最終更新日:2017/02/06
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 水3
開講学部・学科等
科目コード 673502300 科目ナンバー
授業名 国語概論B
英文授業名 Introduction to Japanese Language B
担当教員 山室 和也

授業形態 講義、アクティブ・ラーニング
e-learning利用 manaba その他:
担当形態 単独
関連する授業 国語概論A、教科教育法(国語)、国語特論A、国語特論B
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
国語概論A
後続関連授業 教科教育法(国語)、国語特論A、国語特論B
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 国語の特質に関する事項、学習用語、言語小単元

授業の概要・ねらい 1年次に学習する「国語概論A」を受けて、教科「国語」に関わる基本的な事柄の習得を目指す。その柱は3つある。
(1)概論Aで十分扱えなかった知識・技能に関する項目についての基礎的な学習を行う。具体的には「敬語」を中心とした待遇表現についてである。
(2)学習指導要領に位置付けられている「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」のうち、「国語の特質に関する事項」を取り上げた教科書の言語小単元の教材分析と実際の授業の導入(模擬授業)の実施である。
(3)教科「国語」の学習において重要と思われる「学習用語」をいくつか設定し、それらの用語について具体的な教材と結びつけながら調べ学習をし、この後に続く「教科教育法(国語)」につなげていく。
また、上記の学習と並行して、1年次実施のスピーチ学習を継続して行う。
さらに、manabaを利用して、国語に関する基礎的事項の小テストを用意するので各自のペースで問題に取り組み、必要に応じて復習しておいてほしい。
到達目標 国語概論Aにおいて学んだ日本語に関する基礎的な知識・技能をもとに、国語の学習指導に必要となる教材研究の段階で、それらの知識をどのように活用していけばよいかを実践的に学ぶことをねらいとする。
国語の授業方法や指導案作成に到達目標を置くのではなく、その前提となる教材研究、それに必要な国語独特の学習概念・学習用語の習得・活用に目標を置く。
教科書と準備するもの テキスト
沖森卓也・木村義之・陳力衛・山本真吾著『図解日本語』三省堂
文部科学省『小学校学習指導要領』並びに『小学校学習指導要領解説国語編』
参考書 久米公『漢字指導の手引き第七版』教育出版
評価の基準 スピーチ:30%
言語小単元発表:30%
最終レポート:30%
平常点:10%
具体的評価方法 スピーチ:スピーチの実施(2~3分)、スピーチ自己評価用紙の記入提出
言語小単元発表:グループ活動による教材研究、指導案作成と模擬授業、その振り返り
最終レポート:自分が発表した単元課題に対する発表の反省を踏まえたレポートの提出
平常点:授業参加状況、小テスト得点状況
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
28年度より、2年次春期開講となった。1年次春期に国語概論Aを履修した学生たちの授業評価は27年度の2年次秋期開講「国語学概論B」と比べると概ね高い数値であった。シラバスの利用についてはその中でも依然として低い値である。あてはまらないという回答をなくすことが今年度は目標となる。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション
国語概論Bでは何を学ぶのか
学習指導要領の「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」の扱い
グループ活動へのオリエンテーション・対象学年、教材(単元)を決定
スピーチについて
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)シラバスで授業内容を確認する。テキストを準備する。国語概論Aの学習内容を振り返っておく。
(復習)グループ活動のグループメンバーの確定。話し合いで、扱う学年、単元を決める。
該当単元の教科書をよく読む。
授業実施特記
第2回 内容
言葉の学びに着目した教材分析(導入①)敬語①敬語の基礎・基本
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)敬語についてこれまでの知識を確認しておく。尊敬語・謙譲語・丁寧語それぞれについて、基本的なことを調べておく。
(復習)出された課題を各自やっておく。
グループ発表の準備を進める。
授業実施特記
第3回 内容
言葉の学びに着目した教材分析(導入②)敬語②敬語の使い方
スピーチ①
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)敬語に関するテキストの内容を読んでおく。
(復習)確認テストの問題をもう一度復習する。類似問題をやってみる。
グループ発表の準備を進める。
授業実施特記
第4回 内容
言葉の学びに着目した教材分析①敬語のまとめ
敬語の単元について。
グループ発表についての確認。何を、どこまでやるか。
スピーチ②
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)敬語の応用問題に挑戦する。
(復習)敬語をどのように教えるかを考える。
グループ発表の準備を進める。
授業実施特記
