最終更新日:2017/09/10
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 金3
開講学部・学科等
科目コード 673500800 科目ナンバー
授業名 社会科特論B
英文授業名 Topics in Social Studies B
担当教員 國分 重隆

授業形態 講義、アクティブ・ラーニング
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 社会科概論
教科教育法(社会)
社会科特論A
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
社会科概論
教科教育法(社会)
社会科特論A
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 単元の授業構想(素材の収集と教材化、学習指導案の作成)、県内の特色ある地域の授業展開の視点

授業の概要・ねらい 社会科概論や教科教育法(社会)、社会科特論Aの学んだ、学習指導案作りと授業実践に必要な要素を意識しながら、東京都小笠原村を事例にした新たな単元の開発にチャレンジする。
※小笠原村の資料の収集
※社会科特論Aの学習を生かし、4年生の「県内の特色ある地域の学習」に活用できる内容の吟 味、教材内容選択の基準に従って、収集した資料を選択し、教材構造を考え、教材化する。
※知識の構造図を基に、学習指導要領と学習単元のねらい、学習内容を構造的に把握する。
※社会的な見方・考え方を意識しながら教材の位置づけを考え問題解決型の学習過程を組む。
※教師の発問等の働きかけ、児童の反応を予測した学習活動の工夫、学習形態の工夫、評価の 手立てを明確にした授業を組み立てる。
到達目標 (1)単元の授業作りのための教材開発と授業作りのポイントに基づいた学習指導案が作成できる。
(2)指導案作りの過程で、その質を上げるための意見が、この講義やこれまでの関連する講義を受講し、蓄えた社会科の実践に関わる知識を基に発言できる。
教科書と準備するもの 文科省のホームページより、次期小学校学習指導要領(案)第2節社会を各自コピーし用意する。(社会科特論Aの受講者は、講義で使用していたものでよい)
文科省 小学校学習指導要領社会(現行のもの、コピーでも可)
※関連するプリントを配布したものをファイルに綴じ持参する。
※社会科特論A受講者は、講義で使用したファイルを持参
※インターネットなどを基に集めた小笠原諸島の情報
参考書 なし
※ただし、小笠原の産業、歴史、自然、人々の暮らし等に関する出版物などは、必要に応じて各自で購入しておく。
評価の基準 ○グループ内の話し合いへの参加状況とグループ内及び全体での討議の場面での各自の意見の表出の回数と質が高まっているか。
○講義を通して得た学びが生きている。
○進んで情報収集した結果が生きている。(各自の分担部分から)
○グループの作業が、授業実践として実現可能な成果に至っているか。等
具体的評価方法 ○グループ作業・発表、グループの話し合いの中での発言、全体での提案の場における各自の考えの発表の内容を話し合いの場や発表のために準備したレポートの内容、各時間の自己評価から評価する。
○各自の分担部分には必ず記名させ、ワークシートの記述とともに評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
社会科特論Aのアンケート結果と合わせ、教材そのもののレベルの妥当性を見直し、改善を図り、その後の授業に生かす。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション
社会科特論Bの目的と15回の授業計画について説明し、グループ編成を行う。
<15回の授業の概要>
○最終的には、グループごとに学習単元の開発をすること
○4年生の「県内の特色ある地域」についての学習単元の開発を、東京都の小笠原村を事例に行う。(そのための資料収集、授業づくりに必要な要素と学習内容選択の基準に従った教材化、学習指導案づくり)
○グループごとにできた学習指導案に従って模擬授業を行う。
※著作権等に関わりそうな資料については、出典と資料の内容を文章で紹介できるようにする。⇒実際に授業をつくる段階で、必要に応じて教師の方で許可を得るようにする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:4年生の「県内の特色ある地域」の学習単元を小笠原村(小笠原諸島)を事例にすることを意識して、教材化できそうな資料を収集する。
※インターネット、小笠原村ホームページなどから集める。
授業実施特記
第2回 内容
教材づくりー1(資料集めと整理)
4年生の「県内の特色ある地域」の学習単元で取り上げられている要素と学習内容選択の基準に合わせて、小笠原村に関して集めた資料を整理していく。
 ※個別による作業の推進
 ※グループでの情報交換
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習・予習:ワークシートの項目に従って、小笠原村を事例にして授業を行うための要素と内容選択の基準に従って、自分が収集した情報を整理してくる。
授業実施特記
第3回 内容
教材づくり―2(情報の共有・集約と整理)
小笠原村に関して、教師が集めた資料も併せて、要素と内容選択の基準をもとにグループ内で話し合い、整理する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習・予習:この段階で持った小笠原村に対するイメージをワークシートにまとめ、グループでつくる学習指導案の①単元名 ②単元の目標 ③単元の評価計画を考えてくる。
授業実施特記
第4回 内容
学習指導案作りー1
社会科特論Aの成果なども活用し、グループごとに話し合いながら、学習指導要領や社会的な見方・考え方なども考慮して学習指導案を作る。
①単元名 ②単元の目標 ③単元の評価計画
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習・予習:学習指導案についての話し合いも参考にしながら、単元の指導観について役割を分担して考えてくる。(単元観、教材観(教材構造、知識の構造図))
授業実施特記
第5回 内容
学習指導案作りー2
社会科特論Aの成果なども活用し、グループごとに話し合いながら、学習指導要領や社会的な見方・考え方なども考慮して学習指導案を作る。
