最終更新日:2017/04/13
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 月2
開講学部・学科等 法・政経・理工・文・経営
科目コード 120100600 科目ナンバー
授業名 経済学B
英文授業名 Economics B
担当教員 助川 成也

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業 マクロ経済学、ミクロ経済学
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 日本経済、GDP、市場、為替相場

授業の概要・ねらい 経済学Bでは、政経学部のみならず、他の学部生も受講することから、今後、新聞の経済面をより興味を持ち、且つ面白く読めるよう、経済面での理解を助ける授業を行います。
前半では主な理論とその概要を出来る限りシンプルに、分かり易く説明します。中盤から後半では、普段、新聞等で目にしている時事問題を中心に解説します。特に本講義では、国内外の経済状況やビジネスを見る際に、より整理・理解できるよう、現在の経済学での考え方やツールを提供します。
また、学生が専門科目である国際経済に円滑に入れるよう、国際経済活動のうち直接投資について、無理なく直接投資理論、実態を学びます。
到達目標 ①経済の基礎的な概念、用語、仕組み等を習得し、特にその視点から日本経済を現状を説明する。
②海外直接投資を中心に、国際化の進展と課題、現代の国際経済が直面する課題について理解する。
教科書と準備するもの 日経ビジネス編『日本経済入門』 、日経BP社(2014).
各回、レジュメを配布します。
参考書 助川成也・高橋俊樹編著『日本企業のアジアFTA活用戦略~TPP時代のFTA活用に向けた指針~』、文眞堂(2016)
平口良司『マクロ経済学』、有斐閣ストゥディア(2015)
伊藤元重『ゼミナール 国際経済入門-改定3版-』日本経済新聞社(2005)
評価の基準 ①経済の基礎的な概念、用語、仕組み等を習得し、特にその視点から日本経済を現状を説明することが出来る。
②海外直接投資を中心に、国際化の進展と課題、現代の国際経済が直面する課題について理解し、説明することが出来る。

具体的評価方法 定期試験時のテスト(70%)、授業時の時事テーマでの小論文(30%)
授業評価アンケート
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受講生へメッセージ
経済が主な専門ではない学生も理解しやすいように、基礎的な概念、用語、仕組みを丁寧に説明します。また、国際化の進展と課題、現代の国際経済が直面する様々な問題について取り上げ、学生の皆さんに分かり易く講義します。
単位互換
特記 進度は受講生の理解度や難易度に応じて、適宜調整、変更します。

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
授業の進め方、授業全体の概要を説明します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:当科目のシラバスを読んでおくこと。
復習:授業全体についての疑問があれば、整理しておく。
授業実施特記
第2回 内容
経済学とそれを学ぶ意味
経済学をどうして学ぶのか、我々にとってどのように役立つのか、を説明します。

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:教科書のP86-99を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:経済学の主な枠組み、10大原理等について再整理し、理解を深めてください。
授業実施特記
第3回 内容
経済学の主要な担い手と理論、モデル
現在の経済学に影響を与えた主要な経済学者とその理論、唱えた枠組みを解説します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:教科書のP100~115を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:経済学に影響を与えた経済学者とそれらが唱えた理論の概要を整理し、理解を深めてください。
授業実施特記
第4回 内容
比較優位の原則とゲーム理論
なぜ貿易を行うのか?。これを「比較優位の原則」(リカード・モデルとヘクシャー=オリーン・モデル)で理解します。また、「ゲーム理論」についても解説します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:教科書のP116-121、P136-141を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:各々の理論を繰り返し読み、理解を深めてください。
授業実施特記
第5回 内容
経済と国内総生産(GDP)
経済とは何か、また商品の価格はどのように決まっていくのか、GDPは何を示すか、を解説します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:教科書のP8-19を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:価格の決定要因、GDPで何がわかるのかを再整理し、理解を深めてください。
授業実施特記
第6回 内容
GDPと経済成長
GDPはどのように算出するのか、また経済成長の要因を解説します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:教科書のP20~33を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:GDPの算出方法を理解した上で、経済成長を促す要因について理解を深めてください。
授業実施特記
第7回 内容
物価(インフレとデフレ)と失業
物価と景気、失業の関係、インフレとデフレについて学びます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:教科書P210-215、P192-199を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:インフレとデフレはなぜ起きるのか、失業率との相関関係について整理し、理解を深めてください。
授業実施特記
第8回 内容
経済に対する政府の役割
政府が経済に果たす主に3つの役割、「大きな政府」と「小さな政府」について学びます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:教科書P34-41を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:「大きな政府」と「小さな政府」の特徴を整理し、理解を深めてください。
授業実施特記
第9回 内容
銀行と中央銀行、その役割
銀行の経済への役割について、また中央銀行である日本銀行が金融政策においてどのような役割を果たしているのか解説します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:教科書のP42-55を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:市中銀行と中央銀行、各々の経済面での役割を整理し、理解を深めてください。
授業実施特記
第10回 内容
株式市場の役割
「直接金融」と「間接金融」の違い、株価の変動要因等について解説します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:教科書のP56-63を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:株式市場の変動の背景、景気との関係について整理し、理解を深めてください。
授業実施特記
第11回 内容
円と外国為替相場
外国為替相場の果たす役割、円高、円安など為替レートが変動する要因、その影響などを解説します。

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:教科書のP78-82を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:為替の役割、変動の要因などを整理し、理解を深めてください。
授業実施特記
第12回 内容
貿易立国「日本」(国際収支の中の貿易収支)
長年、貿易立国と言われ、貿易黒字を積み上げてきた日本。しかし近年、貿易赤字になる場面も見られます。国際収支を見ながら、その構成要素の一つである貿易収支を考えます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:教科書のP64-69を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:国際収支の枠組み、構成を整理し、理解を深めてください。
授業実施特記
第13回 内容
多国籍企業と直接投資
生産要素である企業を取り上げ、国際要素移動が起こる理由と影響について、プロダクト・サイクル論、雁行形態論等を紹介しながら学びます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:新聞記事で日本企業の海外進出事例を集め、進出の背景を整理しておくこと。
復習:企業の海外展開が、受入国、投資国それぞれにどのような機会を提供するか確認してください。
授業実施特記
第14回 内容
GATTからWTO、そしてFTAへ。地域貿易協定の現状と制度
戦後生まれたGATTからWTOへの発展的改組、そして地域貿易協定FTAについての変遷を解説します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:教科書P216-223を読み、キーワードや不明な語句について予め調べておくこと。
復習:GATT、WTO、自由貿易協定と関税同盟、共同市場、経済同盟などでどのような特徴があるか、整理してください。
授業実施特記
第15回 内容
授業のまとめと試験
これまで授業全体を通して学んだ内容を振り返り、その後、理解度を確認するために試験を行います。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:これまで配布したプリントや教科書で不明な点がないように確認すること。
復習:試験での課題について、教科書で確認してください。
授業実施特記