最終更新日:2017/01/15
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 金3
開講学部・学科等
科目コード 674402500 科目ナンバー
授業名 日本語史A
英文授業名 History of Japanese Language A
担当教員 平林 一利

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード

授業の概要・ねらい 古典を読んだとき、同じ日本語で書かれているにもかかわらず、読み解くことが困難であることを知る。これは、ことばが時間の経過に従って、さまざまな条件のもとで変化しているためである。ことばの変化には、音韻、語彙など比較的変化しやすい面と、文字・表記、文法などのように変化のゆるやかな面との二面性が認められるのである。
ことばの歴史的研究は、主に過去の文献を用いて進められるが、現存する文献資料には限りがあり、それだけでは十分に明らかにされない点が残ることも事実である。このことを踏まえた上で、ことばの二面性に着目しながら、古代語から近代語へと移りゆく日本語の姿を、音声・音韻、文字・表記などを中心に据え、日本語のあるべき姿を学ぶことを目的とする。

到達目標 日本語の歴史的な変遷について正確に捉え、それぞれの事象について的確に説明が出来るようになることを目標とする。
教科書と準備するもの 使用しない。
適宜プリントを配布する。
参考書 『日本語の歴史(全8巻)』,亀井孝他編,平凡社
『講座国語史(全6巻)』,松村明他,大修館書店
『日本語学研究事典』,飛田良文他編,明治書院
『日本語の歴史』,山口仲美著,岩波書店

他は、授業中に随時紹介する。
評価の基準 日本語の音声・音韻、文字・表記の歴史について、通時的・共時的に理解しているかを試験で評価する。
具体的評価方法 授業態度(小テスト・課題など)20%・試験80%とし評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
日本語の歴史と、日本語史を考える上での注意すべきことについて説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)シラバスを一読しておくこと。
(復習)歴史区分をまとめておくこと。
授業実施特記
第2回 内容
日本語史の中の資料
どのようなものが日本語の歴史の資料として考えられるのか説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)資料の読み方などまとめておくこと。
授業実施特記
第3回 内容
音声・音韻の歴史的概観について説明する

授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)資料の読み方などまとめておくこと。
授業実施特記
第4回 内容
上代の音声・音韻
上代特殊仮名遣い、ア行のeとヤ行のje、ハ行音の音価について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)授業内で述べる重点事項をまとめておくこと。
授業実施特記
第5回 内容
中古の音声・音韻
上代特殊仮名遣いの崩壊、ハ行転呼音、音便の発生、拗音の発生について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)授業内で述べる重点事項をまとめておくこと。
授業実施特記
第6回 内容
中世の音声・音韻
連声、連濁、四つ仮名、ハ行音の音価について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)授業内で述べる重点事項をまとめておくこと。
授業実施特記
第7回 内容
近世の音声・音韻
四つ仮名の混同、エ段長音の発生、拗音の直音化について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)授業内で述べる重点事項をまとめておくこと。
授業実施特記
第8回 内容
近代の音声・音韻
ヒとシの混同、連母音、外来音の定着について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)授業内で述べる重点事項をまとめておくこと。
授業実施特記
第9回 内容
文字・表記の歴史的概観について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)授業内で述べる重点事項をまとめておくこと。
授業実施特記
第10回 内容
上代の文字・表記 (神代文字・漢字で日本語を書く)
神代文字と漢字の移入について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)特に神代文字の非存在説はしっかりとまとめておくこと。
授業実施特記
第11回 内容
中古の文字・表記
平仮名と片仮名の成立と展開について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)平仮名、片仮名の成立過程について、共通点と相違点をそれぞれ整理しておくこと。
授業実施特記
第12回 内容
中世の文字・表記
仮名遣いの発生。濁点・半濁点、漢字の用法(当て字など)について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)仮名遣いとはなにかということを理解しているか整理しておくこと。
授業実施特記
第13回 内容
近世の文字・表記
振り仮名・仮名遣いの展開について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)仮名遣いの歴史について整理しておくこと。
授業実施特記
第14回 内容
近・現代の文字・表記
漢字制限、仮名字体の整理、ローマ字の綴り方歴史について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)配付資料を一読しておくこと。読めない部分は調べておくこと。
(復習)授業内で述べる重点事項をまとめておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
補足とまとめ
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)半期分のノートを一読しておくこと。
(復習)全体をまとめることをすすめる。
授業実施特記