最終更新日:2017/01/12
春期 
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期,(週1コマ)春期 開講時限 金2,金1,水2,水3
開講学部・学科等 体育
科目コード 810010100 科目ナンバー
授業名 教育相談
英文授業名 Educational Counseling
担当教員 齋籐 ユリ

授業形態 講義、アクティブ・ラーニング
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード 「学校教育相談」「カウンセリング」子供の成長を援助する教師のあり方

授業の概要・ねらい 学校での教育相談の役割と機能、カウンセリングの基礎、児童生徒の問題の背景と支援方法について理解を深め、さらには開発的カウンセリングについて体験を通して学ぶ。
教育現場で求められている、教育相談の考え方を生かした生徒理解の方法について、生徒の可能性を伸ばす教師としての基本的な力を育む。
講義を「聞く」だけでなく、「ワーク」を通して自分で考え、実践力を身につけることをねらいとする。
本講義では、児童生徒や保護者への教育相談、学校内外における連携と協働、さらには不登校、いじめ、特別支援教育、児童虐待、非行、危機介入等学校現場における児童生徒の諸問題について知識を習得し、アクティブラーニングを通し主体的に学び学校現場で適切な判断や対応ができる力を身につけることをねらいとする。
到達目標 ①学校での教育相談の役割と機能について説明できる。
②カウンセリングの基礎について理解し生徒への応対に応用できる。
③児童生徒の問題の背景と支援方法について説明する事ができ、事例に対して自分の判断や支援方法を考えられる。
④開発的カウンセリングについて体験を通して説明する事ができる。
教科書と準備するもの 教育相談ワークブック 子どもを育む人になるために 2016 桜井美加・齋藤ユリ・森平直子著 北樹出版
参考書 ①生徒指導提要 平成22年3月 文部科学省(WEbで閲覧・ダウンロード可能)
その他授業中適宜示す
評価の基準 ①学校での教育相談の役割と機能について説明できる。
②カウンセリングの基礎について理解し生徒への応対に応用できる。
③児童生徒の問題の背景と支援方法について説明する事ができ、事例に対して自分の判断や支援方法を考えられる。
④開発的カウンセリングについて体験を通して説明する事ができる。
上記①~④に着目しその到達度により成績評価を行う
具体的評価方法 ・平常点70%(毎回のレポート、ワークブックの記述、グループ・エンカウンターでの発言および授業への参加状況を総合的に判断する)              
・期末考査30%
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
・具体的な事例検討を増やし、教育実習や実践によりつながるものとした。
・授業内レポートの記述事項を精査し、教科書のワークとの関連を理解しやすくした。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
教育相談とは何か?-スクールカウンセリングを知ろう-
学校における教育相談の意義と今求められる役割について講義する。
オリエンテーション(講義内容・進め方)も含む
ワーク1:自分を知ろう(コミュニケーションの基本となる自分自身の枠組みについて理解する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】シラバスを事前に読んでおくこと。これまで自分が経験した「教育相談」についてまとめておくこと。
【復習】授業で触れた内容についてプリントと教科書を読み直し内容を箇条書きで整理する。教科書ワーク1-1を記述しておく。
授業実施特記 授業レポート提出
第2回 内容
児童期、思春期、青年期の子どもの発達課題と心理、アセスメントについて理解する。
ワーク2:自分の聴き方について、アクティブラーニングにより理解を深め、今後の課題をみつける。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】代表的発達理論(ピアジェ・フロイト・エリクソン)について復習しておくこと。
【復習】授業内容についてプリントと教科書を読み直し内容を箇条書きで整理する。教科書ワーク2-1「アセスメントシートA(授業での配付プリント)」を記述しておく。
授業実施特記 授業レポート提出
第3回 内容
カウンセリングの基本(1) カウンセリングの定義、カウンセリングの必要十分条件、自分の聴き方の特徴を理解する。
ワーク3:ロールプレイで様々な聴き方とアクティブリスニングを学習する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】これまでに誰かに相談した経験を思い起こし相談して良かったと思った例と、あまり良くなかったと思った例の特性をノートに記入する。
【復習】授業内容についてプリントと教科書を読み直し内容を箇条書きで整理する。
授業実施特記 授業レポート提出
第4回 内容
カウンセリングの基本(2) ロールプレイで自分の聴き方話し方の特徴を理解する。他者の聴き方、話し方を観察し自分の課題を見いだす。
ワーク4:構成的グループ・エンカウンター(1)グループ・エンカウンターで①自己理解、②他者理解、③自己受容、④自己表現・自己主張、⑤感受性の促進、⑥信頼体験を目指すとともに、互いを尊重し認めあう関係をつくる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】教科書ワーク3-6での自分の返答と、表3-1「5つの返答の仕方」を熟読しておくこと。
【復習】ロールプレイ、グループ・エンカウンターで理解した現時点での自分の聴き方・話し方の特徴と今後の課題について記述する。
授業実施特記 授業レポート提出
第5回 内容
学校における連携と協働について、事例を通して理解を深める。
ワーク5:ワークシートを記入し、グループディスカッションを行う中で事例や学校における連携と協働について理解を深める。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】教科書、第4章を事前に熟読すること。
【復習】授業で検討した事例についてプリントと教科書を読み直し、理解したことを箇条書きで整理する。
授業実施特記 授業レポート提出
第6回 内容
児童生徒の問題の理解と支援1 不登校  不登校の背景を理解し、様々な不登校の要因や状態像に即した関わりについて学ぶ。
ワーク6:行動と感情の結びつき。事例をもとにしたロールプレイにより、不登校児童生徒への対応について理解を深める。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】不登校をキーワードとした本を探して読み、気づいたことや疑問点をノートに記述する。
【復習】授業で検討した事例についてプリントと教科書を読み直し、理解したことを箇条書きで整理する。ワーク7-3の応答について、グループ発表や全体の発表から気づいたことをノートに記述する。
授業実施特記 授業レポート提出
第7回 内容
児童生徒の問題の理解と支援2 いじめ  いじめの定義、構造、様態について学び、予防や対応について理解を深める。
ワーク7:事例についてのグループディスカッション を通していじめの対応について理解を深める
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】第8章1を熟読し「いじめ防止対策推進法」成立までの歴史をノートにまとめる。これまで自分が見たことのあるいじめについてノートに記述する。
いじめについての新聞記事を3つコピーし気づいたこと、疑問点をノートに記述する。
【復習】授業で検討した事例についてプリントと教科書を読み直し、理解したことを箇条書きで整理する。教科書ワーク8-2,8―5をノートに記述する。
授業実施特記 授業レポート提出
第8回 内容
児童生徒の問題の理解と支援3 児童虐待 児童虐待の定義と、背景、支援について学び、学校での早期発見のポイントについて理解を深める。
ワーク8:構成的グループ・エンカウンター(2)コンセンサスグループワークを通して①自分とは異なる意見や判断をしている人から価値観や人生観を学ぶ。②人物や状況に対する自分の判断の特徴や考え方に気づく。③グループで考えることのメリットを理解する。④合意形成の難しさを体感する。⑤合意形成を行うためのコミュニケーションスキルを把握する。