④指導観(単元観、児童観(省略)、教材観(教材構造、知識の構造図))
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:グループでの話し合いをもとに、自己の分担部分を修正してくる。
予習:教師の提示する学習過程に合わせて、指導計画を考えてくる。
授業実施特記
第6回 内容
学習指導案作りー2
社会科特論Aの成果なども活用し、グループごとに話し合いながら、次期学習指導要領(案)や社会的な見方・考え方なども考慮して学習指導案を作る。
⑤指導計画づくり ⑥指導計画に合わせた資料の精選と加工(資料集づくり)
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習・予習:指導計画に合わせた学習資料の加工を分担に従って進めておく。
授業実施特記
第7回 内容
学習指導案作りー3
社会科特論Aの成果なども活用し、グループごとに話し合いながら、学習指導要領や社会的な見方・考え方なども考慮して学習指導案を作る。
⑤指導計画づくり ⑥指導計画に合わせた資料の精選と加工(資料集づくり)
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:学習指導案の検討をもとに、各自の分担部分で修正を必要とする部分を直してくる。
予習:本時の展開案について、資料の活用のさせ方、話合のさせ方なども含めた展開案を考えてくる。
授業実施特記
第8回 内容
学習指導案作り―4
社会科特論Aの成果なども活用し、グループごとに話し合いながら、学習指導要領や社会的な見方・考え方なども考慮して学習指導案を作る。
⑦本時案作り ⑧模擬授業を意識した本時の授業展開についての話し合い。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:グループの学習指導案を再度見直してくる。
予習:本時の展開案を見直し、より子供たちが関心を示し、主体的に授業参加する展開の中身を考えてくる。
授業実施特記
第9回 内容
学習指導案作り―5
社会科特論Aの成果なども活用し、グループごとに話し合いながら、次期学習指導要領(案)社会の内容や社会的な見方・考え方なども考慮して学習指導案を作る。
⑦本時案作り ⑧模擬授業を意識した本時の授業展開についての話し合い。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習・予習:本時案の話し合いに従って割り振られた役割がスムーズにこなせるように、模擬授業案を見直し、練習してくる。
授業実施特記
第10回 内容
模擬授業準備
(1)ここまでの学習成果をもとに模擬授業の準備をする。
①提示資料について(見方、捉えさせたい内容) ②本時のねらい、展開について ③学習活動、発問、指示など ④授業者、児童役などの役割分担
(2)グループごとに練習する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習・予習:本時案の話し合いに従って割り振られた役割がスムーズにこなせるように、模擬授業案を見直し、練習してくる
授業実施特記
第11回 内容
模擬授業による学習成果発表ー1
グループごとに、模擬授業形式で、ここまでの学習成果を発表する。
①グループによる発表(本時についての説明、一番の工夫点、その場面を模擬授業で見せる)
②他のグループからの評価(よかったところ、参考にしたいところ、さらに工夫したいところ、改善した方がよいところ)
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:発表グループの良かったところをワークシートにまとめてくる。
予習:次のグループの発表資料を読んでくる。
   自分の分担部分を練習してくる。
授業実施特記
第12回 内容
模擬授業による学習成果発表ー2
グループごとに、模擬授業形式で、ここまでの学習成果を発表する。
①グループによる発表(本時についての説明、一番の工夫点、その場面を模擬授業で見せる)
②他のグループからの評価(よかったところ、参考にしたいところ、さらに工夫したいところ、改善した方がよいところ)
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:発表グループの良かったところをワークシートにまとめてくる。
予習:次のグループの発表資料を読んでくる。
   自分の分担部分を練習してくる。
授業実施特記
第13回 内容
模擬授業による学習成果発表ー3
グループごとに、模擬授業形式で、ここまでの学習成果を発表する。
①グループによる発表(本時についての説明、一番の工夫点、その場面を模擬授業で見せる)
②他のグループからの評価(よかったところ、参考にしたいところ、さらに工夫したいところ、改善した方がよいところ)
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:発表グループの良かったところをワークシートにまとめてくる。
予習:次のグループの発表資料を読んでくる。
   自分の分担部分を練習してくる。
授業実施特記
第14回 内容
グループの学習成果の精度をさらに上げる
模擬授業を通して見えてきた不十分な部分、改善した方が良い部分などを補正し、指導案と資料集の精度をさらに上げる努力をする。
①自分たちの学習成果の課題を話し合い、整理する。
②役割分担し、グループの学習制度の成果を上げる作業をする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:全グループの資料を見直しておく。
予習:教師が出した「課題」を読み、自分の意見をまとめておく。
授業実施特記
第15回 内容
出来上がった学習指導案と資料集を基に感想を述べあう
①他のグループの成果物を見て、自分のグループと比較しながら感想や質問を述べあい、学びを深める。
②教師が提示する、今後の小笠原村の抱える課題についての、問いを全体で話し合う。(観光重視か、自然保護重視か、世界遺産の島としてのこれからの在り方)
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:互いのグループの学習指導案と資料集をファイリングし、自分が教師になった時に活用できるように表紙を付けて指導資料化する。
授業実施特記