授業の概要・ねらい |
将来、活力ある生活設計の基本となる健康に関する理論的実践的知識を習得することは大切である。しかし、具体的な健康実践の遅れが、子供から高齢者までの生活習慣に係る疾患およびその予備軍を増加させている。そのために加齢に伴う身体機能の衰退と健康の維持・増進を実現するための知識を学習することで、予防医学の一分野を理解し、自己健康管理能力とその実践的技能を習得する。 |
到達目標 |
1. 生活習慣病とその背景因子について説明できる。
2. 一次予防の重要について説明できる。
3. 身体活動に必要なエネルギー産生過程を説明できる。
4. 身体活動に必要な呼吸循環系機能を説明できる。
5. 高齢者および運動可能な疾病に対し、適切な運動を説明できる。
6. 身体諸機能の成長・発達・老化現象を説明できる。 |
教科書と準備するもの |
1. 毎回講義資料を配布する。資料は当日配布となっているので、授業中にしっかりと理解し、復習に活用する。
2. 時々、計算の作業があるので、電卓を使用する。 |
参考書 |
・鵤木 秀夫(編)、初めて学ぶ 健康・スポーツ科学シリーズ11:健康づくりのための運動科学、P187、化学同人、2013年
・中谷 敏昭(編)、初めて学ぶ 健康・スポーツ科学シリーズ5:体力学、P205、化学同人、2014年 |
評価の基準 |
1. 生活習慣病を理解する。
2. 自己健康管理能力を理解する。
3. 身体運動に関わる種々のメカニズムを理解する。
4. 老化現象を理解する。
5. 全知識を生かし「運動処方」作成方法を理解する。
上述の理解について、授業終了20分前に実施する①ポストテスト、最終日に実施する②「運動処方」作成、学期期間中に実施する2課題の提出レポート③課題レポート、および④態度点の4つで総合評価する。 |
具体的評価方法 |
成績は、授業終了前に当日の講義内容の理解度をテストし(①評価点30点)、全講義内容については最終日に習得した知識を用いて「運動処方」を作成する(②評価点30点)。さらに第1回と第3回で提出したレポート(③評価点20点)、および態度点(④評価点20点)とし、その合計点が成績点となる。出席制度に基づいて2/3以上の出席がない者は、最終日「運動処方」作成を受講できないので、自動的に評価対象者にならないので注意すること。 |
第1回 |
内容
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ガイダンス:授業の進め方、評価の仕方などについて説明する。
「健康感」および「運動の効果」の課題を授業時間内に書き提出する |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】自分の健康を維持するためにどうしたらいいか考える。 |
授業実施特記 |
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第2回 |
内容
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・運動の効果 ・健康とは 超高齢社会に向けて健康とは何か、何故健康を維持する必要があるのか ・生活習慣病とは 現代人が罹り易い運動不足に伴う身体諸機能の変化と生活習慣病との関わり
・ポストテスト(評価点) |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】「健康」「生活習慣病」について、配布資料とノートを見直し、内容をわかりやすく整理しておくこと。 |
授業実施特記 |
講義終了直前、講義内容について20分程度のポストテストを実施し、理解度の評価とする。 |
第3回 |
内容
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・現代の健康問題 喫煙・飲酒・薬物乱用防止教育と生活習慣
・ポストテスト(評価点) |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】「健康問題」について、配布資料とノートを見直し、内容をわかりやすく整理しておくこと。 |
授業実施特記 |
講義終了直前、講義内容について20分程度のポストテストを実施し、理解度の評価とする。 |
第4回 |
内容
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・各自のエネルギー摂取量と消費量を計算し、摂取カロリーとエネルギー消費量とを比較し,自己評価をする
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授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】1日の食事と活動を記録してくる 【復習】結果から生活習慣について見直す |
授業実施特記 |
予習において記録した用紙も提出する |
第5回 |
内容
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・食育と生活習慣
・ポストテスト(評価点) |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】「食育」について、配布資料とノートを見直し、内容をわかりやすく整理しておくこと。 |
授業実施特記 |
講義終了直前、講義内容について20分程度のポストテストを実施し、理解度の評価とする。 |
第6回 |
内容
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・健康と体力 健康と体力の関わり 行動体力と防衛体力
・ポストテスト(評価点) |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】「健康と体力」「について、配布資料とノートを見直し、内容をわかりやすく整理しておくこと。 |