授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】児童虐待についての新聞記事を3つ探して、ノートにコピーを貼り気づいたこと、考えたことを記述する。教科書第5章ワーク5-1を記述する。 
【復習】授業の内容についてプリントと教科書を読み直し、虐待早期発見のポイントと対応を箇条書きで整理する。
合意形成に必要なコミュニケーションスキルについて箇条書きで整理する。
授業実施特記 授業レポート提出
第9回 内容
児童生徒の問題の理解と支援4 特別支援教育を必要とする子どもたち(1)発達障害を持つ子どもたちの理解を深めADHD,LDを持つ子どもへの支援方法を事例を通して考える。
ワーク9:アサーショントレーニング入門1 アサーションについて理解を深め、これまでの自分の応対と今後の課題を考える。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】特別支援教育に関連する法律(学校教育法の改正2007、発達障害者支援法 2004、障害者差別解消法2016)について、その成立の背景をノートにまとめる。
【復習】授業で検討した事例についてプリントと教科書を読み直し、理解したことを箇条書きで整理する。
授業実施特記 授業レポート提出
第10回 内容
児童生徒の問題の理解と支援5 特別支援教育を必要とする子どもたち(2)自閉症スペクトラムの子どもへの理解を深め具体的な支援方法を事例を通して考える。
ワーク10:アサーショントレーニング入門2 事例を基にアサーションの具体例を考えグループディスカッションで理解を深める。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】前回の発達障害およびアサーションのDESC法についてプリントを読みポイントを整理し理解を深めておくこと
【復習】授業で検討した事例についてプリントと教科書を読み直し、理解したことを箇条書きで整理する。ワーク6-4を記入する。
授業実施特記 授業レポート提出
第11回 内容
学校における危機介入と心のケア 災害や事件・事故に遭った子どもや自殺を考える子どもへの心のケアについて理解を深める。
ワーク13:リラクゼーションの実践。事例への対応についてワークを記入して理解を深める。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】学校における危機とはどのような事があるか、事前に調べノートに記述する。
【復習】授業の内容についてプリントと教科書を読み直し、こどものSOSを発見するためのポイントと危機対応について箇条書きで整理する。
授業実施特記 授業レポート提出
第12回 内容
児童生徒の問題の理解と支援6 非行・学校の荒れ 問題行動の背景を理解し予防や対応について学ぶ。
ワーク11:事例についてグループディスカッションをする中で、非行少年への対応について理解を深める。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】学級崩壊、校内暴力、非行に関する新聞記事を探し、コピーをノートに貼り気づいたこと、考えたことを記述する。
【復習】授業で検討した事例についてプリントと教科書を読み直し、グループディスカッションや全体のシェアリングで理解したことを箇条書きで整理する。
授業実施特記 授業レポート提出
第13回 内容
保護者への理解と対応 保護者との関係づくりの工夫、保護者との面談、保護者への対応について事例を通して理解を深める。
ワーク12:事例についてグループディスカッションすることを通して保護者への理解を深める。リフレーミングワーク。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】自分が中学生だったときの学級通信を思い出し、どのような役割を担っていたかをノートに記述する。
【復習】授業で検討した事例についてプリントと教科書を読み直し、グループディスカッションや全体のシェアリングで理解したことを箇条書きで整理する
授業実施特記 授業レポート提出
第14回 内容
教師のメンタルヘルスについて学ぶ/教室で生かす教育相談(構成的エンカウンター、ピア・サポート活動、ソーシャルスキルトレーニング、アンガーマネジメント)について理解を深める。
ワーク14:教師のメンタルヘルスについて事例を通して理解を深める。ワークを通してアンガーマネジメントについて理解を深める。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】日頃自分がストレスと感じていることをノートに記述し、ストレスを感じたときに自分が行っている解消方法を記述する。
【復習】授業で検討した事例についてプリントと教科書を読み直し、グループディスカッションや全体のシェアリングで理解したことを箇条書きで整理する。
授業実施特記 授業レポート提出
第15回 内容
これまでの授業のまとめおよび授業内試験
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】これまで授業の内容および行ったワーク、構成的グループ・エンカウンターについて復習しておくこと。
授業実施特記 授業内試験実施