第5回 内容
言葉の学びに着目した教材分析②
グループ発表①<小学校1年生>
スピーチ③
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)本日の発表に使われる教材に目を通しておく。
(復習)発表で気がついた点などをメモしてまとめておく。
自分たちの発表に活かす。
発表者は発表後の評価・振り返りを行う。
授業実施特記
第6回 内容
言葉の学びに着目した教材分析③
グループ発表②<小学校2年生>
スピーチ④
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)本日の発表に使われる教材に目を通しておく。
(復習)発表で気がついた点などをメモしてまとめておく。
自分たちの発表に活かす。
発表者は発表後の評価・振り返りを行う。
授業実施特記
第7回 内容
言葉の学びに着目した教材分析④
グループ発表③<小学校3年生>
スピーチ⑤
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)本日の発表に使われる教材に目を通しておく。
(復習)発表で気がついた点などをメモしてまとめておく。
自分たちの発表に活かす。
発表者は発表後の評価・振り返りを行う。
授業実施特記
第8回 内容
言葉の学びに着目した教材分析⑤
グループ発表④<小学校4年生①>
スピーチ⑥
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)本日の発表に使われる教材に目を通しておく。
(復習)発表で気がついた点などをメモしてまとめておく。
自分たちの発表に活かす。
発表者は発表後の評価・振り返りを行う。
授業実施特記
第9回 内容
言葉の学びに着目した教材分析⑥
グループ発表⑤<小学校4年生②>
スピーチ⑦
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)本日の発表に使われる教材に目を通しておく。
(復習)発表で気がついた点などをメモしてまとめておく。
自分たちの発表に活かす。
発表者は発表後の評価・振り返りを行う。
授業実施特記
第10回 内容
言葉の学びに着目した教材分析⑦
グループ発表⑥<小学校5年生>
スピーチ⑧
国語学習に必要な用語の研究に関しての説明
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)本日の発表に使われる教材に目を通しておく。
(復習)発表で気がついた点などをメモしてまとめておく。
自分たちの発表に活かす。
発表者は発表後の評価・振り返りを行う。
授業実施特記
第11回 内容
言葉の学びに着目した教材分析⑧
グループ発表⑦<小学校6年生>
スピーチ⑨
国語学習に必要な用語の研究に関してのグループ発表
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)本日の発表に使われる教材に目を通しておく。
(復習)発表で気がついた点などをメモしてまとめておく。
発表者は発表後の評価・振り返りを行う。
国語に必要な用語のグループ発表の準備をする。
授業実施特記
第12回 内容
国語学習に必要な用語の研究①
文学的文章教材、説明的文章教材の教材研究・授業に必要な基本概念の確認
グループごとの発表①<あらすじ、心情・情景、主題、要約・要点・要旨>
スピーチ⑩
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)グループ発表で自分たちが取り組む用語を相談の上決めてくる。
(復習)知らなかったこと(用語)について、発表のレジュメで確認し、さらに他の文献で補足をしたりしておく。
授業実施特記
第13回 内容
国語学習に必要な用語の研究②
文学的文章教材、説明的文章教材の教材研究・授業に必要な基本概念の確認
グループごとの発表②<段落、意見・理由・事実、場面と山場、オノマトペ・色彩語>
スピーチ⑪
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)グループ発表で自分たちが取り組む用語を相談の上決めてくる。
(復習)知らなかったこと(用語)について、発表のレジュメで確認し、さらに他の文献で補足をしたりしておく。
授業実施特記
第14回 内容
国語学習に必要な用語の研究③
文学的文章教材、説明的文章教材の教材研究・授業に必要な基本概念の確認
グループごとの発表③<文章構成、登場人物、視点・語り手>
スピーチ⑫
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)グループ発表で自分たちが取り組む用語を相談の上決めてくる。
(復習)知らなかったこと(用語)について、発表のレジュメで確認し、さらに他の文献で補足をしたりしておく。
授業実施特記
第15回 内容
国語学習に必要な用語の研究④
文学的文章教材、説明的文章教材の教材研究・授業に必要な基本概念の確認
グループごとの発表④<題名、ファンタジー>
国語概論Bの総まとめ
スピーチ⑬スピーチのまとめ・振り返り
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)グループ発表で自分たちが取り組む用語を相談の上決めてくる。
(復習)これまで調べてきた用語を、各自が取り組みたい教材において実際に確かめてみる。
授業実施特記 ■言葉の学びに着目した教材分析の発表のまとめのレポートを提出する。
■スピーチの「自己評価用紙」(第1回時に配布・manabaからもダウンロード可)も記入の上提出する。