最終更新日:2017/03/09
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 金3
開講学部・学科等
科目コード 673500700 科目ナンバー
授業名 社会科特論A
英文授業名 Topics in Social Studies A
担当教員 國分 重隆

授業形態 講義、演習、アクティブ・ラーニング
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 社会科概論、教科教育法(社会)
社会科特論B
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
社会科概論、教科教育法(社会)
後続関連授業 社会科特論B
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 単元の授業構想(素材の収集と教材化、学習指導案の作成)、県内の特色ある地域の授業展開の視点

授業の概要・ねらい 社会科概論や教科教育法(社会)の学びを生かしながら、4年生の県内の特色ある地域の単元を通した授業展開を基に、学習指導案作りと授業実践に必要な要素を学び、新たな単元の開発にチャレンジする。
到達目標 (1)単元の授業作りのための教材開発と授業作りのポイントに基づいた学習指導案が作成できる。
(2)指導案作りの過程で、その質を上げるための意見が、この講義やこれまでの関連する講義を受講し、蓄えた社会科の実践に関わる知識を基に発言できる。
教科書と準備するもの 文科省のホームページより、次期学習指導要領(案)第2節社会を各自コピーし用意する。
文科省 小学校学習指導要領社会(現行のもの、これもコピーでも可)
※関連するプリントを配布したものをファイルに綴じ持参する。
参考書 なし
評価の基準
○グループ内の話し合いへの参加状況とグループ内及び全体での討議の場面での各自の意見の表出の回数と質が高まっているか。
○講義を通して得た学びが生きている。
○進んで情報収集した結果が生きている。
○グループの作業が、授業実践として実現可能な成果に至っているか。等
具体的評価方法 ○グループ作業・発表、グループの話し合いの中での発言、全体での提案の場における各自の考えの発表の内容を話し合いの場や発表のために準備したレポートの内容、各時間の自己評価から評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
アンケートの結果から、学生の意識レベルを把握し、教材やその提示の仕方、考えを深める場面の位置付け等の授業改善に生かす。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション
次期学習指導要領が目指すものと、これからの学校教育で求められる教師の授業力に関して講義し、第2回以降の講義内容について見通しをもつ。
⇒○新しい会科の授業の在り方、授業作りの要素 
 ○県内の特色ある地域を学ぶ単元の授業作りに関して
 (特に、社会的な見方・考え方、教材構造図、知識の構造図についての指導)
 ○提出レポートの形式や書き方について
※新しい社会科の目標、育てるべき資質・能力について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:授業で学んだことについて整理し、レポートに感想をまとめてくる。
予習:現代社会の特徴や社会が抱える様々な課題、将来の社会において大切にしていかねばならないと感じていることのうち、小学校の社会科で取り上げるとよいと思われる事柄を考えるとともに、なぜそう思ったのか理由をまとめてくる。
授業実施特記
第2回 内容
現代社会の特徴や社会が抱える様々な課題、将来の社会において大切にしていかねばならないと感じる社会の仕組み、制度や政策などのうち、小学校の社会科で取り上げるとよいと思われる内容について意見を交換する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習・復習:文科省のホームページから次期学習指導要領(案)第2節社会の改定内容で、ここが大切だと思うキーワードを書き出し、その理由をまとめてくる。自分たちが小学校社会科で取り上げるべきと考えた内容と関連する記述が、次期学習指導要領(案)第2節社会の内容に入っているか確認してくる。入っていたとしたらその理由、入っていなかったとしたらその理由を考えてくる。
授業実施特記
第3回 内容
次期学習指導要領(案)社会の改定内容で大切だと思ったキーワードとなぜそう思ったのかを発表し、現行の学習指導要領とどこが違うのか、同じなのか、資料を検討しながら明確にする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:授業で学んだ次期学習指導要領(案)社会の改定内容の特徴について整理し、感想をまとめてくる。
予習:県内の特色ある地域の学習の事例をインターネットなどで探し、授業作りの要素などについて学んだことをまとめ、グループの人数分(プラス提出用)コピーして用意してくる。
授業実施特記
第4回 内容
県内の特色ある地域の学習単元について調べてきたことをグループ内で紹介し合い、互いの発表内容から学んだことや感想などを基に、県内の特色ある地域の学習単元作りに必要な要素を考え、次期学習指導要領(案)第2節社会の内容との関連を明確にする。-その1
①次期学習指導要領(案)社会と単元の目標の関係 ②単元の目標に合わせ、素材を教材化すること(その単元の学習でたどり着く概念とそこに至らせるための内容の構成「知識の構造図」) ③ゲストティーチャーの招聘、特色ある産業などに携わる人々の仕事の様子や言葉(思い、願い)をどう生かすか ④社会的な見方・考え方は、どうなるか。

