最終更新日:2017/03/14
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 木2
開講学部・学科等 アジア
科目コード 810020300 科目ナンバー
授業名 地理歴史科指導法
英文授業名 Teaching Methods of Geography and History Education
担当教員 前田 德弘

授業形態 講義、演習
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード 地理歴史科の授業をつくる力をつける

授業の概要・ねらい  高等学校地理歴史科の授業を構想し実施するための基礎的力量形成を目指します。ここでは主として生徒の目が生き生きと輝く地理歴史科の授業を作る方法と技術を学んでもらいます。す。その上で、学習指導案作成、模擬授業とその相互検討を行います。高校での教育実習にむけて関心・意欲を高めるとともに、様々な形態の授業ができるようになることをねらいです。
到達目標 教材づくり、学指導案作成、模擬授業とその相互検討を通して、高等学校で教育実習ができる実践的な力をつけることを目標とします。
教科書と準備するもの 特にありません。授業中その都度配布します。
参考書 臼井嘉一他著『新版社会・地歴・公民科指導法』学文社『高等学校学習指導要領』、『同解説』、二谷貞夫他編『中等社会科ハンドブック』学文社
評価の基準 自分なりの教材を使った個性的な授業を作ることができ、他の学生の授業を正しく評価し、そこから学ぶことができる。作成した学習指導案や模擬授業、他の学生が実施する模擬授業の分析、その他授業への取り組みやレポートを評価対象とします。
具体的評価方法 レポート20%、授業案作成と模擬授業実施50%、模擬授業の評価30%
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
授業評価の結果から、模擬授業を通じて実践的な授業づくりを紹介する授業のスタイルは受け入れられているようなので、今年も取り入れることにした。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
テーマ「中学社会科と高校地歴歴史科のちがいは何でしょう」
 地理歴史科指導法の授業をはじめるにあたって、中学と高校で2度に渡って地理・歴史を学んできたことを思い出してください。高校の授業はどんな違いがありましたか、またどう変わるべきなのでしょう、それぞれの考えを発表してもらいます。また、学習指導要領のもとめる地理歴史科の授業についてもみんなで考えます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 シラバスを確認しておくこと。
復習 社会科と地理歴史科の学習指導要領の違いについて考察しておこう。
授業実施特記
第2回 内容
テーマ「太閤検地と近世社会…授業づくりの基本」
 高校授業づくりの基本を学びます。何にねらいを絞って教えればいいのでしょう。また、教師が教えたいことを、生徒が学びたいことをに転化する媒介となるのが教材です。太閤検地の授業を取り上げ、教育内容の深め方、教材の選び方、取り上げ方になどについて考えます。春期にやった太閤検地の授業と比較してください。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 次の時間以降は、原則として予習のためのテーマに関わる関連資料を配布するのでよく読んでくること。
復習 社会科と地理歴史科の実際の授業の違いについて自分なりに考えておこう。
授業実施特記
第3回 内容
テーマ「スパルタクスの反乱(授業書)…様々な学習方法を知る」
 授業書という授業方式を聞いたことはありますか?高校になると生徒はなかなか授業に反応しません。そんな生徒に自分で作業をさせたうえで、判断を迫りながら授業を進める方法です。準備をすれば授業は出来るという確信を持ってください。
 
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 テーマに関わる関連資料を配布するのでよく読んでくること。
復習 授業書という学習の進め方の特長をつかんでおこう。
授業実施特記
第4回 内容
テーマ「生徒にあわせて授業を作る…高校授業づくりの課題」
 様々なタイプの高校があり生徒がいます。模擬授業を通してその多様性にあわせた様々な授業の工夫があることをみていきます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 配付資料を読み学校間格差の実態について学習してくること。
復習 困難校の生徒を想像しながら、困難校の生徒に有効な授業の方法を自分なりに考えてみよう。
授業実施特記
第5回 内容
テーマ「日露戦争は世界でどう受け取られたか…教科書をいかに活用するか」
 「教科書を教えるのか」、「教科書で教えるのか」とはよく聞く問いです。教科書とどうつきあっていくか、その活用法を考えます。また世界史と日本史のとの関連をどのように意識するかについて考えます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 一筆書きで世界地図がかけるように練習してくること。
復習 国や地域によって様々な解釈がある事象を偏りなく総合的に取り上げる方法について考えてみよう。
授業実施特記
第6回 内容
テーマ「戦時下の新聞を読む…実物資料の教材化」
 実物資料を用いた授業は生徒の興味・関心を高めるだけでなく、 体験的な学習も可能にします。どのような実物資料がいかなる単元の教材となるかを考えます。

