対象年度	年度	2017	期	(週1ｺﾏ)春期	開講時限	火1
開講学部・学科等	文
科目コード	674307900		科目ナンバー
授業名	漢文学概説Ａ
英文授業名	Introduction to Chinese Characters A
担当教員	伊藤　文生

授業形態	講義
	e-learning利用		その他：
担当形態	単独
関連する授業
	当科目履修前に履修して おくことが望ましい科目
	後続関連授業
教職課程科目	教科に関する科目
テーマ・キーワード	役に立つ漢文学 漢文・漢語・漢学・漢字・六書・訓読・漢詩・古文・駢文・唐詩・宋詞・元曲・小説

授業の概要・ねらい	【概要】漢文学における代表的な作品や作者について学修しながら、関連する諸問題について概説する。主要な作品および作者についての知見を深めるとともに、現代における漢文学の意味を考える。毎回、具体的な作品について概説するとともに、『千字文』の読み書き練習を通じて漢字・漢語の基本について復習する。 【ねらい】厖大かつ多様な漢文学の世界への関心を深め、本学の学生として誇りをもって、漢文学について説明ができるようにする。
到達目標	漢文学についての基礎的知識および必要十分な教養を身につけ、漢字・漢語・故事成語等を自分より若い世代へ正しく伝えられる自信を確立する。
教科書と準備するもの	教科書は使用せず、資料プリントを配付する。
参考書	『新明解現代漢和辞典』、影山輝國（編集主幹）、（三省堂）、2800円 『漢文学概論』、長澤規矩也編著、（法政大学出版局）、300円 『漢文入門』、魚返善雄著、（社会思想社）、160円 『漢文入門』、小川環樹・西田太一郎著、（岩波書店）、1000円 『漢文法要説』、西田太一郎著、（朋友書店）、1200円 『漢文訓読入門』、古田島洋介・湯城吉信著、（明治書院）、1500円 『漢文基本語辞典』、天野成之著、（大修館書店）、3400円 『中国古典を読むはじめの一歩』、坂出祥伸著、（中国書店）、2600円 『これならわかる返り点』、古田島洋介著、（新典社）、840円 『これならわかる漢文の送り仮名』、古田島洋介著、（新典社）、1500円 『新人教師のための漢文指導入門講座』、塚田勝郎著、（大修館書店）、2200円 ほか、授業時に紹介する。
評価の基準	漢文学に関する概要を把握し、本学の学生として自信をもって正しく丁寧に説明することができる。
具体的評価方法	随時の小テスト（80％）と課題レポート（20％）によって評価する。

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単位互換
特記

第1回	内容	ガイダンス 授業の進め方と参考文献について概説する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	参考書を一点以上見つけておく。
	授業実施特記
第2回	内容	『詩経』と『楚辞』を中心に関連事項を確認し、また『千字文』（1～40）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「天地玄黄、宇宙洪荒。日月盈昃、辰宿列張。寒来暑往、秋収冬蔵。閏餘成歳、律召調陽。雲騰致雨、露結為霜」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第3回	内容	『論語』と『孝経』を中心に関連事項を確認し、また『千字文』（41～80）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「金生麗水、玉出崐岡。剣号巨闕、珠称夜光。果珍李柰、菜重芥薑。海鹹河淡、鱗潜羽翔。龍師火帝、鳥官人皇」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第4回	内容	『老子』と『荘子』を中心に関連事項を確認し、また『千字文』（81～120）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「始制文字、乃服衣裳。推位譲国、有虞陶唐。弔民伐罪、周発殷湯。坐朝問道、垂拱平章。愛育黎首、臣伏戎羌」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第5回	内容	『荀子』と『韓非子』を中心に関連事項を確認し、また『千字文』（121～160）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「遐邇壱体、率賓帰王。鳴鳳在樹、白駒食場。化被草木、頼及万方。蓋此身髪、四大五常。恭惟鞠養、豈敢毀傷」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第6回	内容	『呂氏春秋』と『淮南子』を中心に関連事項を確認し、また『千字文』（161～200）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「女慕貞絜、男効才良。知過必改、得能莫忘。罔談彼短、靡恃己長。信使可覆、器欲難量。墨悲糸染、詩讃羔羊」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第7回	内容	『史記』と『漢書』を中心に関連事項を確認し、また『千字文』（201～240）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「景行維賢、克念作聖。徳建名立、形端表正。空谷伝声、虚堂習聴。禍因悪積、福縁善慶。尺璧非宝、寸陰是競」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第8回	内容	『法言』と『論衡』を中心に関連事項を確認し、また『千字文』（241～280）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「資父事君、曰厳与敬。孝当竭力、忠則尽命。臨深履薄、夙興温凊。似蘭斯馨、如松之盛。川流不息、淵澄取映」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第9回	内容	「建安七子」（孔融・陳琳・王粲・徐幹・阮瑀・応瑒・劉楨）を中心に関連事項を確認し、また『千字文』（281～320）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「容止若思、言辞安定。篤初誠美、慎終宜令。栄業所基、籍甚無竟。学優登仕、摂職従政。存以甘棠、去而益詠」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第10回	内容	「竹林七賢」（阮籍・嵇康・山濤・向秀・劉伶・阮咸・王戎）を中心に関連事項を確認し、また『千字文』（321～360）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「楽殊貴賤、礼別尊卑。上和下睦、夫唱婦随。外受傅訓、入奉母儀。諸姑伯叔、猶子比児。孔懐兄弟、同気連枝」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第11回	内容	『三国志』と『三国志演義』を中心に関連事項を確認し、また『千字文』（361～400）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「交友投分、切磨箴規。仁慈隠惻、造次弗離。節義廉退、顚沛匪虧。性静情逸、心動神疲。守真志満、逐物意移」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第12回	内容	『文選』と『玉台新詠』を中心に関連事項を確認し、また『千字文』（401～440）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「堅持雅操、好爵自縻。都邑華夏、東西二京。背邙面洛、浮渭拠涇。宮殿盤鬱、楼観飛驚。図写禽獣、画采仙霊」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第13回	内容	『世説新語』と『顔氏家訓』を中心に関連事項を確認し、また『千字文』（441～480）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「丙舎傍啓、甲帳対楹。肆筵設席、鼓瑟吹笙。升階納陛、弁転疑星。右通広内、左達承明。既集墳典、亦聚群英」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第14回	内容	漢文から唐詩まで関連事項を確認し、また『千字文』（481～520）を書いて学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	「杜稿鍾隷、漆書壁経。府羅将相、路俠槐卿。戸封八県、家給千兵。高冠陪輦、駆轂振纓。世禄侈富、車駕肥軽」を読んでおく。 配布資料を熟読し、漢和辞典等を参照して再確認する。
	授業実施特記
第15回	内容	まとめ 予備日とする。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	配布された資料を整理点検し、質問事項をまとめておく。
	授業実施特記