授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:宿題の視点(ワークシートの項目と、自分たちの調べの中から明確になった要素)に従って、自己の作業を進めてくる。
予習:次期学習指導要領下の社会科の授業として成り立たせるために、授業作りの要素をさらに検討してくる。
授業実施特記
第5回 内容
県内の特色ある地域の学習単元について調べてきたことをグループ内で紹介し合い、互いの発表内容から学んだことや感想などを基に、県内の特色ある地域の学習単元作りに必要な要素を考え、グループの発表準備(発表の役割分担)をする。-その2
※発表要旨を作成する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習、復習:○役割分担に従って発表の準備をする。(要素と関わる内容の構成)
     ○他のグループの発表要旨を読んでおく。 
授業実施特記
第6回 内容
県内の特色ある地域の学習単元について調べてきたことをグループ内で紹介し合い、互いの発表内容から学んだことや感想などを基に、県内の特色ある地域の学習単元作りに必要な要素を考え、グループの発表準備(発表の役割分担)をする。-その3
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習復習:○役割分担に従って発表の準備をする。(要素と関わる内容の構成)
     ○他のグループの発表要旨を読んでおく。
授業実施特記
第7回 内容
県内の特色ある地域の学習単元について調べ、学んだ、学習単元として授業を成立させるために必要な要素と内容の構成をグループごとに発表し、共通する要素と内容選択の基準を考える。-その1
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:他のグループの発表を聞いて、新たに必要だと思った要素と内容選択の基準、及び自己の授業参加状況など、本時の振り返りをワークシートにまとめておく。グループの発表が終わったところは、その振り返りもする。
予習:他のグループの発表要旨を読んでおく。
授業実施特記
第8回 内容
県内の特色ある地域の学習単元について調べ、学んだ、学習単元として授業を成立させるために必要な要素と内容の構成をグループごとに発表し、共通する要素と内容選択の基準を考える。-その2
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:他のグループの発表を聞いて、新たに必要だと思った要素と内容選択の基準、及び自己の授業参加状況など、本時の振り返りをワークシートにまとめておく。グループの発表が終わったところは、その振り返りもする。
予習:他のグループの発表要旨を読んでおく。
授業実施特記
第9回 内容
模擬授業(準備)-その1
第8回までで学んだ内容選択の基準で調べた単元の学習内容を整理し直し、加えて、社会科の授業充実に必要な、学習過程、学習問題や各時間の問い作り、調べる活動、まとめる作業、それを促す教師の働きかけ(発問、資料提示の工夫、資料の読み取らせ方、話し合いのさせ方、評価の仕方など)を実際の授業計画案を基に学び、それを活用し、模擬授業を行う。
①個々に考える。 ②何時間扱いにするか。内容とそれを捉えさせたり考えさせたりする教 師の働きかけや学習活動を何時間目のどこに位置づけるか。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:模擬授業のための指導案を自分なりに作ってくる(単元のねらい、評価の観点、教材観、児童観(省略)、教材構造(どんな教材・資料を何時間目で出すか、それぞれのねらいと教材の関係)、知識の構造図)
授業実施特記
第10回 内容
模擬授業(準備)-その2
第9回の続き。各自が考えた指導案についてグループ内で情報交換する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:グループ内の情報交換をとして学んだことや感想をまとめてくる。
予習:指導案の残りを作ってくる(単元の指導計画、本時案、本時の板書計画)
授業実施特記
第11回 内容
模擬授業(準備)-その3
第10回の続き。単元の指導計画、本事案等について、情報交換する。グループの指導案を役割分担して作り、一番提案したい場面の模擬授業の練習をする。
※何時間目のどの段階か
※提示する資料、配付する資料、それらの目的
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:模擬授業における自分の分担部分について、確認し練習してくる。
   ※模擬授業用指導案配布用の準備
授業実施特記
第12回 内容
模擬授業(実践)-その1
グループごとに考えた指導案を基に、一番提案したい場面を見せる。
※模擬授業提案内容
 ①単元の説明(ねらい、教材観(教材構造図を基に、社会的な見方・考え方と関連させて)、 何時間扱い、特徴的な要素(知識の構造図を基に、捉えさせたい社旗的事象についての概念に ついて))
 ②提案場面の模擬授業
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習・復習:県内の特色ある地域の学習を効率よく進めるための授業づくりのイメージを図に表し、その手順を説明する台本を考えてくる。
○どんな要素を教材化して構造化するか。
○学習指導要領との関連
○問題解決的な学習、社会的な見方・考え方
授業実施特記
第13回 内容
模擬授業(実践)-その2
グループごとに考えた指導案を基に、一番提案したい場面を見せる。
※模擬授業提案内容
 ①単元の説明(ねらい、教材観、何時間扱い、特徴的な要素)
 ②提案場面の模擬授業
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習・復習:県内の特色ある地域の学習を効率よく進めるための授業づくりのイメージを図に表し、その手順を説明する台本を考えてくる。
○どんな要素を教材化して構造化するか。
○学習指導要領との関連
○問題解決的な学習、社会的な見方・考え方
授業実施特記
第14回 内容
模擬授業(実践)-その3
グループごとに考えた指導案を基に、一番提案したい場面を見せる。
※模擬授業提案内容
 ①単元の説明(ねらい、教材観、何時間扱い、特徴的な要素)
 ②提案場面の模擬授業
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習・復習:県内の特色ある地域の学習を効率よく進めるための授業づくりのイメージを図に表し、その手順を説明する台本を考えてくる。
○どんな要素を教材化して構造化するか。
○学習指導要領との関連
○問題解決的な学習、社会的な見方・考え方
授業実施特記
第15回 内容
県内の特色ある地域の学習単元づくりを効率よく進めるための、授業づくりのイメージを図にまとめたものを発表する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習:各グループの提案のプリント等を自分が教師になったときに活用できるように整理し、「社会科特論A」表紙を付けておく。(社会科特論Bも受講する場合は、それを活用する)
授業実施特記