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 前時に戦争に関連する教材を配付するので、自分ならどう使うか考えてくること。
復習 実物教材の使い方の可能性(自分ならどう使うか)について考えてみよう。
授業実施特記
第7回 内容
テーマ「加藤公明「大唐米」の授業…生徒を主役にする授業」
 討論授業やディベートなど、生徒が主役として活動する授業をいかに作るか。すぐれた実践から学びます。
授業時間外における学修(予習・復習等) この日に模擬授業の第一次略案の提出を求めます。(次時までに、コメントを入れて返します。)しっかり仕上げて提出してください。
復習 生徒の発言を促す授業をどのように作ればいいか考えてみよう。
授業実施特記
第8回 内容
テーマ「現代の課題を授業でどう取り上げるか」
 現代の課題や生徒の直面する現実を俎上にあげて、生徒も関心を集めつつともに考える実践から学びます。あわせて政治的中立の問題について、現場で教えている教員の立場から話してもらいます。現役の外部講師を予定しています。
授業時間外における学修(予習・復習等) *略案にはこの日までにコメントをつけて返却します。
復習 授業の中で指示があります。
授業実施特記
第9回 内容
テーマ「高校地理の作り方」
 高校地理は中学の地理とどうちがうのか、進指導要領の動向も含めて学び、また高校地理教材の探し方扱い方について話してもらいます。現役の外部講師をお願いする予定です。 *
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 学習指導要領を配布するのでよく読んでくること。
復習 じゅぎょうのなかで指示があります。
授業実施特記
第10回 内容
テーマ「授業づくりで困っていることはありませんか」
 各自が授業案づくりを進めているなかで疑問に思った点や困難を感じたことなどを出し合って解決の糸口を探します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 コメントについて、自分の意見を言えるよう学習しておこう。
復習 略案の再構成について考える。
授業実施特記
第11回 内容
テーマ「 模擬授業実施とその相互検討」1
 実施者Aによる50分の模擬授業。実施者A以外は生徒役となり模擬授業に参加する。実施者A以外は模擬授業分析レポートを提出する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 前時に対応する関連資料を配布するのでよく読んでくること。
復習 模擬授業から自分が取り入れるべき視点、技術、態度などを確認しておこう。
授業実施特記
第12回 内容
テーマ 同上2
 実施者Bによる50分の模擬授業。実施者B以外は生徒役となり模擬授業に▼参加する。実施者B以外は模擬授業分析レポートを提出する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 前時に対応する関連資料を配布するのでよく読んでくること。
復習 模擬授業から自分が取り入れるべき視点、技術、態度などを確認しておこう。
授業実施特記
第13回 内容
テーマ 同上3
 実施者Cによる50分の模擬授業。実施者C以外は生徒役となり模擬授業に参加する。実施者C以外は模擬授業分析レポートを提出する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 前時に対応する関連資料を配布するのでよく読んでくること。
復習 模擬授業から自分が取り入れるべき視点、技術、態度などを確認しておこう。
授業実施特記
第14回 内容
テーマ 同上4
 実施者Dによる50分の模擬授業。実施者D以外は生徒役となり模擬授業に参加する。実施者D以外は模擬授業分析レポートを提出する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前予習 前時に対応する関連資料を配布するのでよく読んでくること。
復習 模擬授業から自分が取り入れるべき視点、技術、態度などを確認しておこう。
授業実施特記
第15回 内容
テーマ 同上5
 実施者Eによる50分の模擬授業。実施者E以外は生徒役となり模擬授業に参加する。実施者E以外は模擬授業分析レポートを提出する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習 前時に対応する関連資料を配布するのでよく読んでくること。
復習 模擬授業から自分が取り入れるべき視点、技術、態度などを確認しておこう。
授業実施特記