最終更新日:2017/03/08
Syllabus教育心理学
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期,(週1コマ)春期 開講時限 月3
開講学部・学科等 文・政経・理工・法・経営
科目コード 810003700 科目ナンバー
授業名 教育心理学
英文授業名 Educational Psychology
担当教員 松田 浩平

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
心理学A, 心理学B
後続関連授業 教科教育法関連科目, 生徒指導論, 教育相談, 教育実習
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード 人間の発達と教育の関わり

授業の概要・ねらい 教育活動の諸問題や基礎知識を心理学の視点から理解し、多様な視点から論理的に思考する能力を養成することを目的としている。授業で取り上げる主な内容は、人間の発達、学習、パソナリティ、適応と不適応、教育評価のほかに、子どもや生徒の理解とその指導法等である。
この授業の到達目標として、次の4つの段階を想定している。1)教育心理学の問題点や専門用語を理解し説明できる。2)教育心理学の問題点について多様な視点から客観的に考察できる。3)教育心理学の立場から生徒の理解と評価を試みることができる。4)教育心理学の問題点を整理して論理的に考察できる。単位が認定されるラメの最低条件として、少なくとも、教育心理学の問題点や専門用語を理解し説明でき、教育心理学の問題点について多様な視点から先行研究やデータに基づいて客観的に考察できることを目標として授業を展開する。
到達目標 次に示す4つを到達目標とする。
1)教育心理学の問題点や専門用語を理解し説明できる
2)教育心理学の問題点について多様な視点から客観的に考察できる
3)教育心理学の立場から生徒の理解と評価を試みることができる
4)教育心理学の問題点を整理して論理的に考察できる
少なくとも、教育心理学の問題点や専門用語を理解し説明でき、教育心理学の問題点について多様な視点から先行研究やデータに基づいて客観的に考察できること。
教科書と準備するもの 「新 発達と教育の心理学」, 藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子・堀洋元・ほか, 2013, 福村出版, ISBN: 978-4571220517
参考書 「学校で役立つ教育心理学」, 谷口 篤・田村隆宏 編著, 2011, 八千代出版, ISBN: 978-4842915555
評価の基準 期末試験・授業内提出物・レポートにより総合的に評価する。期末試験は、人間の発達、学習、パソナリティ、適応と不適応、教育評価のほかに、子どもや生徒の理解とその指導法から出題する。また、授業の中で、その回の授業内容に準拠した、小テストや小レポートを課すことがある。小テストでは教育心理学に関する基礎的な知識、小レポートでは論理的な思考を評価する。
具体的評価方法 成績評価は、4つの到達目標に準拠して、つぎの3つの観点から行う。1)期末試験の成績(60%)。授業内で課すレポート(20%)。3)小テストや小レポートを含む授業内提出物(20%)。これらをもとに総合的に評価する。
関連リンク 日本教育心理学会,教育心理学研究
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
授業内容が多彩に渡るため個別の授業項目に時間をかけることが十分にできなかった。また、心理学を履修していない学生も少なくないため術語の説明が一部の学生にとっては不足がちになった。この結果にもとづき、授業内での配付資料を中心として授業を進めたが、2016年度からは教科書を指定して、学生が授業時間外の学修で教科書を用いて予習・復習を行う場合の基盤とすることとした。
単位互換 世田谷6大学コンソーシアム
首都圏西部単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
教育心理学の課題
授業の進め方に関するガイダンス、教育心理学の意義と方法、心理学的視点による論証について
授業時間外における学修(予習・復習等) 教育心理学を構成する項目を理解するために、シラバスとテキストを参照し関連性を理解しておくこと
授業実施特記 授業開始までに、かならず教科書を入手しておくこと。
第2回 内容
発達と教育1
発達の原理と基礎知識・発達に関する心理学の理論・発達段階と発達課題
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書を参考に、発達段階と発達課題について整理しておくこと
授業実施特記
第3回 内容
発達と教育2
発達の要因と教育・発達の多様性と交互作用
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当箇所を読んでおくこと
エリクソンの発達段階と発達課題について危機とコミットメントの観点から考えておくこと
授業実施特記
第4回 内容
発達と教育3
発達の段階と教育・発達段階と教育課程
