最終更新日:2017/01/25
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 月2
開講学部・学科等
科目コード 674405000 科目ナンバー
授業名 日本近代文学・文化論ⅡA
英文授業名 Modern Japanese Literature and Culture ⅡA
担当教員 平 浩一

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
日本近代文学・文化講読ⅡA
日本近代文学・文化講読ⅡB
後続関連授業 日本近代文学・文化論ⅡB
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 近代文化、大正・昭和文学、批評理論

授業の概要・ねらい 大正〜昭和期の日本の近代文学作品の読解・分析を通して、当時の「文化」への理解を深めることを目標とする。また、そのアプローチの方法として、批評理論にも触れていく。
具体的には、昭和の文学作品のなかから、川端康成・太宰治を中心に、横光利一や坂口安吾、安部公房等の短編小説を取りあげ、多角的な分析を行いながら、大正~昭和期の「文化」への理解を深めることを目標とする。同時に批評理論にも触れ、「文化」「文学」へ、どのようにアプローチをすれば良いのか、その方法も身につけていく。なお、講義の際は、受講者に発言を求める場合がある。
到達目標 小説を通して、近代日本の「文化形態」を知るとともに、そのアプローチの方法を習得することを目標とする。
教科書と準備するもの 「テクスト分析入門」(ひつじ書房)
ほか1冊を予定。授業進行とともに適宜指示を行う。
参考書 講義の進行とともに随時紹介する。
評価の基準 出席回数が授業回数の3分の2未満の場合は、単位は出さない。小テストを授業の区切りごとに複数回行い、学期末においては、レポートの課題を課す。レポートは、授業中の教員の発言を踏まえた上、「自分のことば」で自分の考えを展開しているものを良しとする。インターネット等を利用して書いている場合についても、単位は出さないので注意すること。
具体的評価方法 小テスト(複数回)…40%
平常点…30%
学期末における課題…30%
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
授業内容、授業の進め方についての説明
授業時間外における学修(予習・復習等) 「近代」という時代における「文化」に、どのようなイメージを持っているか考えておく。
授業実施特記
第2回 内容
明治〜大正期の文学と「文化」の流れを知る
授業時間外における学修(予習・復習等) 「近代化」という概念に、どのようなイメージを持っているか考えておく。
授業実施特記
第3回 内容
横光利一の小説を読む
授業時間外における学修(予習・復習等) 横光利一の生涯について、簡単に把握しておく。
授業実施特記
第4回 内容
横光利一の小説を分析し、関東大震災後の「文化」を理解するとともに、「フォルマリズム」について知る
授業時間外における学修(予習・復習等) 関東大震災が何をもたらしたか、簡単に把握しておく。
授業実施特記
第5回 内容
宮沢賢治の小説を読む
授業時間外における学修(予習・復習等) 宮沢賢治の生涯について、簡単に把握しておく。
授業実施特記
第6回 内容
宮沢賢治の小説を分析し、昭和初頭の「文化」を理解するとともに、「テクスト論」について知る
授業時間外における学修(予習・復習等) 関東大震災後の文化状況について、簡単に把握しておく。
授業実施特記
第7回 内容
川端康成の小説を読む
授業時間外における学修(予習・復習等) 川端康成の生涯について、簡単に把握しておく。
授業実施特記
第8回 内容
川端康成の小説を分析し、当時のツーリズムに関する「文化形態」を理解するとともに、「境界論」について知る
授業時間外における学修(予習・復習等) 昭和初頭の交通網について、簡単に把握しておく。
授業実施特記
第9回 内容
井伏鱒二の小説を読む
授業時間外における学修(予習・復習等) 井伏鱒二の生涯について、簡単に把握しておく。
授業実施特記
第10回 内容
井伏鱒二の小説を分析し、戦前の「地方文化」を理解するとともに、「期待の地平」について知る
授業時間外における学修(予習・復習等) 戦前の「中央/地方」という軸が、どのように形成されていたか、簡単に把握しておく。
授業実施特記
第11回 内容
太宰治の小説を読む
授業時間外における学修(予習・復習等) 太宰治の生涯について、簡単に把握しておく。
授業実施特記
第12回 内容
太宰治の小説を分析し、昭和10年前後の「文芸復興」という文化現象を理解するとともに、「ストーリー」と「プロット」という概念について知る
授業時間外における学修(予習・復習等) 戦時下へ向かう時期の「日本文化」が、どのような状態にあったかを、簡単に把握しておく。
授業実施特記
第13回 内容
安部公房の小説を読む
授業時間外における学修(予習・復習等) 安部公房の生涯について、簡単に把握しておく。
授業実施特記
第14回 内容
安部公房の小説を分析し、戦後の文化状況を理解するとともに、これまで扱ってきた批評理論を総括する
授業時間外における学修(予習・復習等) 戦後占領期の「文化」について、検閲という事項を中心に、簡単に把握しておく。
授業実施特記
第15回 内容
授業で取りあげた小説、批評理論についてまとめながら、大正~昭和の「文化」について包括的に理解する
授業時間外における学修(予習・復習等) これまで扱ってきた「文化現象」ならびに批評理論について、ひとつの流れとしてしっかりと把握しておく。
授業実施特記