授業実施特記 |
講義終了直前、講義内容について20分程度のポストテストを実施し、理解度の評価とする。 |
第7回 |
内容
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・健康を維持増進するための身体活動に関わる代謝過程 無酸素的代謝系と有酸素的代謝系 ・運動処方 健康を維持する上での代謝系を基本とした処方
・ポストテスト(評価点) |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】「代謝」について、配布資料とノートを見直し、内容をわかりやすく整理しておくこと。 |
授業実施特記 |
講義終了直前、講義内容について20分程度のポストテストを実施し、理解度の評価とする。 |
第8回 |
内容
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・健康を維持増進するための身体活動に関わる神経筋機能 ・運動処方 健康を維持する上での筋系を基本とした処方
・ポストテスト(評価点) |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】「神経筋」について、配布資料とノートを見直し、内容をわかりやすく整理しておくこと。 |
授業実施特記 |
講義終了直前、講義内容について20分程度のポストテストを実施し、理解度の評価とする。 |
第9回 |
内容
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・筋力発揮のメカニズム 筋力トレーニング理論
・ポストテスト(評価点)
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授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】「神経筋」について、配布資料とノートを見直し、内容をわかりやすく整理しておくこと。 |
授業実施特記 |
講義終了直前、講義内容について20分程度のポストテストを実施し、理解度の評価とする。 |
第10回 |
内容
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・健康を維持増進するための身体活動に関わる呼吸機能 身体活動の持久的機構
・ポストテスト(評価点) |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】「呼吸」について、配布資料とノートを見直し、内容をわかりやすく整理しておくこと |
授業実施特記 |
講義終了直前、講義内容について20分程度のポストテストを実施し、理解度の評価とする。 |
第11回 |
内容
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・ATとは何か 運動の強さと身体で使われる酸素量の関係 ・運動処方 健康を維持する上での呼吸系を基本とした理論
・ポストテスト(評価点) |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】「呼吸」について、配布資料とノートを見直し、内容をわかりやすく整理しておくこと |
授業実施特記 |
講義終了直前、講義内容について20分程度のポストテストを実施し、理解度の評価とする。 |
第12回 |
内容
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・健康を維持増進するための身体活動に関わる循環機能 身体活動の持久的機構
・ポストテスト(評価点) |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】「循環」について、配布資料とノートを見直し、内容をわかりやすく整理しておくこと |
授業実施特記 |
講義終了直前、講義内容について20分程度のポストテストを実施し、理解度の評価とする。 |
第13回 |
内容
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・成長・発達・老化による身体諸機能の変化
・ポストテスト(評価点) |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】「成長・発達・老化」について、配布資料とノートを見直し、内容をわかりやすく整理しておくこと |
授業実施特記 |
講義終了直前、講義内容について20分程度のポストテストを実施し、理解度の評価とする。 |
第14回 |
内容
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・若年者・中高年者の体力トレニーングおよび種々の疾病に対する運動処方 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】シラバスを事前に読んでおくこと。 【復習】「運動処方」について、配布資料とノートを見直し、内容をわかりやすく整理しておくこと |
授業実施特記 |
講義終了直前、講義内容について20分程度のポストテストを実施し、理解度の評価とする。 |
第15回 |
内容
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事例の相談内容に従って「運動処方」「食事指導」を作成する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
【予習】授業内容を再度見直しておくこと。 【復習】自分の健康を維持するための身体活動を計画してみる。 |
授業実施特記 |
全資料を持参すること。 |