最終更新日:2017/02/05
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 水5
開講学部・学科等
科目コード 673502200 科目ナンバー
授業名 国語概論A
英文授業名 Introduction to Japanese Language A
担当教員 山室 和也

授業形態 講義、アクティブ・ラーニング
e-learning利用 manaba その他:
担当形態 単独
関連する授業 国語概論B、教科教育法国語、国語特論A、国語特論B、文章表現法
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
なし
後続関連授業 国語概論B、教科教育法国語
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 知識・技能、音声、文字・表記、語彙、文法

授業の概要・ねらい 授業のねらい:小学校国語科についての入門科目である。小学校における国語という教科の位置づけと大学における国語に関する科目の履修についての説明、他の科目の履修の中での本科目の位置づけ、教員になるにあたって必要となる事柄など、初年次の初等教育の導入としての役割も果たす。
具体的な内容に関しては、言葉の手本となるべき教員自身の国語(日本語)に対する意識を高めること、ならびに基礎的な知識・技能を磨くことをめざす。そのためには、日本語の性質を自覚的にかつ体系的に知ることから始めなければならない。そこで、日本語の音声・文字・語彙・文法を中心にその周辺のことがらも学ぶ。
到達目標:初等教育専攻での学びの意識を持ち、国語に関する興味を持つこと。特に言葉に関する基礎的な事柄を理解し、自ら意識を持って言葉を調べ、その特徴に気づくこと。
到達目標 小学校国語の教科内容の入門
日本語の音声の基本
日本語の文字・表記の基本
日本語の語彙と意味の基本
日本語の文法の基本
ことばによるコミュニケーション能力の実践的習得
教科書と準備するもの 『小学校学習指導要領』『小学校学習指導要領解説国語編』東洋館出版社
沖森卓也・木村義之・陳力衛・山本真吾著『図解日本語』三省堂
久米公『漢字指導の手引き第七版』教育出版
参考書 授業内容に関連する図書については適宜紹介する
評価の基準 各分野の学習の後に課すレポートにそれぞれ取り組み、言葉のそれぞれの領域に関する知識を持ち、理解を確かなものとする。
自己紹介スピーチを実施。授業中の課題に対する取り組み、グループワークにおける話し合いへの参加などの授業中の取り組み・授業への参加度も評価の対象とする。
具体的評価方法 平常点(スピーチの発表も含めて)     20%
各分野に関するレポート          80%
・日本語の音声に関するレポート    20%
・日本語の文字・表記に関するレポート 20%
・日本語の語彙と意味に関するレポート 20%
・日本語の文法に関するレポート    20%
授業評価アンケート
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受講生へメッセージ
シラバスの活用が不十分なので、授業前後の学修にどのようなことをすればよいかを常に参照するような手立てを授業内でも設定する。manabaを活用してその手立てを具体化する。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション
小学校における国語という教科の位置づけ
大学における国語に関する科目の系統性とこの科目の位置づけ
小学校教員になるにあたって必要となる事柄
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)授業を受ける前にシラバスを読んでくること。
(復習)小学校教員になるという気持ちを改めて確認し、その決意を簡単に文章にまとめておく。初等教育専攻の授業科目一覧、関連する科目のシラバスの閲覧などをしておくこと。
授業実施特記
第2回 内容
国語における基礎基本
学習指導要領とは・新学習指導要領
学習指導要領と教科書
国語という教科の構造と日本語の基礎基本
スピーチのためのオリエンテーション
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)自分が小学校時代に使った教科書を読みなおしてくる。手元にない場合には図書館で調べてみる。
学習指導要領とはどういうものか調べておく。
(復習)スピーチのためのオリエンテーションで説明したことをもう一度読み直し、振り返っておく。
自分のスピーチではどのようなことを話すか、どのような順序で話すかをイメージしてみる。発表までにはしっかりと準備をしておく。
授業実施特記
第3回 内容
日本語の音声①
日本語の発音の数、特徴
声を出してみよう
話しことばと書きことば
スピーチ①
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキストの「日本語の音声」の部分をあらかじめ読んでおく。疑問に思ったことがあればノートにまとめておく。
(復習)授業内容の確認をする。テキストの記述箇所を確認する。
授業実施特記
第4回 内容
日本語の音声②
話しことばを書きことばに置き換えてみると
文字表記との関連
スピーチ②
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)日本語の話しことばと書きことばのずれとは具体的にどういうものか、テキストを参考にまとめておく。
(復習)小学校1年生の教科書において、書きことばがどのような順序で教えられることになっているか確かめる。
