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第10回 内容
ギリシャ世界の崩壊と懐疑・禁欲・快楽 ―「世界市民」の誕生 第25回 内容
哲学から離反し自然科学を範と仰ぐ人間諸科学
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第11回 内容
ネオ・プラトニズム ― 超越と絶対性への志向
第26回 内容
フッサールの危機感 ― 諸学よ、コギトに帰れ
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第12回 内容
アウグスティヌスと教父哲学 ― 教会による科学弾圧の根底に何があるか 第27回 内容
フランス・エピステモロジー ― 科学認識論の系譜
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第13回 内容
「存在論的証明」の論理と自律的論理
第28回 内容
サルトルとレヴィ=ストロース ― 他律的構造か主体的選択か
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第14回 内容
「普遍論争」の認識論的意義 第29回 内容
哲学と経済学の接点―「自生的秩序」、行動経済学、存在論的平等と経済的格差
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。 授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容に関連して、自分でリサーチをし考察を深める。
授業実施特記 授業実施特記
第15回 内容
春期総まとめ 神学的思考と科学的思考のはざまで 第30回 内容
年間の総まとめ
授業時間外における学修(予習・復習等) 半期間の授業内容を振り返り、疑問点や関心を持った点などを整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 1年間の授業内容を振り返り、特に関心をもったテーマについて、リサーチと考察を進めていく。
授業実施特記 授業実施特記