最終更新日:2017/04/19
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)通年 開講時限 水2
開講学部・学科等 大学院
科目コード 062001500 科目ナンバー
授業名 企業犯罪法講義
英文授業名 Corporate Criminal Law
担当教員 飯田 昭夫

授業形態 講義、アクティブ・ラーニング
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
産学連携論
後続関連授業
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード 企業犯罪 知財犯罪 特許権侵害罪 営業秘密漏洩罪

授業の概要・ねらい 現代社会における企業活動の逸脱と刑事法的コントロールの在り方について、知的財産権を侵害する違法行為について的を絞り知識を深めることを目的とする
刑事法の基礎を前半で学び、後半で、特許権侵害罪・意匠権侵害罪・商標権侵害罪・著作権侵害罪・営業秘密漏洩等不正競争防止法で定める不正競争行為に関する罪、秘密を漏らした罪、秘密保持命令違反の罪、詐欺の行為の罪、虚偽表示の罪、偽証の罪など事例を参考にしながら議論する。
到達目標 知的財産権に関する刑事犯の基本的概念が理解できていること。特に営業秘密漏洩罪については具体的対応についても理解できていること
教科書と準備するもの 刑法概説 裁判所職員総合研修所監修(司法協会)・ 工業所有権法逐条解説 第19版 (特許庁:ダウンロード可)
参考書 特許刑事法 石川惣太郎著  (発明協会)
評価の基準 ①知的財産権に関する刑事犯についての基本的な概念を理解できているか。
②民事事件と違いについて理解できているか。
以上の点を確認するために授業中に質問し、春期と秋期のレポートの内容で評価する。
 
