最終更新日:2017/01/26
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 月5
開講学部・学科等
科目コード 661069000 科目ナンバー
授業名 行政法A
英文授業名 Administrative Law A
担当教員 小橋 昇

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
憲法A、憲法B
後続関連授業 税と生活、社会福祉と法
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 法律による行政、行政活動、行政救済、行政手続

授業の概要・ねらい  行政組織、行政の活動、行政救済、行政手続について講義する。行政法は、公務員試験や資格試験の出題科目として理解されているが、われわれの市民生活をはじめ、営業規制や産業規制など現代ビジネスにも関わる重要な法の一分野である。また、近年の地方分権、中央省庁改革、情報公開など、行政法を取り巻く環境も大きく変化している。この意味で、公務員試験の受験者だけでなく、民間企業を志望する学生にも学んでほしい。
到達目標 ①行政活動と行政救済手続を理解することにより、行政法の問題を判断できる能力を身につけることができる。
②各種資格試験や公務員試験に対応できる能力を身につけることができる。
教科書と準備するもの 三好・仲地・藤巻・小橋・前津・木村著『ベーシック行政法【第2版】』(法律文化社、2015年、2,800円)、必要に応じてプリントを配布する。六法は、毎回持ってくること。
 
参考書 『行政判例百選Ⅰ、Ⅱ[第6版]』(有斐閣別冊ジュリスト、2012年)
評価の基準 ①行政法上の基本的概念を正確に理解できているか。
②重要な判例を理解できているか。
 以上の点を確認するために、授業中に質問し、定期試験の解答内容で評価する。
具体的評価方法 春期と秋期の定期試験(90%)、授業中の発言(10%)で評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
行政法は理解しにくいという指摘を受けているため、授業では、具体例を挙げながら、わかりやすく説明したい。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
授業の年間計画の説明
 教科書、参考書、六法、判例集などを紹介するとともに、授業の目標と評価方法も説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)シラバスに目を通しておくこと。
(復習)行政法を学ぶ意義を確認すること。
授業実施特記
第2回 内容
行政と行政法
 行政の概念、行政法の対象、行政法の学習の仕方について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書1~9頁を読み、行政の役割と行政法の役割をまとめておこう。
(復習)行政の活動がわれわれの生活の隅々まで及んでいること、行政の活動を統制することが行政法の重要な役割であることを理解しよう。
授業実施特記
第3回 内容
行政法の基本原理
 法律による行政の原理、法源、法の一般原則を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書10~25頁を読み、行政法の基本原理と行政法にはどのような法源があるかをまとめておこう。
(復習)法律による行政の原理、法源の種類を理解しよう。
授業実施特記
第4回 内容
行政上の法律関係
 権力関係と非権力関係、公法と私法の二元論、特別権力関係論を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書26~33頁を読み、行政上の法律関係にはどのような種類があるかをまとめておこう。
(復習)行政法では、特に権力関係が重要であり、どのような具体例があるか、理解しよう。
授業実施特記
第5回 内容
行政主体と行政機関
 行政主体と行政機関、権限の委任と代理を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書39~45頁を読み、行政主体と行政機関にはどのような違いがあるかをまとめておこう。
(復習)行政主体と行政機関の種類と、権限の委任と代理の相違を理解しよう。
授業実施特記
第6回 内容
行政行為の概念と分類
 行政行為の概念、行政行為の特色、行政行為の分類を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書83~89頁を読み、行政行為の特色と種類をまとめておこう。
(復習)行政の活動の中で、最も重要なものが行政行為であり、行政行為にはどのような種類があるか、具体例とともに理解しよう。
授業実施特記
第7回 内容
行政行為の特殊効力
 行政行為には、拘束力、公定力、不可争力、不可変更力、自力執行力があるが、その内容と意義を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書84~87頁を読み、行政行為の特殊効力をまとめておこう。
(復習)行政行為の特殊効力の概念とその効力がなぜ存在するかを理解しよう。
授業実施特記
第8回 内容
行政裁量
 覊束行為と裁量行為の相違、裁量が認められる具体例、司法審査の方法を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書90~94頁を読み、覊束行為と裁量行為の違いをまとめておこう。
(復習)覊束行為と裁量行為は、法律の規定の仕方によること、司法審査の方法に違いが出てくることを理解しよう。
授業実施特記
第9回 内容
行政行為の瑕疵、取消しと撤回
 瑕疵ある行政行為とは何か、無効の行政行為と取り消すことのできる行政行為の相違、行政行為の取消しと撤回を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書97~103頁を読み、行政行為の瑕疵、取り消しと撤回をまとめておこう。
(復習)行政行為の瑕疵が違法と不当であり、瑕疵ある行政行為が無効と取消しに分けられるが、その基準が何かを理解しよう。
授業実施特記
第10回 内容
行政行為の附款
 附款の種類と具体例、附款の限界を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書95~96頁を読み、附款の種類と具体例をまとめておこう。
(復習)行政行為に附款が付されている例が多いが、その理由を理解しよう。
授業実施特記
第11回 内容
行政立法
 行政立法の法規命令と行政規則の種類とその相違を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書68~76頁を読み、行政立法の種類をまとめておこう。
(復習)法規命令と行政規則の相違、行政立法の必要性を理解しよう。
授業実施特記
第12回 内容
行政計画、行政契約、行政指導
 行政計画の法的性質と法的統制の仕方、行政契約の種類、行政指導の種類と法的限界を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書77~82頁、125~143頁を読み、行政計画、行政契約、行政指導の例をまとめておこう。
(復習)行政計画、行政契約、行政指導と、行政行為がどのように異なるかを理解しよう。
授業実施特記
第13回 内容
行政上の強制執行
 行政強制の種類、即時強制、行政調査を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書104~118頁を読み、行政上の強制執行の種類、例をまとめておこう。
(復習)行政上の強制執行の要件と手続、具体例を理解しよう。
授業実施特記
第14回 内容
行政罰
 行政刑罰と秩序罰の手続と例、その他の制裁措置を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書118~124頁を読み、行政罰の種類をまとめておこう。
(復習)行政罰の手続と具体例を理解しよう。
授業実施特記
第15回 内容
情報公開法・個人情報保護法
 情報公開制度、特に不開示情報と、行政機関個人情報保護法の内容、救済手続について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書160~172頁を読み、情報公開制度、個人情報保護制度をまとめておこう。
(復習)情報公開法の内容、特に不開示情報とは何か、行政機関個人情報保護法の内容を理解しよう。
授業実施特記