授業実施特記 ■第一課題 日本語の音声に関するレポート
第5回 内容
日本語の文字・表記①
日本語の文字の種類
漢字・カタカナ・ひらがな
丁寧に書いてみよう(書写)
黒板に字を書く
スピーチ③
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)小学校の低学年の教科書の中から数ページ分を視写してみる。
(復習)ひらがなの書く練習をする。丁寧に、書き順にも気をつけて書いてみる(書写)。
授業実施特記
第6回 内容
日本語の文字・表記②
漢字の学習
小学校で学習する漢字(グループワーク)
漢字の成り立ち
スピーチ④
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)漢字の成り立ちについての基本的な事柄をテキストなどで調べてくる。
小学校で学習する漢字全てに目を通し、その学年別配当から何か気がついたことを2,3挙げてくる。
(復習)予習ならびに授業時の説明に基づき、グループで小学校で学習する漢字に関する発表の準備をする。
授業実施特記
第7回 内容
日本語の文字・表記③
漢字の学習(グループワーク)の発表
スピーチ⑤
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)グループワークの発表のための準備
(復習)各グループの発表内容の確認(指導要領における学年別漢字配当表での漢字の確認)
授業実施特記 ■第二課題 日本語の文字・表記に関するレポート
第8回 内容
日本語の語彙と意味①
語の体系と意味
同義語・類義語・対義語
スピーチ⑥
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)同義語・類義語・対義語という用語の意味をテキストや他の図書を参考に調べておく。
(復習)身近な言葉(知っていて使える言葉)を類義語、対義語などの組み合わせにしてみる。できるだけ多くの具体例を探してまとめておく。
授業実施特記
第9回 内容
日本語の語彙と意味②
語の分類
語種:和語・漢語・外来語
語構成:複合語・派生語
スピーチ⑦
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)語種、語構成ということについて、その用語の意味をテキストや他の図書を参考に調べておく。
(復習)身近な言葉を語種と語構成という観点で見直し、それぞれの用例を5~10例挙げてみる。
授業実施特記
第10回 内容
日本語の語彙と意味③
語の意味の変化
比喩
見立て
スピーチ⑧
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)比喩について、その用語の意味や具体的な種類についてテキストや他の図書を参考に調べておく。
(復習)「見立て」の手法を用いた詩やなぞなぞをできるだけたくさん作ってみる。
授業実施特記 ■第三課題 日本語の語彙と意味に関するレポート
第11回 内容
日本語の文法①
文法とは
言葉の単位
語と文と文章と
スピーチ⑨
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)日本語の言葉の単位について、外国語との比較もしながら調べておく。その際中学・高校時代に用いた文法の副読本や教科書の巻末の記載事項を手がかりにしてみるとよい。
(復習)日本語の文節について、実際に小学校の教科書で、文節に分けて見た時に生じる問題点がないか調べてみる。
授業実施特記
第12回 内容
日本語の文法②
主語と述語
日本語の主語の特徴
主語と述語を結ぶもの「テニヲハ」
スピーチ⑩
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)学習指導要領で「主語」と「述語」について学習する時期はいつか調べてみる。
小学校の教科書でそれぞれの文の「主語」と「述語」はどれなのか、探してみる。その時に気がついたことをまとめておく。
(復習)日本語の主語と外国語(特に英語)の主語との共通点、相違点をまとめておく。
授業実施特記
第13回 内容
日本語の文法③
日本語の文末表現
さまざまな文の終わり方
スピーチ⑪
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)中学・高校までの国語の文法の時間に学習してきた「助動詞」について、どのようなものがあったか具体的に挙げてみる。それがどのような意味働きをするものかをまとめておく。
(復習)文末表現のパターン化を試みる。
授業実施特記
第14回 内容
日本語の文法④
文と文とをつなぐことば:接続詞と指示語
スピーチ⑫
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)接続詞について、これまでの学習で知っていることを書き出しておく。具体的にどのような接続詞があったのか、どのような使われ方をするのか例文を作ってまとめておく。
(復習)指示語にはいくつかの種類と働きがあるのでそれを自分なりに整理してまとめておく。
授業実施特記 ■第四課題 日本語の文法に関するレポート
第15回 内容
まとめ
扱えなかった課題にはどのようなものがあるのか
 敬語・方言など
これまでの学習の振り返り
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)これまでのノート・テキストを読み返して、この半期の授業についての振り返りをしておく。
(復習)この科目で十分扱えなかった敬語及び方言について、テキストを読み自分なりにポイントをつかむようにする。
授業実施特記 授業評価の実施、この科目の自己評価と今後の抱負の記入