具体的評価方法 春期と秋期のレポート(80%)、授業中の発言(20%)で評価する。

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ディスカッションを多くする。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
この講座で得た知識が社会でどのように使われるかの概括的な説明をする。
第16回 内容
故意犯・実施をめぐる錯誤・既遂犯刑などについて
授業時間外における学修(予習・復習等) 特になし。 授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当部分を理解しておき、復習としてまとめておく
授業実施特記 授業実施特記 講義形式
第2回 内容
刑事法の基礎(罪刑法定主義、故意等)について 第17回 内容
詐欺の行為により特許権を取得した場合の刑事犯・特許権が存在しない場合に特許権があるかのように番号を付す虚偽表示の刑事犯について
授業時間外における学修(予習・復習等) 予め、刑法総論の部分を予習しておくこと。特に罪刑法定主義と知財について。 授業時間外における学修(予習・復習等) 特許法の関係条文をよく理解すること。予め参考書から知識を得ておくこと。復習はまとめ
授業実施特記 グループディスカッションと発表 授業実施特記 グループディスカッション
第3回 内容
企業組織体と刑事責任について 第18回 内容
特許権の専用実施権を侵害した場合の刑事上の取り扱い
授業時間外における学修(予習・復習等) 予め資料を提供するので、その内容を理解しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 特許法の関係条文をよく理解すること。予め参考書から知識を得ておくこと。復習はまとめ
授業実施特記 企業組織体についてのグループディスカッション 授業実施特記 講義形式
第4回 内容
刑事告訴と被害届について 第19回 内容
実用新案権侵害罪の構成要件について
授業時間外における学修(予習・復習等) 刑事告訴の必要な事柄を予習しておくこと 授業時間外における学修(予習・復習等) 特許法の関係条文をよく理解すること。予め参考書から知識を得ておくこと。復習はまとめ
授業実施特記 講義形式 授業実施特記 講義形式
第5回 内容
個人と法人に科せられる両罰規定について 第20回 内容
意匠権侵害罪の構成要件について
授業時間外における学修(予習・復習等) 過去の事件を自分なりに調査しておくこと 授業時間外における学修(予習・復習等) 特許法の関係条文をよく理解すること。予め参考書から知識を得ておくこと。復習はまとめ
授業実施特記 過去の事件に基づき、各自の意見を戦わせる。 授業実施特記 講義形式
第6回 内容
産業財産権の保護の必要性について 第21回 内容
意匠権侵害罪の具体例(報道記事より)
授業時間外における学修(予習・復習等) 特許法等知的財産法の制度論を学んでおくこと 授業時間外における学修(予習・復習等) 予め各自新聞記事を集めておくこと。復習は個々の事例の判断を理解する。
授業実施特記 講義形式 授業実施特記 ディスカッション
第7回 内容
産業財産権の保護の必要性について 第22回 内容
不正の利益を得る目的で他人の商品の形態を模倣した商品を譲渡することによる成立する刑事犯
授業時間外における学修(予習・復習等) 他の必須科目で学んでいることを復習しておくこと 授業時間外における学修(予習・復習等) 予め各自新聞記事を集めておくこと。復習は個々の事例の判断を理解する。
授業実施特記 授業実施特記 ディスカッション
第8回 内容
営業秘密の保護の必要性について 第23回 内容
商標権侵害罪成立のための構成要件について
授業時間外における学修(予習・復習等) 営業秘密漏洩事件を1つ各自探しておく
復習としては、他の人の発表に係る事例も覚えておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 商標法の関係条文を理解しておく。復習はまとめ。
授業実施特記 アクティブラーニング 授業実施特記 講義形式
第9回 内容
産地偽装等と事業者保護について 第24回 内容
商標権侵害罪の具体例(報道記事より)
授業時間外における学修(予習・復習等) 産地偽装問題を取り上げた事件の新聞記事を探しておく。
復習として、事業者保護のあり方と他の学生が発表した事件を覚えておく
授業時間外における学修(予習・復習等) 予め各自新聞記事を集めておくこと。復習は個々の事例の判断を理解する
授業実施特記 アクティブラーニング 授業実施特記 グループディスカッション
第10回 内容
企業活動と背任について 第25回 内容
他人の著名な商品等表示と同一又は類似する商品等表示を使用した商品を譲渡することから生じる刑事犯
授業時間外における学修(予習・復習等) 背任について、刑法のみならず他の法律の規定を学んでおくこと。
復習は、まとめておくこと
授業時間外における学修(予習・復習等) 予め不正競争防止法の関係条文を理解しておくこと。復習はまとめておくこと。
授業実施特記 講義形式 授業実施特記 講義形式
第11回 内容
知的財産権侵害事犯の検挙件数から見た知的財産権(産業財産権+著作権等)侵害の実態 第26回 内容
著作権侵害罪1(著作権の保護法益・財産権に関して)
授業時間外における学修(予習・復習等) 警察庁発表の経済犯罪報告を読んでおくこと。
復習は、事例を覚えておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 著作権法の関係条文を理解しておくこと。復習はまとめ。
授業実施特記 グループディスカッション 授業実施特記 講義形式
第12回 内容
知的財産権侵害罪の実質的違法性の判断基準について 第27回 内容
著作権侵害罪2(著作者隣接権侵害罪について)
授業時間外における学修(予習・復習等) 基本書を読んでおくこと。
復習は、講義の内容をまとめておく。
授業時間外における学修(予習・復習等) 著作権法の関係条文を理解しておくこと。復習はまとめ
授業実施特記 講義形式 授業実施特記 講義形式
第13回 内容
特許権侵害の基礎知識(特許請求の範囲の解釈) 第28回 内容
営業秘密漏洩など不正競争防止法で規定する営業秘密に関する刑事犯
授業時間外における学修(予習・復習等) 特許法で学んだ知識を活用するので、予習・復習とも特許請求の範囲の解釈について整理しておく 授業時間外における学修(予習・復習等) 予め不正競争防止法の関係条文を理解しておくこと。復習はまとめておくこと。
授業実施特記 講義形式 授業実施特記 講義形式
第14回 内容
特許権侵害の基礎知識(文言侵害・均等侵害・間接侵害) 第29回 内容
関税・対外取引と知的財産権侵害(輸出入に対する刑事的規制の枠組み)
授業時間外における学修(予習・復習等) 特許法で学んだ知識を活用するので、予習・復習とも特許請求の範囲の解釈について整理しておくこと。特に均等侵害と間接侵害 授業時間外における学修(予習・復習等) 予め配布する資料で予習・復習すること
授業実施特記 講義形式 授業実施特記 講義形式
第15回 内容
特許権侵害罪の構成要件該当性について 第30回 内容
安全保障貿易管理に関する刑事犯と前回までの総まとめ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当部分を理解しておき、復習としてまとめておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 予め配布する資料で予習・復習すること
授業実施特記 講義形式 授業実施特記