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当箇所を読んでおくこと
教育課程の構成と人間の心理的発達の対応を整理しておくこと
授業実施特記
第5回 内容
学習の心理1
環境と行動・経験と行動変容・学習の基礎知識
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当箇所を読んでおくこと
人間が新しい行動を身につけるためには何が必要か、算数の理解、自転車の乗り方について、自分を振り返っておくこと
授業実施特記
第6回 内容
学習の心理2
学習のメカニズム・古典的条件づけ・オペラント条件づけ・認知の発達
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当箇所を読んでおくこと
犬に「お手」を覚えさせるにはどうすれば良いか考えてみること
授業実施特記
第7回 内容
学習の心理3
個性と個人差・個人内差と個人間差・感情と動機づけ・個性と指導法
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当箇所を読んでおくこと
個性と個人差とは何か、人格の発達の観点から参考図書を引用して考えてみること
授業実施特記
第8回 内容
人格と適応1
性格に関する諸理論と環境適応
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当箇所を読んでおくこと
人間の遺伝的特徴による差異や機能とは何か、それが日常の生活にどのようにかかわっているか考えておくこと
授業実施特記
第9回 内容
人格と適応2
性格の類型論・性格の特性論・性格の相互作用論
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当箇所を読んでおくこと
気質、性格、人格(パーソナリティー)が役割とどのようにかかわるか考えておくこと
また、自分は場面によって、どのように仮面(ペルソナ)を使い分けているか内省してみるとよい
授業実施特記 性格検査を実施する。この結果に基づいて、レポート課題を課す。
第10回 内容
教育評価1
教育評価の基礎知識・教育評価で用いる基本的な統計量・相対評価と絶対評価
授業時間外における学修(予習・復習等) 定量的評価と定性的評価についてあらかじめ調べておくと講義内容の理解につながる
また、絶対評価と相対評価について、その得失を比較してみよ
教育評価1の講義では、定量的評価を理解するため平均値・標準偏差・平均値の信頼区間推定について講義中で用いる。少なくとも高等学校数学Ⅱの範囲まで復習しておくこと。
授業実施特記 平方根が計算できる電卓を持参すること。スマートフォンなどの電卓でもよいが、平方根の計算ができるかチェックしておくこと。
第11回 内容
教育評価2
教育評価の目的と方法・基準的評価・選抜的評価・形成的評価
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当箇所を読んでおくこと
運転免許の試験、大学入試(一般入試やセンター試験)、授業実施調査のための学力検査について実施方出題傾向と実施方法について下調べをしておくこと。
教育評価2の講義では、定量的評価を理解するため回帰と相関について講義中で用いる。少なくとも高等学校数学Ⅱの範囲まで復習しておくこと。
授業実施特記 平方根が計算できる電卓を持参すること。スマートフォンなどの電卓でもよいが、平方根の計算ができるかチェックしておくこと。
第12回 内容
教授学習法
教授学習法と学習指導の理解・コンピュータと教育
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当箇所を読んでおくこと
CBT, CAIについてインターネットなどで検索して、下調べをしておくこと。
授業実施特記 スマートフォンなどを用いて検索する場合は、セキュリティの設定に注意すること。
第13回 内容
学級集団と生徒指導
学級集団の特性・生徒指導の基本的理解・個別指導と集団指導
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当箇所を読んでおくこと
個性と個人差をどのように教師はとらえるべきか、自分の中学校・高校時代を振り返って考えておくこと
授業実施特記
第14回 内容
障害児(者)の理解と教育
障害児の基礎知識とその指導法・性同一性障害の理解
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当箇所を読んでおくこと
コンタクトレンズを使用している者が、眼鏡やコンタクトレンズのない社会に住むとどうなるか考えてみよ
授業実施特記
第15回 内容
教師の特性と問題
教師の職務的特性・教師のキャリア発達
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の該当箇所を読んでおくこと
授業全般を振り返って、教師に求められる能力と、教師が教育場面で発揮しなければならないペルソナについて、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学等でどのように異なるか考えておくこと
授業実施特記